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砂の彫刻
晩秋の山陰路編・第5回。


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「舞踏会にて」


2日目も早朝から出発です。
この日の目的地は「鳥取砂丘」
わたしの感覚からするとやたら遠く感じるのですが、み~さんはこの手の移動に慣れているようで事もなげ。
頼もしい限りです(^^)

振り返れば、鳥取砂丘の訪問はもう7~8年前にもなります。
当時はまだ京都から山陰本線に入って出雲市駅まで走る寝台特急「出雲」が現役で
朝7時台に鳥取駅に着いた記憶があります。
鳥取駅から出る朝一番のバスに乗って15分ほどで砂丘に到着。
入り口付近から見ると大して遠くないように見えて、実際に歩いてみるととても遠かった~(^^;

当時持っていたのはコンデジ(Coolpix800)。
この後に山陰本線を西に進み、最終的に出雲大社・日御碕まで到達。
山陰路を本格的に歩いたのはそれが最初でした。

おっと。
思い出を振り返るはこれくらいにして、っと(^^;


表紙の写真は、砂丘の東側にある「砂の美術館」で開かれていた砂の彫刻の展示会の様子です。
展示会のテーマは「砂で世界旅行・オーストリア編 ~貴族文化と音楽の都を訪ねて~」
手前の作品は「オペラ座舞踏会」です。
とても砂でできているとは思えないほどの出来映えにはほんとに驚きました!
なお、今回の展示は来年1月3日まで開催されています。

※いずれの作品も、一部分を切り取った写真になっています。


鳥取砂丘 砂の美術館
出雲(列車)@Wiki









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「街角の風景」
18世紀末、社交のためにウィーンの広場に集まる人々の様子を表現しています。
この一角は上流階級の人々かな。


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都として栄えたウィーンを支えたのは、何も上流階級の人たちばかりではありません。
広場では市場が開かれ、庶民たちが生活のために集まってきました。
階級などの差なく、いろいろな人たちが集まることによって街が発展していったことを物語っていますね。


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「シュテファン大聖堂」です。
ゴシック様式の大聖堂で、ウィーンのシンボル。
「モーツァルト」とその妻「ウェーバー・コンスタンツェ」の結婚式と葬儀が行われた聖堂としても知られています。
ここでは写っていませんが、画面右の塔(南塔)は高さが107mもあります(←実物が、ですよ^^;)
しかも1359年に65年の歳月をかけて完成したというのですからビックリ!
それでも教会の塔の高さでは世界第3位というのですから、もはやため息しか出ません。
そして、目の前にあるこの彫刻の細やかさにも・・・・・。


シュテファン大聖堂


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「マリア・テレジアと音楽家」、背景は「ベルヴェデーレ宮殿」です。
「マリア・テレジア」は「マリー・アントワネット」の母として知られていますが
皇位についていないにもかかわらず「女帝」と呼ばれるほど政治的手腕に優れていたそう。
教育や産業の振興と平行して、音楽家の「ハイドン」(フランツ・ヨーゼフ・ハイドン)やベートーベン、モーツァルトらを招聘。
ウィーンを音楽の都としても発展させました。

彼女の向かいには1人の音楽家がいます。
特に名前は出ていないのですが、ハイドンの作品に「交響曲第48番ハ長調 マリア・テレジア」があることから
ハイドンではないかと勝手に想像してしまいます(^^;


マリア・テレジア
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン
ベルヴェデーレ宮殿
いずれも@Wiki


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「カールス教会」
ウィーンでペストが大流行した1713年、「マリア・テレジア」の父「カール6世」(神聖ローマ皇帝)が
ペスト撲滅を記念して建てたものです。
「カールス」とは「カール6世」ではなく、ウィーンの守護神「カール・ポロメウス」のこと。


カールス教会


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「弦楽四重奏」
って、3人しか写ってませんが(^^;
ハイドンが確立したことから「弦楽四重奏の父」とも呼ばれます。

BGMで曲名はわかりませんがこれに合わせた音楽が流れていました。
それを聞きながら見ていると、彼らが今にも動き出して演奏を始めるのではないかと錯覚してしまいます。


弦楽四重奏@Wiki


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ウィーン国立歌劇場公式サイト(日本語版あり)
ウィーン国立歌劇場@Wiki



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最後は「馬車の旅」
躍動する馬2頭が生き生きと描写(?)されています。
ただ、この1週間前の荒天のために作品の一部が崩落。
スタッフが細心の注意を払いながら補修していました。
展示しながらの作業は大変ですが、きっと今は元通り素晴らしい姿を披露していると思います(^^)


すべて D700+AiAF28-105mmF3.5-4.5D


次回から、2回に分けて砂丘を歩きます。
by sampo_katze | 2009-12-07 21:00 | 山陰・山陽 | Comments(2)
Commented by OM1ユーザー at 2009-12-09 07:45 x
これはまた素晴らしい砂の彫刻ですね。
素晴らしい技術を持っておられる方が制作されているのでしょうね。
見てて厭きない感じです。

寝台特急「出雲号」は特急になる前に初めて乗って受験のため上京したのですが、帰省する度に使っていました。
出雲空港が出来ても「出雲号」の方が多かったです。
鳥取駅についても出雲市迄はまだまだという感じでした。
懐かしいですね。
Commented by sampo_katze at 2009-12-10 07:56
OM1ユーザーさん、おはようございます♪

この砂の芸術、目の当たりにしてもとても砂でできてるとは思えないほど精巧なんです。
ほんとに素晴らしい技術ですよね!
東照宮の陽明門よろしく、じっくり見ていたら日が暮れてしまうでしょう(^^)
それくらい作りこまれていますから。

出雲に乗ったのは、振りかえればその鳥取行きのときだけでした。
今考えればちょっともったいないことをしたかなと。

今もそうですが、鳥取から出雲まではかなりかかりますね。
でも、宍道湖が見えてくるとあと少しって感じます(^^)


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