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銚子電鉄の終点・外川駅
利根川CR最下流エリアと銚子めぐりポタ編・最終回


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「路地にたたずむ猫」


「銚子アリーナ」から「屏風ヶ浦」を眺めた後は、「銚子電気鉄道」の終点「外川駅」(とかわ)を目指します。
ここの界隈は過去に2回ほど訪ねたことがあります。
いずれも「銚子駅」から「銚子電気鉄道」に乗り継いで入り、駅から下る坂道を通って海へと出て歩きました。
ですが、今回は逆に海からのアプローチです。
坂があることは知っていたので覚悟はしてましたが・・・・・。


表紙の写真は、坂道の途中で見つけた猫です。
この日は夏日でしたが、日が傾いて幾分涼しくなってきたので路上に出てきたようです。
近くにもう1匹いたんですが、こちらはつれない雰囲気で奥のほうに引っ込んでしまいました(^^;


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先にも書きましたが、海から「外川駅」までは結構な上り坂があります。
その勾配をできるだけゆるくゆるく、と進んでいたら道はどんどん細くなり・・・・・。
なぜか車止めの横に出てしまいました!(笑)
駅の方向だけはわかっているので適当に進んでいたのがよかったんだか、悪かったんだか。


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ここまでくればあとは線路に沿って進むだけ。
あっという間に「外川駅」に到着です。
駅のそばにある案内板には、駅近くにある8つの坂について書かれていました。

「銚子漁業発祥の地である外川漁港は、江戸時代の1658年から1661年にかけて
 紀州広村(現在の和歌山県広川町)の崎山治郎右衛門が築港した、
 坂道のある昔ながらの漁村の風景を残した歴史あるまちです。
 外川町の8つの坂道には、それぞれ歴史的に由来のある名前があります。
 ゆっくりと外川のまちなかを歩いて、素敵な風景を見つけてみませんか。

 ①王路
   20年に一度の銚子大神幸祭の時、御神輿が外川の浜へお浜降りした後に、この道を通って御神幸したとのことから
   「王路」(おうみち)と呼ばれるようになったと言われています。
 ②阿波通り
   大杉神社の総社が茨城県稲敷市阿波(あば)にあることから別名「阿波様」(あんばさま)と呼び、「阿波通り」(あんばどおり)と
   呼ばれるようになったと言われています。
   この道は昭和15年に拡張されました。
 ③長屋通り
   かつて長屋が軒を連ねていたということから。
 ④新浦通り
   この道を下った先に外川の新浦の堤防があることから。
 ⑤一条通り
   現在の「県道外川港線」で、一本道で銚子へ行けることから。(条は「道筋」の意味があります。)
 ⑥一心通り
   かつて外川のまちの中心であったということから。
 ⑦本浦通り
   もとうらどおり。この道を下った先に外川の元浦の港があることから。
 ⑧条坊通り
   じょうぼうどおり。かつてこの道の途中にお寺の西方寺(現在の宝満寺)があったことから。
   (坊は「寺」の意味があります。)」

※案内板より引用、重複する部分は省略してあります


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駅舎は閉まっていたので窓越しに中を。
時刻は17:16。
窓から差し込む夕日の光がドラマチックな雰囲気を醸してくれました。

ちなみに窓口が開いている時間は平日が06:00から14:00まで、土休日が08:30から16:30までとなっています。
今年の3月21日から変更になったんだそうで、ちょっと残念です。
最近ではめずらしい「硬券」(こうけん)の切符を販売していたと思うんですけどね。


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列車はまだ来ていませんが、無人の改札を通ってホームに出ます。
停車線の1本向こう側には2010年9月に引退した「デハ801」がぽつんと佇んでいました。

この車両は1950年(昭和25年)生まれの「伊予鉄道」育ち。
「銚子電気鉄道」には1985年(昭和60年)に譲渡され、後半生をここで過ごしてきました。
でも、この先はどうなるんでしょう。
「犬吠駅」の駅前広場にあった車両のことを思うとちょっと心配になってしまいます。
願わくば、このまま雨ざらしで朽ち果てていくことがないようにしてほしいものです。


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17:25。
「銚子」からの下り列車が到着しました。
どこかで見たことがある、っても実物ではなく昔見た鉄道に関する本ですけどね。
白地に細い赤い帯のシンプルなカラーは旧「京王」のものです。
実はこの車両も「京王」→「伊予鉄」→「銚子電鉄」と移転してきました。


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車内に入ります。
シンプルな「ロングシート」、いわゆる「ベンチシート」が並びます。
昭和世代の一般的な通勤車の標準的な内装な感じです。
扉は片方にだけ開くタイプですね。

余談ですがホームは駅舎寄りは低くてドアとの段差が大きく、反対の「銚子」寄りは高くてドアと同じ高さになっています。
この車両が入線することからホームを延長したんだそうで、合わせて嵩上げをして乗り降りをしやすくしたようです。


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車内にはこの車両と、同時期に移転してきた兄弟車の過去と
導入のときに撮影された写真などが掲示されています。
右の写真の全体が緑の車両はその兄弟車の「デハ2001+クハ2501」です。
車体が緑一色に塗られたその姿は「東急」「青がえる」こと「初代5000系」によく似ていますね。
残念ながら今回は会うことができませんでしたが。


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ドアの窓に貼られたステッカー。
最近流行りの(?)萌え系キャラクターがご案内します。
名前は「外川つくし」
「つくし」は「外川」を舞台にした「NHK」の朝ドラ「澪つくし」が由来です。


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こちらは「銚子」方の先頭車。
反対の「外川」方が貫通扉がついているのに対し、こちらは2枚窓のいわゆる「湘南形」と異なっています。


列車は定刻に「外川駅」を出発。
6.9kmをの~んびりと19分かけて終点の「銚子駅」に到着しました。
ちなみに切符は途中の車内で車掌が手売りしてくれます。
「硬券」を期待したんですが、「整理券」みたいな切符だったのがちょっと残念でした(^^;

列車を降りてホームをそのまま先に進むと簡易の「Suica」タッチパネルがあります。
「総武本線」「成田線」に乗り継ぐ場合はここでタッチします。
「Suica」などがないばあいは「銚子電気鉄道」の切符を持ったまま乗り換えて、車内で精算しましょう。
もちろん橋を渡って改札を出てから改めて切符を買い求めてもOK。
なんせ改札口内には「Kiosk」も含め、売店が一切ありませんからね(^^;

この日はここから特急「しおさい16号」に乗り換えて「千葉駅」に移動して終了。
次の日のポタは早朝出発予定のため、駅近くの宿に泊まって明日に備えます。



今回のルート(走行距離:74.6km)
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スタートの「佐原」からして、すでに「河口まで3xkm」の表示!(xは忘れた・^^;)
正直、この時点で失敗したかな~って思ってました(笑)
同時に迂回路が予想以上に多くて参りました。
でも、道は比較的良好なので快適に走ることができます。。
また「銚子」まで輪行して市内だけをじっくり巡るというのもいいと思います。
いずれにしても新鮮な海の幸を楽しんで、最後は日帰り温泉で汗を流すことができますからね(^^)


次回は翌日、房総半島の南側を走ります。
by sampo_katze | 2012-06-25 20:10 | with Brompton | Comments(0)


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