晩秋の山陰路編・第8回。
日本三景といえば「宮島」、「天橋立」そして「松島」。 このうち「松島」は景観が似ているところが多いためか、「△△の松島」と使われる場所が多いですね。 今回紹介する「浦富海岸」もその1つで、「山陰の松島」とも呼ばれる景勝地です。 読み方、わかりますか? 素直に読むと「うらとみかいがん」となりますが、実際は「うらどめかいがん」と読むんです。 ただし「富」という漢字自体には「とめ」や「どめ」という読み方はありません。 ということは、本来別の字だったところを縁起のいい「富」という字をあてたのかもしれませんね。 地名の由来がわからないので想像に過ぎませんけど(^^; ま、そんなことはさておき。 ここは「山陰海岸国立公園」の中で最も美しい景観の場所とされています。 複雑に入り組んだ地形と透明度の高い海が織りなす風景は、本家松島に負けず劣らずの絶景といっていいでしょう。 かの文豪「島崎藤村」がその美しさに「松島は松島、浦富は浦富」と絶賛したとも。 表紙の写真は、「島めぐり遊覧船」の折り返し点付近にある「城原海岸」(しらはらかいがん)入口からの眺め。 ここから階段を下りていくと、波打ち際まで行くことができます。 砂の景色の次は、このような荒々しい岩の景色を眺めるのもいいかもしれませんよ。 山陰海岸国立公園~浦富海岸・島めぐり遊覧船~ホームページ 富@ウィクショナリー日本語版 ここから浦富海岸に点在する島をめぐる遊覧船で出かけましょう。 9時10分から16時10分まで30分ごとに出航していて、所要時間は約40分。 わたしたちが乗ったのはご覧のように進行方向左側でしたが、オススメは右側です。 遊覧船HPにあるルートマップを見るとわかりますが、メインとなる島はほとんどが右側に見えるため。 また、今回は船に寄りそうようにしてウミネコがやってきました。 船上からえさ(かっぱえびせん!)をあげることもできて、手から直接くわえていく子も! それも同時に味わいたいなら、ベストポジションは船の右最後部の角です。 船に弱い人にはオススメしませんが(^^; ちなみに船の構造は前半分は船室、後半分が屋外デッキになっています。 潮風を感じたいなら後半分がいいですよ☆ これは「観音浦」付近と思われ。 大同元年(806年)、この付近の小島の水底から黄金の観音像が見つかったことが名前の由来とされています。 観音様のご加護なのか、このあたりの入り江はいつも波が穏やかで船の避難所として使われていたこともあったそうです。 コースの中でも1、2を争う美しいところなので、波が穏やかなときにのみですが 遊覧船が入り江まで入ってゆっくり周回してくれる場所です。 船長の案内ではこれでも「少し見通しが悪い」とのことでしたが・・・・・(^^; ミックスを頼んでみましたが、これがうまい☆ ほんのりと苦味のようなものが感じられて、ビターチョコのソフトクリームといった感じなんですよ(^^) ディスプレイの真っ黒なソフトクリームを見るとちょっと引いてしまいそうですが(笑) 現地に行ったらぜひ試してみてくださいね! イカグルグル~!(爆) 回っているのは「スルメイカ」です。 潮風と太陽の光をたっぷり浴びて作るので、味はイカだけに「お墨付き」? さっと炙るほか、てんぷらやフライにもできるんだそうです☆ 遊覧船の折り返し点にあるのが「城原海岸」。 これもまた難読で「しろはら」ではなく「しらわら」と読みます(^^; 岩場が多く、引き潮のときはタイドプールが現れます。 そっとのぞいてみるとたくさんの小魚(ハゼの仲間かな?)や小さなヤドカリが見つかりました。 どこかに「アメフラシ」もいたようです。 タイドプール アメフラシ いずれも@Wiki 砂浜はありますが、かなり少ないですね。 なので海水浴には向きませんが、タイドプールでの生物観察にはもってこいでしょう(^^) 「城原」もそうですが、海沿いまでは道路から下へと降りていく必要があります。 特に「鴨ヶ磯」は距離も長く、いったん上ってまた下るという行程もあるのでちょっと大変(^^; これは降り口から海を眺めたときのもの。 沖合いにヨットが1艘浮かんでいました。 風もほとんどないのにゆっくりと動いていました。 なかなかダイナミックな景観を展開しています。 ここは少し広めの砂浜があります。 プライベートビーチって感じですね(^^) ちなみに砂浜の奥から先が遊歩道になっていたようですが、入り口に柵がついていました。 何の表示も書いてないのですが、どうやら通行止めのようです。 この先を進むととなりの「城原」に通じているはずなんですが・・・・・残念です。 小さな洞穴があります。 浜の近くは水深も浅そうなので、海水浴にもよさそうです。 もっともシャワーなどの施設はありませんので、注意が必要ですけどね(^^; 8、14枚目 D700+AiAF20mmF2.8D ほかはすべて D700+AiAF28-105mmF3.5-4.5D 次回は最終回、日御碕と出雲大社(工事中!)を訪ねます。
by sampo_katze
| 2009-12-13 21:00
| 山陰・山陽
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