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市ヶ谷と春日の社寺
地下鉄に沿って走ろう!東京メトロ南北線編・第3回。


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「朝の迎賓館」


日を改めて1月29日(土)、「四ツ谷」で終了した「南北線ポタ」の再開です。
本来は「四ッ谷駅」からスタートの方がよかったんですが乗り換えが必要なので、少し南の「永田町駅」からスタートしました。
ここからだと何度も通っている「赤坂見附」の交差点を通ることになるんですけどね(^^;

それと冬になってから出発の時間がかなり遅れ気味になっています。
寒いので布団から出るのが億劫になっているのが原因ですが。
この日も例によって出遅れていて、スタートしたのは10時を過ぎていました。
日が沈むのが早い時期なので、ほんとはもっと早い時間に出ないといけないんですけどね~。


表紙の写真は、前回の最後と同じ「迎賓館」です。
前回は曇り空だったので、ぜひ晴れた日にもう1度と思ったので再掲です。
でも11時前というかなり遅い時間だったので日もすでに高く、しかも逆光気味になってしまいました。
もし朝早い時間帯だったら、もう少し建物正面に光が当たってたんじゃないかな?
そんな後悔してもすでに時遅しですけどね(^^;
まぁ、もし可能であれば一般公開のときにでも訪問してみたいものです。


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「迎賓館」の正門向かいにある「若葉東公園」にはこんなちょっとしゃれた噴水がありました。
前回はポタの終わり間近ということもあって、気づきませんでしたが(^^;


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「四ツ谷駅」の前にある「外堀通り」「新宿通り」との交差点で信号待ち。
ふと目線を上げたら、交差点の向こうにある1つの看板が目にとまりました。

「この看板を写真に撮ると、ワンドリンクサービス。」

おぉ、なんとキャッチーな看板!(笑)
もちろん自転車に乗っているので、仮に開店時間だったとしても飲めませんけどね(^^;

このお店があるのは「新宿通り」から1本入った「しんみち通り」という商店街。
ここには飲食店のほかにもいろいろとバラエティに富んだお店が並んでいるんだそう。
でも今回はまだ先が長いので、後ろ髪を引かれつつスルーして先に進みます。


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「市ヶ谷駅」の北にある「市谷亀岡八幡宮」(いちがやかめがおかはちまんぐう)へ。
ここは「太田道灌」が1479年(文明11年)に江戸城を築城する際に、
「鎌倉」にある「鶴岡八幡宮」の分霊を祀ったのが始まりなんだそう。
「鶴と亀」にかけて「亀岡八幡宮」と名づけたようですね。
さらに詳しい由緒については公式サイトをご覧下さい。

それにしても急な階段です!
外堀のそばから一気に高台に上がるような感じですね。
ここの左手にはスロープもありましたがこちらも結構勾配が急でした(^^;


市谷亀岡八幡宮公式サイト
市谷亀岡八幡宮@Wiki


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階段を上がると出迎えてくれる「銅鳥居」
1804年(文化元年)に建造された都区内に現存する唯一のもので高さは4.6mあります。
「扁額」にある「八幡宮」の「八」字は向かい合うハトの姿になっています。


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こじんまりとした「拝殿」
戦災によって焼失、現在の建物は1962年(昭和37年)に再建されたものです。


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「拝殿」の左手にあるのが7つの「力石」

「卵形の自然石に、石の重さと、奉納した者あるいは持上げた者の名が刻まれており、
 うち三個は奉納された年も刻まれている。
 年代のわかるものでは、寛政六年(一七九四)を最古とし、その他も江戸時代後半のものと考えられる。」

※案内板より引用・一部略


「八幡宮」を出て先に進みます。
「南北線」は「四ツ谷」、「市ヶ谷」、「飯田橋」「水道橋」「中央線」に沿って進みます。
そして「神田川」から「日本橋川」が南へと分岐するのとほぼ同じ場所で北に進路を変え、
なんと「東京ドーム」の真下を通過して「後楽園駅」に至るんですね。
さすがにそこまでは追いかけられないので「小石川後楽園」の西側を回っていきましたが(^^;
この庭園は梅の名所でもあるんですが、ルートが「都営大江戸線」とかぶってますし
すでに何度も訪ねているポイントなので今回はスルーです。


