さきたまの歴史&沈下橋めぐり編・最終回
前回の最後で紹介した「島田橋」を後にしたのは16時過ぎのこと。 すでに日も傾き始めています。 日の光がオレンジ色を帯びてきて、木造の沈下橋を照らし出す様子はなかなか風情があっていいものですね。 でも今回訪ねる予定の橋は全部で5本で、残りは3本もあります。 東京のこの日10月29日の日没時刻は16:50。 残り時間はすでに1時間を切っています。 そして最後の橋までは11.0kmほどもある。 果たして間に合うのか?? 表紙の写真は、「島田橋」から下流に2.5kmほど下ったところにある「赤尾落合橋」(あかおおちあいばし)です。 同じ「越辺川」(おっぺがわ)に架かる「島田橋」と比べると少し高さが低いですが、造りはそっくりですね。 この北側には「都幾川」(ときがわ)に架かる「長楽落合橋」(ながらくおちあいばし)があります。 2つの橋の中間は「越辺川」と「都幾川」が合流する直前のデルタ地帯になっていて、兄弟橋のような感じです。 blogram ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。 この北側にある「長楽落合橋」(ながらくおちあいばし)が老朽化のため、2008年7月から通行止となっていて それに併せてこちらもそのような扱いになっているようです。 なお、今年11月16日付けの「毎日新聞埼玉版」において、「長楽落合橋」を撤去する方向にあることが報じられました。 7月20日の台風6号による被害が大きく、周辺の交通網の整備と利用者減少に加え老朽化も進んでいることから 撤去もやむをえないところでしょうか。 もしかすると同時にこちらの「赤尾落合橋」も撤去されてしまうかもしれませんが・・・・・。 こちらの「赤尾落合橋」のほうはご覧の通り、かなりきれいな状態です。 渡ることはできると思うのですが、通行止となっていては無理に通るわけにも行きません。 「長楽落合橋」も見てみたかったんですが、この橋が通れないとなると1度下流にある「県道47号線」へ行く必要があります。 これだとざっと4kmほど大回りしなくてはならなくなるため今回は断念しました。 撤去されるのがいつになるのかわかりませんが、できるだけ早いうちに行っておかなくては! さて、続いて「八幡橋」へ向かいます。 「越辺川」の堤防の上を走っていったんですが、「県道74号線」を越えた南側はなんと未舗装! そこまではきれいな舗装路で快走してきただけにこれはショック! 夕暮れまで時間がないというのにー!! でもここで焦ると事故の元なので努めて冷静に走ることにしました。 森の中に伸びる道を進むとありました、木造の「沈下橋」が。 これが「八幡橋」です。 周辺は釣りのポイントとなっているのか、両岸に車がそれぞれ数台止まっていましたね。 ただし重量は2t、車幅は1.9mまでと制限があります。 渡って反対側からも眺めてみたかったんですが、時間がないので先に進みます。 「おぉ、美しい夕焼けだ・・・・・」 なんて感動しているばあいではありません。 日没まではあと10分。 なのにまだ最後に1つ残っているんですから! 着いたのは17:00ちょうど。 日没から10分ほど過ぎてしまいました。 でも、まだ光がわずかに残っていたので感度を上げてなんとか撮影することができました。 これだと確かに「沈下橋」で造った方が安上がりにできそうです。 こうしてなんとか暗くなる前に目的とする5つの橋を巡ることができました。 ここからの最寄駅は「東武東上線」の「霞ヶ関駅」で約4km。 でも「川越駅」のほうが何かと便利なのでそちらを目指すことにしました。 走行距離は約6.5kmと大差ありませんからね。 さすがに「小江戸」や「蔵造りの町」として知られる観光地。 昼ほどではありませんが散策を楽しむ観光客の姿が見られました。 わたしも以前歩いたことがあって今回も楽しみにしていたんですが、暗くなってしまったのであきらめていました。 でもこの建物はなんだか惹かれるものがあって、道路を挟んだ向かい側の広場に相棒を止めて撮影。 ここは「保刈歯科医院」。 なんと歯医者なんです! 「彩の国景観賞2008受賞 たてもの・まちなみ部門 山吉ビル 貸事務所 [川越市] 建築主:山吉商事株式会社 設計者(復元):守山登建築研究所 施工者:川木建設株式会社 川越最初のデパートとして昭和11年に建てられた建物は廃墟となり長い間放置されていたが、 復元と耐震補強を行い、昭和初期の美しい姿を復活させた。 「蔵の町川越」に点在する数件の洋風建築が川越の街並みの歴史を語っている。 左右のステンドグラスからもれる暖かな光は観光客の目を楽しませる夜景となっている。」 字も「医院」ではなく「醫院」。 こうして単体で書くと読めませんね(^^; 説明にもありましたが、ここからの明かりがまたいい雰囲気を出していますね。 館内もそんなレトロな感じなのかな~。 このあと「川越駅」まで走って終了。 「大宮駅」はさらに15kmほどなので走ってもよかったんですが、今回はあきらめました。 慣れない道、しかも交通量が多そうな道をナイトランするのは危ないですからね。 今回のルート(走行距離:62.3km) 「さきたま緑道」に時間をかけすぎたので、後半の沈下橋めぐり~川越散走が薄暗くなってしまったのは反省点です。 ちょっと欲張りすぎともいえますね。 また「八幡橋」への途中から川沿いの道が未舗装になったのも予想外。 日暮れが近づき、迂回ルートを検討する余裕がなかったのも問題ですね。 やはり「沈下橋」めぐりは「東松山駅」辺りをスタートとする単独コースにするのがよさそうです。 そうすればもう少し見られる橋が増えますからね。 12枚目 PC画面キャプチャ ほかはすべて D700+24-120mmF4G/VR 次回から新シリーズ、羽田空港新滑走路&工場夜景クルーズ編です。
by sampo_katze
| 2011-12-03 17:40
| with Brompton
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