世界のフクロウたち
真夏の掛川花鳥園 in 2012編・最終回


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「2.5頭身ですが、なにか?」


「掛川花鳥園」の入口になっているのは「長屋門」と呼ばれる横長の建物です。
開園前に行くと大きな木戸で閉められていて「武家屋敷」に来たような雰囲気です。
そして09:00の開園と同時に閂が外され、重々しく扉が開くんですよ。

入場券を買ってゲートを通ると「売店」があり、人気の鳥たちをモチーフにしたグッズなどを取り扱っています。
また左手前側と右側には「フクロウ展示」スペースがあります。
約30種類というたくさんの種類がいるので「フクロウ」好きにはたまらない場所です。
今回はそこから何種かを紹介します。


表紙の写真は、顔の大きな「カラフトフクロウ」です。
名前にあるとおり寒い地域に住んでいます。
まるで「ドラえもん」のような外観ですね(^^)
でもこの大きな顔の大部分は実は羽毛になっていて、「集音機」についた「パラボラ」型反射板のような役割をしているんだそう。
雪の下に隠れた獲物まで見つけてしまうというのだからすごいですね。

「カラフトフクロウ
 原産 ユーラシア大陸北部や北アメリカの寒冷地帯

 円盤状の顔をしたフクロウです。
 この顔は顔盤といい、音を顔全体でとらえるための形になっています。
 獲物が出す小さな音を聞き当て、雪の下のネズミなども探し出すことができます。
 また、足は指の先まで密度の濃い羽毛で覆われており、極寒の地でも生活することができます。
 大きな顔をしているように見えますが、実際の顔は目のきわまでで、あとの部分はふわふわの羽毛です。
 大きなフクロウに見えますが体重はとても軽いですよ。」

※説明板より引用、以下同じ


掛川花鳥園公式サイト

※これまでの「花鳥園」訪問記は、画面右の「カテゴリ」にある「花鳥園」からご覧いただけます。


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「シロフクロウ」のオス。
かの有名な映画のタイトルにちなんで「ハリー」という名前がつけられています。
冬季限定で屋外の飛行ショーに登場しますが、通常はこちらの展示施設で見ることができます。
4年前に見たときは生まれてから約半年だったので、まだ褐色の斑点が目立っていましたが
今ではこのようにずいぶん白くなりました。

「シロフクロウ
 原産 北極圏のツンドラ地帯

 「ハリー・ポッター」で有名になったフクロウで、北極圏に生息するため鳥類の中では最もずばぬけた耐寒性をもつ種です。
 フクロウの中では珍しく、見た目で雌雄が判別できます。
 オスはほぼ全身純白、メス及び若鳥は白地に黒色の斑点が入っています。
 近年DNAを使った遺伝子研究によりワシミミズクの仲間に非常に近縁であることが明らかになりました。
 またこの種類は生息環境からほとんど樹木には止まらないため、特殊な展示室となっています。
 日本の夏は暑いので、クーラーもついています。」


「ハリー」の飛行シーンはこちら。
2008年9月13日の記事 魔法使い


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こちらは同居しているメス。
生まれた年はわかりませんが、メスは成長してもこの斑点が残ります。
片足を上げていますが、その足にもびっしりと毛が生えていて暖かそうですね。


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ツーショット。
色の違いが歴然としているのがわかります。
「ハリー」は翼の外側に少し褐色の斑点が残っていますが、次のシーズンには真っ白になっているかもしれませんね。


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少し斜に構えているのは「アメリカワシミミズク」
キリッとした表情がなかなかカッコいいです。

「アメリカワシミミズク
 原産 アラスカからカナダ、中米、南米

 白っぽい色をした大型のミミズクです。
 岩のゴロゴロした砂漠や広葉樹・針葉樹の森林など、さまざまな環境に生息しています。
 足のつかむ力は強力で、野ウサギやガン、カモなどを捕らえ、時にはシチメンチョウや他の猛禽類までも
 捕食することがあります。
 夜間の低い「ホーッ」という声は、数キロ先まで聞こえるといわれています。
 少し怖がりな子ですが、ガラスの近くに来ていたら瞳を見てみて下さい。
 吸い込まれそうなくらい綺麗ですよ。」



