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高級住宅地・白金~麻布
地下鉄に沿って走ろう!東京メトロ南北線編・第2回。


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「旧朝香邸」


「目黒駅」から再び「南北線」に沿って「白金」方面へと走ります。
「大円寺」へは急坂の「行人坂」を通りましたが、これは坂の途中にあることと駅から下りだったことから。

で、折り返して駅の方に戻るのにこの急坂を上るのは結構キビシイ。
いや絶対に無理!
まして、ノーマルな「Brompton」では・・・・・。
そりゃあここに限らず急坂を上るとなれば押して歩けばすむ話ではあるんですけどね~(苦笑)
ということで、少し北にあるゆるやかな「権之助坂」(ごんのすけざか)を通ることにしました。

この坂には次のような由来があります(以下は諸説あるうちの1つ)。
江戸時代、傾斜が急な「行人坂」では人や馬が滑って「目黒川」に落ちるという事故が多発していました。
しかし幕府は江戸防衛の観点からこの坂を急なままにしていたようです。
それを見かねた中目黒の名主である「菅沼権之助」は、この坂の近くに緩やかな坂を作りました。
しかしこの工事は幕府の許可を得ずに行ったため、「権之助」は捕らえられ死罪となってしまいました。
人々は彼の業績をたたえてこの坂を「権之助坂」と呼ぶようになったそうです。
2007年6月15日放送の「タモリ倶楽部」でもこの坂のことが取り上げられていました。

さて、ゆるやかな坂のおかげでラクラク「目黒駅」前に戻れたので(笑)先に進みます。
そういえばこの坂の道沿いには「ラーメン屋」がたくさん軒を連ねてました。
ここは激戦区の1つなんですね~(^^)


表紙の写真は、「白金台」にある「東京都庭園美術館」の入口付近です。
この中にある建物は「旧朝香宮邸」(あさかのみや)とも呼ばれています。
このブログを始めたばかりの頃に1度行ったことがありますが、そのときはちょうど建物公開の日で館内撮影が可能でした。
今回はその情報すら調べていなかったので、入口だけ(^^;
建物公開は年に1度あるそうなので、D700で再チャレンジしてみたいところです。
なお庭園のみの入場もできるので、建物を外から眺めるということもできますよ。


権之助坂の由来@東京おもしろ雑学
東京都庭園美術館@Wiki


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いきなりですが、線路沿いからちょっと外れて「麻布七不思議」の1つ「がま池」を目指します。
これは2009年11月および2010年12月に放送された「NHK」の番組「ブラタモリ」で見たもの。
この界隈は「大使館」が多くあるところでもあり、番組中では「イタリア大使館」にもお邪魔してましたね。
かつて大名屋敷だったところをそのまま生かしてあることに驚きました。

さて・・・・・「がま池」はこの辺りにあるはずだと思って路地に入ったものの、住宅地になっていて池の気配すら感じられません。
どうも建物で取り囲まれているみたいなので仕方ないですかね。
それでも、なんとか「がま池」の案内看板を見つけることができましたが(^^;


がま池@東京おもしろ雑学


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ちょっと落胆しつつ引き返す途中、とある駐車場に入ってみました。
そこから下を見ると、竹林の向こうにわずかですが「がま池」が見えた!

「ブラタモリ」では、ここの向かいにあるマンションのベランダから全貌を眺めていましたが
一個人ではよそ様のお宅にお邪魔して見せていただく、というわけにはいきませんからね。
でも、こうしてその存在を確認できただけでも満足です(^^)


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「がま池」から「仙台坂」を下って線路沿いに戻っても良かったんですが、ちょっと回り道することに。
そこで見つけたのが元麻布にある「安藤記念教会」
石造りの重厚な雰囲気に思わず足を止めました。

「この教会堂は、関東大震災前に竣工してその姿を留めている貴重な教会建築である。
 大谷石(一部小松石)の組積造で、南西の角に出入口の塔屋を設けている。
 建物の北と南の壁面には小川三知が製作したステンドグラスが嵌め込まれている。
 この教会の創立者安藤太郎がハワイ総領事であったことから、南面のアーチ窓のステンドグラスには
 布哇(ハワイ)初回受洗者を記念する文字が日本語と英語で表されている。」

