地下鉄に沿って走ろう!都営地下鉄大江戸線編・第7回
「森下駅」の次は「新宿線」編のときに少したどった「小名木川」(おなぎがわ)を越えます。 この川は1590年(天正18年)頃、「徳川家康」の命によって「旧中川」と「隅田川」を結ぶ水路として開削され 江戸の町へ通じる重要な輸送路となっていたところです。 ここを越えると「東京メトロ半蔵門線」との乗換駅になっている「清澄白河駅」(きよすみしらかわ)があります。 南北に走る「大江戸線」の西側が「清澄」、東側が「白河」という地名であることからこの駅名になったんだそう。 表紙の写真は、「清澄庭園」の西園にある「江戸風時計塔」です。 「清澄庭園」は駅から南へ徒歩3分のところにあり、「回遊式林泉庭園」の東園(有料)と「開放公園区域」の西園に分かれています。 この時計塔は西園の北東角にあり「火の見櫓」風の造りになっていますが、特に「からくり機構」などはついていないようです。 「清澄庭園は、三菱財閥の創始者・岩崎彌太郎(いわさきやたろう)が明治11年(1878)に荒廃していた大名の下屋敷や 豪族の館跡の土地約3万坪を買い上げ、大規模な造園工事を開始し、弟・彌之助(やのすけ)、長男・久彌(ひさや)へと 岩崎家3代によって明治24年(1891)に「廻遊式林泉庭園」が完成されました。 当時は「深川親睦園」といわれ、三菱社員の慰安や内外賓客を招き接待する場として用いられていました。 庭園の主な施設として、河田小三郎が設計監理した日本館、 英国人建築技師ジョサイア・コンドルの設計監理による西洋館がみられました。 これらの建造物は鹿鳴館時代の明治文化を反映した豪華さにおいて、岩崎家の権威を天下に誇示したものでした。 大正12年(1923)の関東大震災により、西半分を中心として壊滅的被害を受け、 岩崎家が翌13年に破損の少なかった東半分を公園用地として当時の東京市に寄付しました。 昭和7年(1932)より清澄庭園として一般公開されました。」 ※説明板より引用 清澄庭園@公園へ行こう! 清澄庭園@Wiki blogram ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。 1つ目の信号をそのまままっすぐ行くと「仙台堀川」を渡るんですが、その手前で東(進行方向左)に進みます。 そのまま「清澄通り」へ出ようとした途中で見つけたのがこの「深川図書館」。 「清澄庭園」東園の南側にある小さな公園の一角に建っています。 中には入らなかったんですが、外観同様にかなりレトロな内装になっているようです。 深川図書館@レッツエンジョイ東京 ここは「深川資料館通商店街」の入口にある「江戸みやげ屋 たかはし」。 名物「深川めしの素」や「佃煮」などの食品のほか、いろんな江戸みやげを扱っているお店です。 のれんに書かれている文字を見ると、ちょっと「ギョッ」としてしまうかも(^^; でも、その「言葉」が逆さまに書いてるということは? あと、店の前にあるちょっと縦に伸びた「青いやつ」も気になります。 コワイので前にまわることができませんでしたが(笑) 江戸みやげ屋 たかはし 館内は江戸時代後期の深川の町を再現した展示室をメインに、歴史や民俗の資料が展示されています。 深川江戸資料館@レッツエンジョイ東京 ざく切りのねぎとあさりを味噌で煮込んで煮汁ごとご飯にぶっかけた「どんぶり」と、「炊き込み」の2種類があります。 両方を1度に楽しめるセットもあるのでお好みでどうぞ。 ちなみにこの時間は開店のちょっと前でしたが、店先でお弁当を売っていたのでそちらを購入しました。 深川宿 途中「清澄庭園」の南東角のあたりにある三叉路の交差点にて。 レトロな4棟の建物がくっついて並んでいました。 外装は一部補修されているようですが、おそらく戦前からあったものではないかと思われ。 2階部分のデザインがそう感じさせてくれます。 「深川七福神」のうちの「福禄寿」が祀られている「心行寺」へ。 境内左にあるこの「六角堂」の中に安置されています。 深川七福神巡り公式HP 浄土宗 双修山 心行寺 そばには次の説明がありました。 ちなみに中の土偶を見ることはできません。 「不求自得 -自然に徳がそなわる- この福禄寿の尊像の中には当寺書院移築の際に土中より発見された戦災前の福禄寿土偶が収蔵されています。 手にする宝珠にふれて円満な人格をいただくようおねがいいたしましょう。 福徳は自然に身についてくるものです。 福寿海無量 是故應頂礼」 この後10年足らずで「鎌倉幕府」が滅亡するという頃のものです。 都内にはこれよりも古い石塔があるということですね。 「空風火水地五層の石塔で「元亨四年」の銘がある。 元亨四年は一三二四年で、江東区内に現存するもののうちで最も古い年号を記録している。」 ここの「閻魔大王像」は日本最大の大きさで、しかもコンピュータ制御されているんです。 願い事によって投入口が異なるお賽銭箱に小銭を入れると、それに合わせた「御説教」をしてくれるんだそう。 賢臺山法乗院 深川閻魔堂@レッツエンジョイ東京 5体の仏像が並んでいて、中央が「不動明王」のようです。 ほかのはよくわかりません(汗) 歩道には船の形をしたちょっと変わった花壇がならんでいました。 「黒船」というと江戸時代末期に来航した「ペリー」率いる艦隊のイメージがありましたが、 言葉としては江戸時代より前からすでに「西洋の船」を指すものとして使われていたようですね。 でも、この橋の名前がどうしてついたのかはよくわかりません。 黒船橋@MAPPLE観光ガイド 黒船@Wiki すべて D700+24-120mmF4G/VR 次回は、越中島から月島へと走ります。
by sampo_katze
| 2011-05-23 20:50
| Brompton+地下鉄
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