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「トルクメニアンワシミミズク」「ムサシ」
わたしが初めてここを訪ねた頃に飛行ショーに登場していたんですが、撮る腕もなかったので写真がありません(苦笑)
説明文にもありますが、ほかにも「ベンガルワシミミズク」などによく似ていてほんとに区別がつきません。

「トルクメニアンワシミミズク
 原産 カスピ海周辺、トルキスタン、カザフスタンや中国北西部
 名前 ムサシ

 ユーラシアワシミミズクとよく似ていますが、少し小型で色も淡いのが特徴です。
 もともとはユーラシアワシミミズクの亜種であると考えられていましたが、最近では別種として確立しているようです。
 ムサシは2003年に開園した当時、飛行ショーのエースでした。
 今は後輩たちにその座は譲り、この展示室でゆっくりと過ごしています。」



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「ホンドフクロウ」
「日本」で「フクロウ」といえばこの種ですね。

「フクロウ
 原産 ユーラシア大陸北部 日本

 日本にも生息しているフクロウで、鳴き声が「ゴロスケホッホ」と聞こえることで知られています。
 和名がフクロウということから、総称したフクロウと区別するため、英名のウラルアウルやウラルフクロウと
 呼ばれることが多いです。
 また日本でも何亜種かに分かれており、北海道ではエゾフクロウ、本州ではホンドフクロウなどと呼び名が変わります。
 この2羽は仲がよく、巣に入ることもあります。
 繁殖期には気が荒くなり、スタッフを攻撃します。」



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名前のとおり、長い尾羽が特徴の「オナガフクロウ」
「フクロウ」というより少し顔の大きな「タカ」の仲間といった雰囲気です。

「オナガフクロウ
 原産 アメリカ北部、ヨーロッパ北部、アジア北部の亜寒帯
 名前 しっぽな

 その名のとおり、尾羽が他の種類よりもとても長いフクロウです。
 また英名ではHawkOwl(鷹フクロウ)と呼ばれ、鷹のような素早い飛び方が特徴的です。
 見晴らしの良い高所から獲物をねらって急降下して捕らえます。
 またフクロウには珍しく、上空でホバリングしながら獲物を狙うこともあります。
 しっぽなは2010年産まれです。
 バードショーに出演中で、お客様の腕に飛んでくるご体験ができます。」



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寝たままで目を開けてくれなかった「ウサギフクロウ」
「羽角」があるのに「フクロウ」と名がつく1種です。

「ウサギフクロウ
 原産 メキシコ~南アメリカ

 ウサギのような長い羽角が特徴のフクロウです。
 本来羽角のあるフクロウのことを日本ではミミズクと呼びますが、この種類はなぜかフクロウの名がついています。
 ひらけた草原に生息し、草を踏みつけて巣を作ります。
 胸のあたりの模様からタテジマフクロウとも呼ばれます。
 愛らしい見た目に似合わず、性質は比較的神経質で、この個体も清掃時などスタッフが近寄ると威嚇してくることも多いです。
 また脚が大きく、大型のワシミミズクに匹敵する握力を持っています。」



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「オオスズメフクロウ」は小型のフクロウ。
120mmでは小さいのでトリミングしてあります。
でも種類の中では大型の部類に入るため、「オオ~」という名前になっているんですね。