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「後楽園駅」の北にある「源覚寺」(げんかくじ)に立ち寄り。
ここは別名「こんにゃくえんま」として知られています。
境内にある案内板にその由来が書かれていました。

「閻魔さまは、冥界にあって亡くなった人の生前の罪業を裁断する十王のうち、最も知られているひとりです。
 源覚寺の閻魔さまの右目部分は割れて黄色く濁っています。
 それにはこんな言い伝えがあります。
 宝暦年代のころ(1751年?1764年)、眼病を患った老婆が閻魔大王に21日間の祈願を行ったところ、
 夢の中に大王が現れ「願掛けの満願成就の暁には、私の両目の内、ひとつを貴方に差し上げよう」と言われたそうです。
 満願の日に、老婆の目は治りました。
 以来、大王の右目は盲目となりました。
 老婆は感謝のしるしとして好物の「こんにゃく」を断ち、それを供えつづけたということです。
 このことから、源覚寺の閻魔さまは「こんにゃく閻魔」と呼ばれるようになり、眼病治癒の閻魔さまとして人々の信仰を集めています。」

※案内板より引用


源覚寺HP
源覚寺(文京区)@Wiki


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こちらが「拝殿」にあたる「閻魔堂」
建物自体は建築後150年以上経ち、老朽化したことから2003年に再建されたもの。
でもここに奉られている閻魔像は鎌倉時代に作られたとされ、1672年(寛文12年)に修復された記録も残っているんだそう。
しかも江戸時代に大火4回にあい(歴史に残らない火事もあるかも?)、関東大震災や戦災もありましたがいずれも難を免れています。
先に書いた由来にもあるとおり「眼病治癒の神様」として知られていますが、
もしかすると「災難除けの神様」という面もあるのかもしれませんね。


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その両側にはちょっと大陸的な雰囲気のある「狛犬」が。
左足の下にいるのは子供でしょうかね?
ちょっとじゃれているようにも見えるんですが。


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「お賽銭箱」には、閻魔様のご利益にあやかって「め」の字が書かれています。
2つ並んでいるのは両眼を意味しているんでしょうね。
この目が先を見通していて、様々な災難をさけてくることができたのかも。


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閻魔様の描かれた絵馬。
故事にのっとり、右の目が隻眼(でいいのかな?)になっています。
表に書かれたご利益に「厄難消除」とありますね(^^;


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「南洋群島物故者慰霊像」
境内にある「汎太平洋の鐘」とともに「サイパン」とゆかりのあるものです。

「かつて南洋群島は、日本の委任統治領として南洋庁施政の下に三十有七年、その治績は顕著であった。
 然るに第二次世界大戦に敗れ、米国太平洋信託統治領(ミクロネシア地域)となった。
 これ等の島々で、明治、大正、昭和の三代に渉って南方開拓に努め、志半ばに物故された人々
 並に今次太平洋戦争に祖国に身命を捧げられた将兵及び在留邦人の冥福を祈念して、先年南洋群島関係者に依って
 サイパン島に物故者慰霊像を建立したが、遠隔の地であるので参拝の叶わぬ人々のために、
 南洋群島とゆかりの深いこの源覚寺境内に遥拝所として、この慰霊像を建立したものである。」

※石碑より引用


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最後は雪が降り積もったように真っ白な姿が目を引く「塩地蔵」です。
「目黒駅」の西にある「大円寺」境内にあった金箔の「薬師如来」と同じく、体の治したい部分に塩をつけるとご利益があるというもの。
でもこれだけ塩がついてしまうと、ちゃんと望みの場所に塩がつけられるかな?とちょっと心配になりますね(^^;


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、本郷界隈を走ります。
by sampo_katze | 2011-03-08 22:45 | Brompton+地下鉄 | Comments(0)


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