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桐生市街北をめぐる
"日本の機どころ" 桐生めぐり編・第2回


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「浅間様のおひざもと」


前回は「桐生市街」から少し離れたところにある「桐生明治館」を訪ねました。
それほど大きな建物ではありませんが、なかなか面白いところでした。
「珈琲館」という喫茶室も入ってみたかったんですが、これはまた別の機会に。

さて、館内入口のラックに「まちなか散策案内図」があり、ポタリングの参考になるかと思って1部頂きました。
そこには市内の40を超える「近代化遺産」が紹介されていました。
う~ん、そんなにたくさんあるなんて思いもしなかったな~・・・・・。
でもこういう資料を手にするとめぐってみたくなるのは悲しい性(さが)。
「桐生市内オリエンテーリングポタ」を始めることになりました(^^;


表紙の写真は、「桐生明治館」の東にある「上毛電気鉄道上毛線」「富士山下駅」(ふじやました)です。
地図を見るとこの駅のすぐ北の小高い丘に「浅間神社」があることから、「ふじさんした」と読むと思って立ち寄ったもの。
「浅間神社」は「富士山信仰」に基づく神社ですからね。
でもここの小高い丘は「ふじやま」というようで、ちょっと拍子抜けしてしまいました(^^;
余談ですが「明治館」の最寄り駅は当駅から1つ「中央前橋」寄りにある「天王宿駅」(てんのうじゅく)です。


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「富士山下駅」を出るとすぐ「渡良瀬川」に架かる橋があります。
線路の南側にある道は川に向かって下りになっていて、線路を少し見上げるような感じになります。
背景も比較的すっきりしていますしせっかくなので列車の姿を撮りたいなと思いました。
ところが「烏山線」のときと同様、またしても列車が来るまで10分以上待つことに!
それが目的なら待ってもいいんですが時間がもったいないので先に進むことにしました。
どうもツイてないですね~(^^;


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「富士山下駅」から「県道3号線」を経由して2kmちょっと走ると「上毛線」の終点「西桐生駅」に着きます。
この駅は1928年(昭和3年)11月10日、「上毛線」開通と同時に開業しました。
駅舎はその当時からのもので、駅入口部分には「マンサード屋根」という形の屋根が採用されています。
「国登録有形文化財」「県近代化遺産」、そして「関東の駅百選」に指定されている貴重な建物でもあります。

「上毛電気鉄道西桐生駅駅舎  国登録
 マンサード屋根を持つ駅舎は、昭和3年の上毛電気鉄道の開業時に建設されました。
 昭和初期のモダンな洋風建築で、現在でも創建当時の姿が良好な状態で残っています。」

※散策案内図説明より引用、以下特記以外は同じ

西桐生駅@Wiki
マンサード屋根@Weblio辞書



「西桐生駅」からは北に向かい「桐生が岡公園」を目指します。
ここには「遊園地」と「動物園」がありますが、なんとどちらも入園無料!
「遊園地」の遊具の利用料金(子ども)も大型遊具で100円、小型遊具やゲームコーナーは50円(一部ゲームは20円)と安い!
でもそのある場所が小高い場所にあり、勾配も結構あるので自転車で行くのはちょっと大変です(^^;
まぁ、たいていは車でこられるんでしょうけど・・・・・。


桐生が岡公園@Wiki


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坂を上って「動物園」~「遊園地」と通り過ぎてさらに進むと「展望駐車場」が。
そこからさらに階段を上がると展望台に出られます。
坂を上がってきて息が上がってましたが、せっかくなので「Brompton」も担いで上がりました(^^;
背後の山は「吾妻山」(あずまやま、481m)かな?


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展望台から市内方面を眺めます。
木が多いためあまり展望はよくありませんが、それでも冬で葉を落としているため大分いい方でしょうか。
下にちらっと見えるのは「遊園地」にある「観覧車」です。


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展望台から下ったところで観覧車を。
2011年3月に新しくできたものだそうで、ゴンドラは12台と少ないです。
でも展望台では木でさえぎられていた「桐生市」の眺めはきれいに見えそうですね。


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「桐生が岡公園」からは上りとは反対に北側の坂を下っていきます。
その先には「県立桐生工業高校」があり、「県道66号線」をはさんだ向かいには「群馬大学工学部」があります。
この建物はキャンパスの西側にある「同窓記念会館」
かつては「旧桐生高等染織学校本館および講堂」だったところで、「登録有形文化財」に指定されています。
近くの門にある守衛所で記名することで見学が可能とのこと。
なお、休日(長期休暇も含めてかな?)は原則として外観のみの見学になるそうなのでご注意を。

「旧桐生高等染織学校本館・講堂  国登録
 大正5年に桐生高等染織学校として建設され、昭和48年に校舎の一部を現在地に移転しました。
 木造二階建、瓦葺で講堂内部は西欧・中世の教会堂に用いられた様式となっています。」



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2つの学校の間には「桐生天満宮」があります。

「天満宮社殿
 天満宮は、桐生新町の宿頭(しゅくとう)として、天正十九年(一五一九年)、下久方村梅原から現在地に遷座(せんざ)したといわれ、
 桐生領五十四カ村の総鎮守格であった。
 棟札によれば、現本殿及び幣殿は、安永七年(一七七八年)に起工して、寛政元年(一七八九年)に上棟、
 寛政四年(一七九二年)には寺社奉行への披露を経て、翌、寛政五年(一七九三年)に遷宮開帳(せんぐうかいちょう)をおこなった。
 拝殿は、享和二年(一八〇二年)に棟札をあげた。
 社殿は、県内の江戸時代の神社建築の多くみられる本殿が幣殿及び拝殿につながるいわゆる権現造(ごんげんづくり)の形式である。
 本殿・幣殿の外壁には極彩色の精巧かつ華麗な彫刻が施されており、内部にも同様な彫刻とともに壁画も描かれている。
 このように天満宮社殿は、北関東の近世神社建築の特徴をよく示した優れた文化財である。
 附たり指定の本社幣殿拝殿妻之図は、極彩色の社殿の側面図であるが、現在の社殿とは構造・彫刻ともに若干異なった部分がある。
 特に拝殿にも精巧な彫刻装飾が描かれており、計画図と考えられ、当初の造営計画を知る上で貴重である上に、
 今後の保存修理にも参考になるものである。
 また、棟札は、社殿の造営と修理の経過を物語っている。」

※説明板より引用


桐生天満宮公式サイト


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「手水舎」には竹筒でできたちょっと変わった形のひしゃくがありました。
縦に長いので正直ちょっと使いづらかったです(^^;


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「拝殿」に向かって左にあるのは「神楽殿」
かなり古い建物のようですが、由緒などはわかりません。


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屋根下の装飾。
「鳳凰」や「白鷺」など見事な彫刻が飾られていますね。


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最後は天神様にはつきものの「撫で牛」
できてからまだ間もないようで、全体が黒光りしていました。
背景は「神楽殿」です。


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、市街地の建物を訪ねてまわります。
by sampo_katze | 2012-03-01 20:15 | with Brompton | Comments(0)


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