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「うちゅう」つながり
Brompton三銃士・雨の八ヶ岳高原を走る!編・中編。


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「巨大アンテナの群れ」


順番が前後しますが、「野辺山駅」を出てまずは「国立天文台野辺山」に向かいます。
せめて雨が降ってなければという思いもむなしく、弱い雨の中を走行。
今回初めての「雨中走行」なんですが、目指す場所が「宇宙」関連の施設だからってことで・・・・・??

今回訪ねる施設の正式な名称は「自然科学研究機構国立天文台野辺山宇宙電波観測所/太陽電波観測所」
でもこれでは長いので、公式サイトでは「国立天文台野辺山」というように適宜略しているようですね。
ちなみに英語での略称は「NRO」(Nobeyama Radio Observatory)とシンプル!

元々は東京大学附属東京天文台(現・国立天文台)天体電波研究部の観測施設として設立され
1969年(昭和44年)10月に開所。
世界でも最大級の口径45mという巨大な電波望遠鏡をはじめとした「宇宙電波観測所」
「太陽電波観測所」の2つの施設からなります。
その対象は近くは太陽から(それでも地球からの距離は約1億5千万km!)、遠くは100億光年ともされる宇宙の果てまで!


「これからもわたしたちは
 宇宙の謎を解き明かし続けます。」※


果たしてそこからどんな答えが出てくるのか?
楽しみですね☆


表紙の写真は、見学コース入口すぐのところで出迎えてくれる大型のアンテナ群です。
これらは直径10mの「ミリ波干渉計」で、
「6台のアンテナをケーブルでつないで同時に観察することで、
 最大で直径600mの電波望遠鏡に相当する解像力で天体画像を描き出します。
 主に天体の様子を細かく調べることに威力を発揮してきました。」※


※太字部:パンフレットより引用


国立天文台野辺山公式サイト
野辺山宇宙電波観測所@Wiki


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これは「東西レール」で、「10mアンテナを移動するためのレール 全長560m」とのこと。
この巨大なアンテナをどうやって移動させるのか、ちょっと興味があります。
まずはアンテナの下にあるレールで移動させ、その後に東西レールに乗っけて・・・・・って感じ?
いずれにしても大掛かりな作業になりそう。


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アンテナの角度を変える機構部分。
離れたところから見ていることもあって、アンテナの大きさの割りにはちょっと華奢に感じられます。


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見学スペースの一番奥に鎮座するのが前方に見える「45m電波望遠鏡」です。
奥の人影と比べると大きさのイメージができるかな?


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ふと横を見るとたくさんの白い物体が並んでいるのが見えます。
まるでヒツジか何かの放牧場みたい。


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そして日本最大の電波望遠鏡の真下に到着。
あまりの大きさに圧倒されます!
支柱も太く、レールも2本になってますね。
このアンテナの裏側に回ると展示室があるので、そちらに入ってみます。


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中には「45mアンテナの鏡面パネル」のカットモデルが。

「軽くてじょうぶに作るために、蜂の巣状にしたアルミニウムを炭素繊維パネルではさんだ構造をしています。
 表面のでこぼこは1mmの約20分の1と高い精度を持ち、電波をよく反射できます。
 その上に電気をよく通す銀粉が塗られ、さらにその上に白い塗料が縫ってあります。
 アンテナの表面にはこのようなパネルが約600枚敷きつめられています。」




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「これは、98年まで45m鏡の第1反射鏡で使用されていたビームスイッチング装置の回転羽根です。
 この羽根を回転させることにより、目的の電波源とその近くを交互に切り替え、
 その差から微弱な電波を精度よく測ることができます。
 現在の45m鏡には、これより一回り大きな羽根が取り付けられています。」



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ガラスの向こうの部屋には「ハードウェアコンソール」が。
これも上の回転羽根と同様に1990年代後半まで使われていたものでしょうか。
大きなスイッチ、ロータリー式のナンバー、横向きのメーター・・・・etc。
なんだか昭和の香りがする装置です(^^)
現在はもっとシンプルになっているんでしょうね。


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展示室から外に出るとご覧の通り。
薄日が差したかと思えば霧が濃くなったり小雨になったりと、なんだか不安定な天気です。
今日はずっとこんな感じになりそうでちょっと残念(^^;


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ズラッと並んだこの小型アンテナ群は「電波ヘリオグラフ」

「太陽専門の電波望遠鏡です。
 84台のアンテナを使い、直径500mの電波望遠鏡に相当する解像力を実現しています。
 (以下略)」


先ほどヒツジの放牧のように見えたのもこれだったんですね。
てっきりアンテナ置き場かと思ってましたが(^^;
この小さなアンテナをT字状に並べ、その力を合わせて高い性能を発揮していたとは!


すべて D40+DX18-70mmF3.5-4.5G


次回は後編、清里から小淵沢まで走ります。
by sampo_katze | 2010-11-21 21:10 | with Brompton | Comments(0)


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