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松江の"英国庭園"
秋の大遠征PartⅠ 紅葉の山陰路編・第5回。


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「植木鉢人形がお出迎え」


3日目。
ちょっと薄曇になるようですが、雨の心配はなさそう。
この日は松江市内を散策することにしました。
島根県の県庁所在地であり山陰の中心となる街の1つで、仕事がらみでは何度も来たことがあります。
また「宍道湖」は夕景スポットでもあることから、タイミングがあったときに訪ねています。

でも市内を散策したことがあるのは意外にも過去1回だけ。
しかもそれはデジ一デビュー前の2003年11月で、当時使っていたのはコンデジの「Coolpix5000」でした。
記憶もおぼろげで、「松江城」と武家屋敷のある「塩見縄手」に行ったことだけは覚えています。
果たして今回、それを思い出すことができるでしょうか?(^^;


表紙の写真は、「宍道湖」の北側湖畔にある「松江イングリッシュガーデン」入口です。
いつも大山方面などに行くときは高速を利用するのですが、今回は宍道湖畔を走る国道431号線を通ったので
その途中にあるここに立ち寄ってみました。


松江イングリッシュガーデン


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本来は花でいっぱいの美しい庭園なんですが、何しろ時季が時季だけにあまり咲いていません(^^;
なのでかつては有料で入ることがなかった施設を巡ることに。

ここは「宍道湖畔」にあるウッドデッキの散策路。
この日は結構湖面が波立っていて、ちょっとびっくり。
これまで何度か「宍道湖」には来ていますが、荒れているのを見たのは初めてです。


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湖を眺める絶好の場所にある席。
ここはイタリアンレストランの「LAUT」(ラウ)の一角です。
冬以外の風のない日はこんなところで食事やお茶を楽しみたいですね。
夕日を見るにも最高のロケーションのようですし(^^)
館内にはこのほかに「cafe M.E.G.」があってコーヒー、ジュース、ソフトアイスが頂けます。


イタリアンレストランLAUT


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「LAUT」の入口から回廊を眺めます。
左側は「多目的ホール」で、ほかのエリアの回廊の一部はギャラリーとしても使用されています。



「イングリッシュガーデン」を後にして市内へ移動します。
「み~さん」が以前見つけた駐車場に行ってみましたがあいにく満車。
なので「松江城」周辺散策の定番になっている「大手前駐車場」に止めてスタートです。

広場から石段を上がっていくと、以前訪ねたときのイメージがよみがえってきました。
石段を上がった右手側は一段高い広場になっていて、そこから下の広場や周辺の紅葉を眺めたっけ。


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左手に進むと白亜の洋館が見えます。
これは「興雲閣」(こううんかく)。
前回来たときはそばの大イチョウの木が黄色く輝いていましたが、今年は少し遅れているようですね。

「この建物は、山陰地方に明治天皇をお迎えしようという地元の強い要望によって、その御宿所とするため
 松江市が13,489円をかけて明治36年(1903)に建設した。
 まもなく日露戦争が起り、天皇の行幸は実現しなかったが、明治40年5月、皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)の山陰行啓のとき、
 ご旅館としてその務めを果たした。
 当時はロシア宮殿風といわれ、その名は広く近隣にとどろいた。
 木造白塗の壁に入母屋の瓦屋根をのせた擬洋風で、1・2階とも周囲に列柱廊を儲け、廻廊をめぐらす。
 ポーチ上の部屋は応接室で拝謁所に使用された。
 洋風スタイルの中に和風の装飾を取り入れた明治の木造建築として貴重である。
 長く大切に保存されてきたが、昭和48年からは館内に「松江郷土館」を置き、
 郷土の歴史・文化・民俗等の資料を展示、公開している。」

※案内板より引用


興雲閣@Wiki


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内部見学は無料。
2階にある貴賓室をのぞいて館内撮影も可能です。

これは1階のギャラリーになっている廊下部分。
戸口の上にある半円の窓と丸型の照明の組み合わせ、なんだか花札の「芒に月」みたい?


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松江の歴史を見た後は「松江城天守」へ。
入場券は天守から少し離れたところにある管理事務所の券売機で買うのですが、実際に使うのは天守入口で。
このように大人は20人まで、小人は12人まで同時に買うことができます!
でも20人ともなったら窓口で発券した方がいいようにも思うんですけどね~(^^;
ちなみに通年朝8時30分から登閣できます。
意外と早くから入れるんですね。


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そのとなりにある掲示板の中にこんなキャラが。
これは「しまねっこ」というご当地ゆるキャラ。
頭には「出雲大社」の屋根、首には鈴の代わりに大注連縄をつけています。

詳しくは「しまね観光ナビ」で検索!


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管理事務所前から眺める「松江城天守」
ここは江戸時代以前に建造されたままの「現存天守」を持つ数少ない城の1つです。


「松江城天守は、外観5層、内部は6層で、高さは約30mあり、
 全国有数の貴重な天守閣として昭和10年5月13日付で国宝に指定されましたが、
 戦後まもなく、文化財保護法により、昭和25年に重要文化財に改称されました。
 特徴は、最上階が四方を見渡せる望楼様式であり、壁は白壁が少なく、黒く厚い板でおおわれ、
 石垣はごぼう積みと呼ばれる積み方がしてあります。
 城内には兵糧貯蔵用の穴倉、井戸、総桐の階段、寄木柱、石落し等を備え、実戦本位に造られています。
 また、松平家の家宝備前包平(かねひら)の太刀、武具、調度、古文書、松江城天守雛形など、約二百点が展示してあります。」



松江城ホームページ
松江城@Wiki


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石垣のアップ。
大きな石の間に小さな石が絶妙な感じで組み込まれています(ごぼう積み)。
一見するとちょっと雑な感じがしますが、築城以来長い間天守を支えてきたのですから
その裏には緻密な計算がされていたのかもしれません。


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こちらは内部の柱。
太い1本の柱ではなく、厚い板を「鎹」(かすがい)でつないだものでできていました。
これが「寄木柱」(よせぎばしら)ですかね。
ググってみたところ、この柱のいずれかに「ハート形の節目」を持つものがあるんだとか。
複数の柱で力を合わせて天守を支えているところに現れたハート。
なるほど、確かに新たな「縁結びスポット」として注目される要素がありますね(^^)


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最後は天守からの眺めです。
こちらは東方向ですが、天気がよければ「大山」が眺められるところ。
でもこの日は雲の向こうにお隠れになってしまいました。
まぁこの前の2日間で存分にその姿を堪能できたのでよかったんですけどね。
ちなみに反対の西側からは「宍道湖」を見ることができ、街並みの向こうに沈む夕日も楽しめるかな?と。
ただ登閣時間が季節によって変わるので、事前に確認しておくことをお忘れなく。
日没前に天守が閉まってしまうことがありますから!


すべて D700+VR24-120mmF4G


次回は、お堀から城下町を眺めてみます。
by sampo_katze | 2010-12-09 20:55 | 山陰・山陽 | Comments(0)


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