渡良瀬川自転車道と歴史の町・足利探訪ポタ編・第2回
「足利工業大学」の付属施設「風と水の広場」を出て、「渡良瀬川」沿いに東へと走ると、 2.5kmほどで左手に「足利赤十字病院」の建物が見えてきます。 その南側には約1kmに渡って細長くのびる「五十部運動公園」(よべうんどうこうえん)があります。 自転車道から走りながらちらっと眺めているだけでしたが、数多くの遊具が並んでいてなかなか楽しそうでした。 ほかにも野球場やテニスコート、バスケットコートもあるようで、かなり広い公園なんですね。 ここは元は「足利競馬場」だったところ。 先代の競馬場が水害で使用不能になったため、1969年(昭和44年)にこの地に移転したんだそう。 2003年(平成15年)に閉場となったあと、跡地が整備され2010年(同22年)に運動公園が全面オープンしました。 川沿いにあるにしてはやけに横長な公園だな~と思ったんですが、そんな背景があったんですね。 さて、今回は「足利市」中心部をめぐる予定。 4本連続で架かる橋のうち、一番西に架かる「緑橋」のところで「渡良瀬川」を離れます。 市街エリアの西端にあたるところなので。 表紙の写真は、「足利市緑町」にある「八雲神社」です。 鳥居の前にある提灯には「足利総鎮守」の文字が見えますね。 創建は9世紀後半なので、ざっと1150年ですね。 「八雲神社(牛頭天王・こずてんのう) 佐野唐沢山城主、下野守藤原村雄(秀郷の父)が夢のお告げにより、 貞観年間(859-876)に創建したと伝えられています。 また、「栃木県神社誌」によれば、清和天皇の貞観11年(869)、右大臣藤原基経(もとつね)が、 当緑町に上社、5丁目に下社を勅願所として創建したといわれています。 平将門の乱に平定祈願成就により、足利、梁田(せなだ)両郡の総鎮守となり、牛頭天王と呼ばれ広く崇敬を集め、 朝廷や国府からの参拝も行われたと伝えられます。 境内に、宝憧寺や本町薬師(もとまちやくし)もあったようです。」 ※説明板より引用、以下同じ 八雲神社@Wiki blogram ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。 なんだか妙に背の高い建物ですね。 外から見ると3層建てのようですが、実際はよくわかりません。 もしかしたら2層目はかさ上げ?? って、そんなわけないですね。 右に大きな龍、左には小さな龍が向かいあっています。 親子龍といった感じですね。 そのまま北に進んでつきあたりまで行って、次の目的地へと向かってもよかったんですが 途中の路地に何の変哲もないんだけど、なんだか引かれるものを感じて入ってみました。 入ってすぐのところにあった「甲府堂菓子店」。 大きく赤字で書かれている「あんピン餅」って何でしょう? ほかにも「ココ牛まんじゅう」や「ねぼけまんじゅう」など、一風変わった名前が並んでいます。 朱塗りの歩道橋が目を引きます。 その向こうにあるのが「織姫神社」。 かなりの高台にあるのでアクセスは大変そう・・・・・。 とてもじゃないけど「Brompton」では入れそうもないので、手前にある駐車場の片隅に置いて歩いて向かいます。 「足利織姫神社 足利は古くから織物を中心として栄えてきました。 奈良時代初期の和銅6年(713年)というのが足利織物が文献上に残る最古のものと言えるでしょう。 その約1,300年の伝統を持つ足利織物の守り神として奉られているのが足利織姫神社で、 昔機織(はたおり)を司られた天御鉾命(あめのみほこのみこと)と天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)を 祭神としております。 昔は「機神さま」(はたがみ)と呼ばれ、明治12年8月24日に合祀されていた通4丁目の八雲神社から 今の織姫山南麓に遷宮しましたが、翌年の明治13年9月10日の火災で焼失以来、仮宮のまま約50年を経過。 この間、織姫神社奉賛会により織姫神社中腹に朱塗りの社殿が造営され、昭和12年5月7日仮殿から遷座して 現在に至っています。 