※説明板より引用

この建物の建築年は1917年(大正6年)で、「関東大震災」は1923年(大正12年)。
震災も戦災もくぐり抜けてきてるんですね。


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その少し先に「元麻布ヒルズ」があります。
その象徴ともいえるのが、このちょっと変わった形の「フォレストタワー」
高さは95.65mの29階建てで、現在ではそれほど高いというイメージはありませんが
独特の外観が目を引きます。


元麻布ヒルズフォレストタワー@BLUE STYLE COM


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「一本松坂」「大黒坂」と下った先。
「麻布十番」にある「十番稲荷神社」へ。
急な階段の上に拝殿がありますので、お参りするときは足下に注意が必要ですね(^^;
また周囲に自転車を停めるスペースがないので、今回は下から眺めるだけで終了です。

ちなみにこの「十番」という町名の由来は、江戸時代にこの辺りを流れていた「古川」を幕府が改修する際に
河口から10番目の工区にしていたことからという説があるそう。


以下、余談。
この界隈は2000年9月「南北線」が開通するまでは「都営バス」以外の交通手段がない「陸の孤島」だったんだそう。
当初は「営団地下鉄日比谷線」(当時)が通る予定だったのですが、地元の反対にあい「六本木」経由に変更。
ところがそのために駅がなく交通手段は「都営バス」のみという不便な場所となってしまい、町は寂れていく一方だったんだとか。
そこでまだ開業前だった「南北線」と「大江戸線」の駅を誘致して2000年に念願の駅が開業、現在に至ります。


麻布十番駅@Wiki


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階段左下には「宝船」に乗った「七福神」の石像があります。


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右奥には大小2つの「かえる」の石像が。
この「かえる」は先ほど出てきた「がま池」での伝説が元となっているようです。

「かえるの由来
 昔ある年、古川辺から燃え出した火事は此辺りすべて烏有に帰してしまった時、
 「がま池」のほとり山崎主税助の屋敷のみ類焼を免れたのは、池中にいた大蛙が口から水をふいて
 さしもの猛火を吹き消したとの故事により、山崎家から万人に「上の字」様のお守りが授けられました。
 その後末広様(当社の前の御社名)を経てわけられていました。
 その故事に因んだ「かえる」お守は火防・やけどのお守・無事かえる・若がえる・何でもかえるお守として貴ばれております。」

※説明板より引用



「麻布十番」界隈は人が多いので早々に切り上げ、何度も通っている「溜池山王」を北上して「四ツ谷」へ。
途中にある「紀伊国坂」(きのくにざか)は勾配は比較的ゆるいですが距離がちょっと長め。
しかも車通りがやや多いので、歩道に入ってゆったりまったりと上ります。
別名「赤坂」とも呼ばれていて、付近の地名である「赤坂」の由来となったんだそう。
※坂の説明板による


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これは「江戸城」「真田掘」
現在は「上智大学」のグラウンドになっています。
以前走った「丸の内線ポタ」のときはこの対岸を通りましたが、グラウンドを眺めることができませんでしたので再掲です。


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その反対側にある「迎賓館」を正面ゲートのすき間から。
以前「東武ワールドスクウェア」でミニチュア版を見たことはありましたが、実物を見るのはこれが初めてです(^^;
もっとも門からかなり距離があるので、見た目の大きさ的にはミニチュアと変わらないような気も?(笑)


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「外堀通り」(都道405号線)が「迎賓館」の前で東に進路を変え、「都道414号線」が西に分岐します。
その間にある三角州の部分は「若葉東公園」になっていますが、その公園の真ん中を突っ切る道があります。
この道は「外堀通り」から「迎賓館」の正面口に直接つながっていて、普段はこのようにガードレールで封鎖されています。
来賓があるときはここが外され、車で直接乗り入れることができるようですね。
もっともその際はこの辺りには入れないでしょうけど(^^;


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正面ゲートから「迎賓館」を撮影する女性たち。
休日だからというわけではないでしょうけど、警備の人が誰もいなかったのが印象的でした。


この日はすでにだいぶ日が傾いてきたのでここで一区切り。
「外堀通り」「お茶の水」から「蔵前橋通り」と経由して「浅草」まで走って終了としました。


今回のルート(移動距離:34.5km)
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※三田線の後半部分も含む


13枚目 PC画面キャプチャ
ほかはすべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、日を改めて「四ツ谷」からリスタートします。
by sampo_katze | 2011-03-06 20:35 | Brompton+地下鉄 | Comments(0)


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