"三菱"発祥の地
2009桜撮り+α編・第2回。


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「わたしの本当の名前は?」


だんだん人も増えてきて、ゆっくり撮影することもままならなくなってきました。
元々多くの人が桜を求めてやってくるわけですから当然ですけどね。
上野公園の桜のトンネルの下で花見をしていた人々の中には、前の夜から飲んでいてたと思しきグループもありましたし(^^;
では、どこへ行こうかと散歩用の地図を開きます。
もっとも発行が2001年1月という古い地図なので、情報が大幅に変わっているところも多いんですけど(笑)

すると、ここから目と鼻の先に「湯島天神」「旧岩崎邸」があることがわかりました。
そういえば昔、湯島と上野がこんなに近いとは知らずJR・地下鉄と乗り継いで湯島駅まで行ったこともあったっけ・・・・・(汗)

それはさておき、手元の地図には「旧岩崎邸の見学には事前申し込みが必要」とあります。
でも、ふと目に入った立て看板にはそのようなことは書いてありませんでした。
もしかして入れるようになったのかな?
まぁ入れなくても外観くらいは見られるだろうと思い、そちらに向かうことにしました。


「旧岩崎邸」は三菱財閥創業者である岩崎家の本邸として1896年(明治29年)に完成しました。
邸主は「岩崎久弥」(ひさや)、設計は日本の西欧建築の父とも称される「ジョサイア・コンドル」です。
当時は約1万5000坪の敷地に20棟もの建物が並んでおり、関東大震災の折には避難所として近隣住民に解放されました。

1945年(昭和20年)にはGHQに接収され建物は諜報機関の本部となったため、岩崎家は和館の一部に身を寄せました。
2年後には国有財産化され、さらに1953年(昭和28年)に日本政府に返還されました。
その後司法研修所~文化庁所管を経て2001年(平成13年)に東京都に移管、都立公園となります。
このときはまだ内部は公開されていなかったため、わたしの地図では事前申し込みが必要ということになっていたのでしょう(^^;

2003年(平成15年)には洋館内部の改修が完了し、通年公開を開始しました。
なお洋館は地上2階地下1階の構成ですが見学は地上部に限られます。
また、内部撮影OKなのはうれしいポイントですね☆


表紙の写真は、庭園に入ってすぐのところに群生する「ムラサキハナナ」です。
淡い紫の花と淡い緑の葉っぱの組み合わせがいいですね。
ところで、この花の呼び方はやたらたくさんあるそうで。
わたしは「ムラサキハナナ」と呼びますが、ほかに「ショカツサイ」(諸葛菜)・「オオアラセイトウ」・「ハナダイコン」とも。
ただ「ハナダイコン」は「ムラサキハナナ」とはちがう種類に属する花も存在するので、使わないほうが無難かも?

・ムラサキハナナ アブラナ科オオアラセイトウ属
・ハナダイコン   アブラナ科ハナダイコン属


旧岩崎邸庭園@公園へ行こう!

旧岩崎邸庭園
オオアラセイトウ
ハナダイコン
以上3件は@Wiki









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本編の前に、前回の最後に出てきたユリカモメ。
撮ったときのシチュエーションはこんな感じです(^^;
池の中にある立て看板に乗って休んでいるところを望遠で切り取ったわけですが、
しゃがんで見たときちょうど桜とユリカモメが重なったので狙ってみました。
これは標準焦点域の50mmで撮っているのとやや絞っている(F8)ので、背景の桜があまりぼけていません。


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旧岩崎邸へ通じる道を歩いていてふと振り返る。
かつて「池之端文化センター」の陰に隠れていた建物の裏側がむき出しになっていました。
窓の脇に規則正しく並んだおびただしい数の室外機・・・・・。
なんとも奇妙な光景に思わずレンズを向けました。


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気になって旧岩崎邸を訪ねるのを後回しにし、表側に回ってみます。
春日通の切通坂の途中から見上げてみれば、こちらにも室外機が!
この建物は「湯島ハイタウン」というマンションで、昭和43年(1968年)11月に分譲が開始されたそうです。
棟内にクリニック(診療所)、保育園、ショッピングセンターなどを持ち、単なるマンションではなく複合施設となっているところが特徴。
「マンションではなく街と呼んでください」というキャッチコピーも手伝って、広告開始後1週間で完売したそうです。
すごいですね~!