緑に映える朱塗りのお宮は、国登録有形文化財にも指定されている足利名勝の一つで、 足利県立自然公園の最南端に位置しています。 社殿の東側には関東ふれあいの道「歴史のまちを望むみち」が通っており、北に続く織姫山一帯は 明治100年記念事業として造成された総合公園(織姫公園)になっています。」 でもこのエリアには入れないみたいなので、屋根のすき間からパチリと(^^; あとで地図を見てみると、ここも「八雲神社」でこれは本殿のようでした。 市内にはさらに何か所かあるようですね。 なんでこんなに分社が多いのかはわかりませんが。 終点の「行道山浄因寺」(ぎょうどうさんじょいんじ)は「関東の高野山」とも呼ばれるんだそう。 「県道284号線」経由で寺の近くまで行くことも可能ですが、後半はかなりの上りが待ち構えているようなので 「Brompton」ではちょっと厳しいかな~(^^; 「関東ふれあいの道 足利 県立自然公園ハイキングコース JR足利駅をスタートして約30分。 現在地足利織姫神社の大鳥居より階段を登り、神社境内を通り、 織姫公園を過ぎると「歴史のまちを望む道」です。 そして両毛の山並みを彩り、四季の花々を愛でつつ起伏ある山中を歩きます。 石尊山見晴台では遠く富士山をはじめ360°の眺望が楽しめます。 JR足利駅から関東の名刹行道山浄因寺まで約8km 3時間30分の快適なハイキングコースです。」 ※石尊山=せきそんさん なんと229段もあるとのこと! しかも傾斜が結構キツイので大変そう・・・・・。 でも、距離は長くなりますが傾斜が緩やかな「えんむすび坂」もあるのでご安心を。 上ることには変わりないですが、急がば回れですね。 下を眺めると朱塗りの歩道橋が見えました。 行きは空いているようでしたが、帰りにもう1度通ると外でお客さんが待っていました。 入るなら帰りにしようと思っていたのですが見事に入れずじまいに・・・・・。 待ってもよかったんですけどね(^^; 蕎遊庵 これも朱塗りなっているのは結構めずらしい気がします。 しゃがんで猫の目線で撮ろうとするとすり寄ってきます。 なんとか撮ろうとしてもダメだったのであきらめ、立ったままで上から目線でパチリ。 冬の抜けるような青空の下でひときわ鮮やかな姿を見せてくれました。 一見すると木造のようですが、「垂木」(たるき)より上が木造であとは鉄筋コンクリート造なんだそう。 「国登録有形文化財 織姫神社社殿 昭和12年に建築された鉄筋コンクリート造の建物で、中央に拝殿(はいでん)、その両側に翼廊(よくろう)を配する形は、 日本古来の寝殿造(しんでんづくり)建築をモデルにしています。 当時の神社建築は本造が主流でしたが、設計者である小林福太郎(1882~1938)は、鉄筋コンクリートを用いて 木造建築の意匠(いしょう)を再現しました。 参道の階段を上った織姫山の中腹に立地し、朱色の建物が緑の山並みと青い空に映(は)え、ひときわ鮮やかに眼に映ります。 織姫神社は、織物を中心とした足利の産業を信仰面から支えてきた存在であり、本市の近代化を語るうえでも 欠かせない貴重な文化遺産です。 主祭神は「天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)」「天御鉾命(あめのみほことのみこと」の二神を勧請(かんじょう)して お祀(まつ)りしており、近年は、産業振興と縁結びの神社として、多くの参拝者に崇(あが)められています。 神楽殿・社務所・手水舎と共に、平成16年に国登録有形文化財になりました。」 垂木@Wiki 織物の神様だけに縦糸と横糸が交差する様を表しているようです。 見下ろすと「渡良瀬橋」が見えました。 夕焼けもきれいに見えるかな? すべて D700+24-120mmF4G/VR 次回は、足利市にある京都の名刹そっくりな建物を訪ねます。
by sampo_katze
| 2012-04-12 22:30
| with Brompton
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