海中をただよう生き物たち
連休の谷間に八景島シーパラダイス編・第3回


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「海のカメレオン」


「地球」の表面の約70%は「海」が占めています。
その面積は約3億6,106万平方キロメートル、平均的な深さは約3,800mで逆さにした「富士山」とほぼ同じ。
もっとも深いのは「マリアナ海溝」の10,911mで、これは世界最高峰の「エベレスト」も敵いません。
深さの分布でも3,000~6,000mが最も多く、海水の総量は約13億4993万立方キロメートル。
あまりに規模が大きすぎて、まるで「小宇宙」のようです。

今回登場する「クラゲ」は、その「小宇宙」を漂うちょっと不思議な存在。
暗い水槽の中に浮かび上がるその姿は小型宇宙船のようです。


表紙の写真は、「コウイカ」(甲烏賊)です。
今回のカテゴリに入れるのはちょっと強引なんですが(^^;
「スミイカ」とも呼ばれますが、これは驚いたときなどに吹き出す液体を顔料(墨)として使用していたことが由来かと。
実際、軟体動物の呼吸管を意味するギリシャ語やラテン語の「sepia」が英語の色を表す「セピア」になったんだそう。
イカの墨というと黒のイメージがありますが、この種はちがうんですね。
また体の表面の色を自由に変えることもできるそうで、まさに「海のカメレオン」といった感じです。



コウイカ目@Wiki


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こちらは「コウイカ」の赤ちゃん。
小さいですが、形は親と変わりません。

「コウイカの赤ちゃんが産まれました!
 コウイカは、冬の終わりから春にかけて海藻などに卵を産みつけます。
 半透明の卵は生育が進むにつれて透明になり、卵の中では成長する稚イカの姿が観察出来ます。
 生れた稚イカは約1cmです。

 水槽の中でも産卵が見られ、たくさんの稚イカが誕生しました!
 自分よりも大きな餌を一生懸命捕まえて、すくすくと成長しています。
 これから1年かけて親イカへと成長します。」

※説明板より引用、以下同じ


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「イカ」の仲間からもう1種、「ハナイカ」です。
説明では「歩くイカ」と紹介されていましたが、残念ながらその様子を見ることはできませんでした。

「歩くイカ  ハナイカ
 コウイカ科 胴長10cm 熱帯のサンゴ礁 体色を様々な色に変えることが出来る

 ハナイカは、美しい体色と愛嬌のある動きが可愛らしいイカの仲間です。
 ハナイカは、春になると1度に20個程の卵を海藻や岩に数回に分けて産卵します。
 卵は、稚イカが生育するにつれて半透明な膜が変化します。
 そのため、卵の中で成長する稚イカがはっきり観察出来ます。
 稚イカは1ヶ月ほどで孵化し、約1cmほどの全長で産まれてきます。
 水槽の中の稚イカは、シーパラダイス産まれです。
 これから1年かけて胴長10cm程まで成長します。」



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続いては「クラゲ」の水槽。
最初はもっとも一般的な「ミズクラゲ」です。


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今回が初見の「ギヤマンクラゲ」
「ダイヤモンド」を指す言葉を冠した美しい「クラゲ」です。

「ギヤマンクラゲ
 マツバクラゲ科  傘径4cm 北海道、東北地方~相模湾、江ノ島周辺に分布

 美しいギヤマンクラゲ
 ギヤマンクラゲの名前の由来はその美しい姿からきています。
 ギヤマンクラゲの体は透き通ったガラス容器のように美しく、名前の「ギヤマン」は
 オランダ語でダイヤモンドと言う意味もあるなど、姿形が美しい種類です。
 また、他種のクラゲとは違い傘の外に胃が飛び出していることもこのクラゲの特徴です。」



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長く伸びた触手がたなびいて、まるで流れ星のようです。


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そして赤丸要注意の「アカクラゲ」
見た目に赤が印象的なきれいなクラゲですが、とてもコワい毒を持っています。

「アカクラゲ
 オキクラゲ科 傘径20cm 北海道以南の日本各地に分布
 八景島周辺には3月上旬に現れます。

 アカクラゲの触手
 アカクラゲの触手の長さは大型の個体だと1mを超えます。
 海洋に漂っていると、その長い触手に小魚が隠れるために近寄ってきます。
 小魚は触手に触れると、強力な刺胞毒(しほうどく)によってしびれて、アカクラゲに食べられてしまいます。
 触手は、傘の縁におよそ40本以上ならび、刺されると大変痛い。」



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これまた初見の「カミクラゲ」
漢字で書くと「髪水母」で、説明にあるように裾から伸びた細い触手が髪の毛のように見えることが名前の由来だそう。

「カミクラゲ
 キタカミクラゲ科 傘径8cm 日本各地に分布
 八景島周辺には2~3月ごろ出現します。

 名前の由来
 名前の由来は、傘の縁から伸びた触手が髪を振り乱しているように見えることから、
 この名前がつきました。
 普段は触手を伸ばした状態で海中を漂い、プランクトンなどの獲物を捕獲しています。

 体内の釣鐘は・・・
 傘の中に、見えるコイル状のものは、生殖腺(せいしょくせん)です。
 生殖腺・・・オスは精子、メスは卵をつくる」



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アップにするとこんな感じ。
体の中にあるバネのような形をした「生殖腺」が見えますね。


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やや下から見上げてみます。
「鐘」の中央にある「舌」(ぜつ)のようなものが下がっているのがわかります。
これは消化器官でしょうかね?


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最後は「タカアシガニ」
これまた強引なカテゴライズですが、見た目が地球外生命的だということで(^^;

深海にすんでいるので水槽は暗く、最近の高感度撮影が可能になったカメラであっても苦労します。
ただ、あまり動かないのであわてずにすむのはありがたいですけどね。

「タカアシガニ
 クモガニ科 甲幅30cm

 世界最大の節足動物
 タカアシガニは、日本近海の深海に生息する世界最大の節足動物です。
 節足動物とは、カニ・エビ・昆虫・クモ・ムカデのような体に硬い殻を持っている生物のことです。
 タカアシガニは、体に対し、とても大きなハサミを持つのが特徴的で、成熟したオスがこのハサミを広げると、3mを超えます。
 よく『おいしそう』『食べたいね』という会話を耳にしますが、食べられるものの、水っぽくて
 あまり味が良いとは言えないようです。」



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水槽の横からは顔をアップでとらえることができました。
なかなかの迫力です☆
お腹の部分の形がやや細いことからこれは「オス」のようですね。
「メス」はここで抱卵するために幅広くなっているはずですから。


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、群れをつくる魚たち・身を隠す魚たちです。
by sampo_katze | 2012-06-05 20:25 | 水族館 | Comments(0)


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