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このあと湯島天神におまいり。
ちょうど神前式も行われていて厳か、かつ華やかな式の様子を見ることができました。
そうしているうちにおなかがすいてきたので、中坂に通じる交差点そばの「鳥つね」へ。
土日祝日のランチは親子丼のみ、単品で1500円とちょっとお高いんですけどね(^^;
ちなみに平日は1000円だそう。

湯島天神よりに京都にしんそばの老舗「やぐ羅」があるのですが、そちらはまだ入ったことがありません。
今度行ってみよう☆


京都 にしんそば やぐ羅


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おなかを満たしたら再び湯島天神から旧岩崎邸へ戻ります。
途中、ムラサキハナナのかわいらしい花に惹かれて1枚。
マクロレンズはありませんでしたが、ハーフマクロ機能で十分☆


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坂を上りきるまで、延々と咲いています。
太陽が雲に隠れてしまいましたが、これくらいの明るさのほうが花の色がよく出るような感じがしますね。


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花の向こうに山小屋のような建物が見えました。
これは「撞球室」(ビリヤード場、写真は裏手側にあたる)です。
本館と同じくJ・コンドルの設計による建物ですが、ほかの建物とは趣が大きく異なっていますね。

本館とはちょっと離れた別館のような感じになっていて、本館とは地下道でつながっているんだそう。
内部は地下道も含めて入れませんが、外から見学することはできるようになっています。


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坂の終わりあたりにある「袖塀」。
岩崎家の家紋である「三階菱」が刻まれています。
のちにこの意匠が三菱の社章(スリーダイヤ)の基となりました。


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いよいよ本館とご対面です。
J・コンドルが設計した旧古河庭園の洋館とは少しちがい、こちらは木造で色合いも明るいです。
また、右手奥(写真には写っていない)には和館も併設されているところも特徴ですね。


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洋館~和館と内部を見学して外に出ると、洋館裏手にある庭に出ます。
こちらが南側になることもあってか、1階・2階ともにベランダになっています。
立ち並ぶ柱は1階がトスカナ式、2階はイオニア式と様式を変えてあるのも一つの特徴でしょうか。


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洋館の東側。
1階の窓が大きく取られた「サンルーム」は明治40年代に増築されたものだそう。
日当たりがよさそうですね☆


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庭には数本ですが桜が植えられています。
数は少ないですが花はいずれも満開。
洋館に春の彩をそえてくれました(^^)


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もう一度、真正面から。
トウジュロの木が立ち並び、ここが日本であることを忘れてしまいそうです。


14枚目 D700+AiAF35mmF2D
ほかはすべて D700+AiAF28-105mmF3.5-4.5D


次回は、邸内に入ってみます。
by sampo_katze | 2009-04-29 21:00 | 散歩 | Comments(4)
Commented by xharadax at 2009-05-01 07:25
おはようございます(^_^)

前回の記事で、D700フルサイズで 20mmF2.8の開放での
周辺の画質の甘さと光量の落ち込みは結構きついですね。
ビネットコントロールはNXでかけられているんですよね?
カメラ内にも同じような機能があったと思いますが
補正がどれだけ利くのか興味があります。

いずれにしても私は当分(一生かも、、、(^◇^;)ザイセイナンノタメ)
本体はD300で行く予定ですけど、、、

"三菱"発祥の地の記事では
旧岩崎邸についてじっくりと見させていただきました。
建築物や歴史は苦手なのですが、
猫さんのブログで知識を吸収できますね(^_^)

建築物もこのように美しいと被写体としてすごくイイですね!
最後の一枚では、イーグルスのホテルカリフォルニアを
連想しちゃいました(^_^)
Commented by み~ at 2009-05-01 07:42 x
おはようございまっす♪(* ̄〓 ̄*)♪

おお~!室外機がポロっと落ちてこないかコワイ~~
取り付け工事も大変だね!!と思いました。
側を歩く時絶対少し離れて見上げながらだわ~~(笑)

岩崎邸いいな~いいな~写真撮りに行ってみたい!!
洋館、こんな家に住みたい~~

Commented by sampo_katze at 2009-05-01 21:14
haradaさん、こんばんは♪

20mmの開放での画は賛否両論でしょうね(^^;
四隅のフィルタによるケラレが相当きついことを差し引いても
描写の甘さはかなりきびしいですから。
ただ個人的にはこの「甘さ」が、最近のデジタルにはない「らしさ」があっていいのかな?って思ってるんです。
撮り方次第では、ちょっとトイカメラっぽい雰囲気にもなりますからね。
カメラ内ビネットを使ってないというのも、そんなところが理由でして(^^;

ただ、カメラでの調整とソフトでの調整がどれくらいちがうのか?
そこはとても興味深いところですね!
気候が安定しているところで三脚を立てていろいろ試してみたいところです☆
どれくらいかけるのがちょうどいいか、というのも見極められますし☆

古い洋館は大好きなネタなので、余計に思い入れが詰まってます。
細かく書いたらとてもまとめきれないのでコンパクトにしてありますけどね(笑)

最後の1枚は・・・・・模倣です(^^;;
でもイーグルスは知ってますよ♪
Commented by sampo_katze at 2009-05-01 21:23
み~さん、こんばんは♪

あはははっ!!
確かに室外機がこんなにたくさんついてたら・・・・・・ですね(^^;
でも、少しくらい離れただけでは・・・・・。
通りの反対側を歩かないとその心配はなくならないんですよ~!?

岩崎邸は外側だけでもとても素敵☆
でも、内部もすごく素敵でしたよ(^^)
もしこちらに来られたらここ以外の洋館も案内したいですね。
旧古河庭園とか、白金の庭園美術館とか・・・・・。
ここは各部屋に暖炉もあって住むのもいいかも~~♪


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