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深谷のレトロな建物
渋沢栄一とレンガのまち深谷編・第2回


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「江戸から続く老舗旅館」


「深谷」「中山道」の江戸から数えて9番目の宿場町だったところです。
ここは「遊郭」もあったためか、ずいぶんと賑わっていたようですね。
1つ江戸寄りの「熊谷宿」は、理由はわかりませんが「遊郭」を造ることが禁じられていたのも影響してるのかもしれません。


表紙の写真は、旧「中山道」(県道47号線)沿いにある「きんとう旅館」です。
江戸時代末期の文政年間(1818~1829)に旅籠として開業したんだそう。
敷地は奥行きがあってかなり広いようで、合宿や研修なども受け入れています。

看板には「トロン温泉」という文字があります。
この「トロン」とは「ラドン」の同位体のようですので、かつて「ラドン温泉」と呼んでいたものでしょうか。
24時間入浴可能というのはお風呂好きにはたまらない?
また「かもすき かもなべ」はやはり名産の「深谷ねぎ」あってのものなんでしょうね。
それにしても「鴨には、ネギがよくにあう…太宰治」とは一体!?(笑)


きんとう旅館


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「きんとう旅館」の向かいにあるレンガ造りの建物は「塚本燃料商会」
といっても実は建物両側にある「うだつ」と壁の部分だけがレンガで、建物そのものは木造なんだとか。
すっかり総レンガ造りだと思ってました(^^;


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「仲町交差点」の北西角に建つ「大慶堂薬局仲町店」
残念ながら2005年8月31日を持って閉店していますが、レトロな建物は健在です。
それにしても1階は店舗スペースで2階が居住スペースというのはわかりますが、窓のない3階はなんだったんでしょうね?


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さらに東に進むと左手にあるのが「大谷家住宅」
和風建築の一角に洋風の建物が建っています。
でも不思議と違和感を感じず、自然となじんでいるんですよね。


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その裏手にある蔵。
「大谷家」のものかどうかはわかりません。


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「県道47号線」を東に進み、「国道17号線」を越えた先にあるスーパー「ヤオコー」
その手前の路地を南に入ると「国済寺」(こくさいじ)があります。
これは「深谷市」の「重要文化財」に指定されている2つ目の門の「三門」
この高床式住居のような造りは「楼門形式」というそう。

「国済寺
 関東管領(かんれい)上杉憲顕(のりあき)は十三世紀末、新田氏をおさえるため、この地 庁鼻和(こばなわ)に
 六男の上杉蔵人憲英(のりふさ)をつかわし館を築かせました。
 憲英はのち奥州管領に任ぜられ、以後憲光・憲長と三代この地に居住しました。
 館は一辺一七〇米の正方形で、外郭を含めると二八ヘクタールあります。
 康応二年(一三九〇)高僧 峻翁令山禅師(しゅんのうれいざんぜんじ)を招いて、館内に国済寺を開きました。
 本道裏に当時の築山と土塁が残っています。
 天正十八年(一五九〇)に徳川家康から寺領三十石の朱印状を下付されています。
 文化財に令山禅師と法灯国司(ほうとうこくし)の頂相(ちんそう)、黒門、三門、上杉氏歴代の墓などが指定されています。」

※説明板より引用、以下同じ


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そして「本堂」
かなり大きな建物ですが、年代は比較的新しいもののようですね。
境内には「上杉家」歴代の墓もあるのですが、場所がよくわかりませんでした(^^;


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「国済寺交差点」の東側にある三角スペースに並んだ「六地蔵」


「自性院六地蔵尊
 こちらの六地蔵さまは、もとこの地にあった国済寺の塔頭(寺内の小院)自性院にまつられていましたが、
 昭和三十年代に国道十七号線の敷設を機に自性院は廃寺となり、お地蔵さまはここにお移りいただき、
 おまもりいただいています。」



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「国道17号線」をはさんだ西側にはスーパー銭湯「湯めぐり浪漫館」がありました。
「東京タワー」を模したような、銭湯にはちょっと不釣合いなほど立派な塔が目を引きますね。


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「国道17号線」をそのまま西に進むと北側に「深谷商業高校」があります。
この構内には「深商記念館」があるのですが・・・・・。
なんとよりによって改修工事中!( ̄Д ̄;
せめて外観だけでもと思いましたが、ご覧のように工事用幕に覆われていてかろうじて見えるのは尖塔だけという状況。
う~ん、残念!


「深商記念館
 建物の規模及び特色
 構造 木造日本瓦葺横板モザイク模様入2階建
 面積 1階 628.10㎡  2階 618.18㎡  計 246.28㎡
 特色 玄関を中央に、左右均整がとれて展開し、外壁にモザイク模様が施され、屋根は、玄関の真上に高い塔を持ち、
    両端に飾り用の小尖塔がある。
    建物全体が玄関、中央尖塔を中心にシンメトリックに建築されている。
    内部は、各部屋の出入り口は片開き戸を使い、階段は広い舞場のある洋風階段をもうけて
    大正期の洋風建物の特色を持っている。」



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次回は、日本煉瓦専用線跡を利用した遊歩道を進みます。
by sampo_katze | 2012-04-02 21:00 | with Brompton | Comments(0)


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