「オオスズメフクロウ
 原産 中国南部、タイ、インドネシアなど

 体長25cmほどの小型のフクロウです。
 スズメフクロウの仲間はその名のとおり小さな体に茶色い体色と、スズメのような外見をしています。
 中でもこの種類は大きな部類に入ります。
 開けた森林地帯に生息し、昆虫やトカゲ、ネズミや小鳥などを捕食します。
 この部屋で1羽で暮らしています。
 残った餌をお気に入りの場所に隠す癖があります。
 うまく隠したつもりのようですが、スタッフに毎朝回収されてしまいます。」



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正面を向いたところをノートリミングで。
70-200mmにつけかえてもよかったんですが、ちょっと面倒だったので(^^;


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ちょっと変わった顔をした「マレーワシミミズク」
大きな羽角が目のすぐ上にあるのが特徴で、1度見たら忘れない顔ですね。

「マレーワシミミズク
 原産 タイ、マレー半島南部、ジャワ、スマトラ、カリマンタンなど
 名前 アイちゃん

 サングラスをかけたような瞳と黄色いくちばし、横に出っ張った大きな羽角が特徴的な、貴重種です。
 とても力が強く、まるでワシのような大きな脚をしています。
 大きな目をしていることから、一般公募でアイちゃんという名前になりました。
 人間が育てたフクロウなので人を怖がらず、スタッフの好き嫌いが激しい子です。
 嫌いなスタッフにはキックをしてくるおてんばさんです。」



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目の上の白いラインが凛々しい「メガネフクロウ」
上にいる「サン」ちゃんは白いラインがメガネのように見えますが、
巣箱にいる「フウ」ちゃんはくちばし下も白いので白ひげのようです。

「メガネフクロウ
 原産 中央アメリカのメキシコあたりから南アメリカ

 森林に生息する中型のフクロウです。
 目のまわりの白いふち取りがメガネのように見えるので、この名前が付けられています。
 幼鳥は全体的に白い羽毛に覆われていて、顔の目の周りだけが黒くとても印象的です。
 他の多くのフクロウと同様に主に夜間に活動し、獲物はネズミなどや昆虫、コウモリ、カニ、カエルなど様々です。
 この2羽は名前をフウとサンといい、サンちゃんは枝の上、フウちゃんは巣箱にいることが多いです。」



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成鳥と幼鳥のちがい。
まるっきり正反対ですね。
幼鳥の顔のまわりの黒い部分がハートの形をしていてなかなかかわいい感じ。


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2羽仲良く並んでいる「マレーウオミミズク」
魚を主に食べる「フクロウ」はめずらしいですね。

「マレーウオミミズク
 原産 東南アジア、ジャワ、スマトラなど

 川や海岸沿いの森林に生息する中型のフクロウです。
 このフクロウは魚を主に捕らえて生活しているため、ウオミミズクの名がついています。
 魚の他にもカニやザリガニ、さらに鳥類も獲物とします。
 他のフクロウは消音のために足の指の先にまで羽毛が生えていますが、この種類はあまり音を重要視しない
 魚を獲物とするため、羽毛がありません。
 このため脚が水で濡れてもすぐ乾くようになっています。
 この2羽は少し怖がりなので、スタッフが近づくと暴れてしまいます。」



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最後は「ケープワシミミズク」
この展示スペースにいる「フクロウ」たちは比較的奥にいることが多いんですが、
この子は気が強いためかガラスのすぐ向こうにいました。
なのでこちらも120mmの接近限界に挑戦してみました(笑)
大きくてきれいな瞳にちょっと感動。

「ケープワシミミズク
 原産 アフリカのケニアやジンバブエなど

 体長500mm~580mmある大型のミミズクです。
 高原の森林地帯や山間部に生息し、大きい割には見つけにくいと言われています。
 この強力なハンターは夜間だけではなく日中も活動し狩りをおこない、
 鳥類、爬虫類やカエル、また野ウサギ程度の大きさまでの動物を捕食します。
 この個体は気が強く、毎年繁殖期の冬になると、スタッフの頭を蹴って攻撃してきます。
 そのためスタッフは頭に穴が開き、シャンプーするときとてもしみて痛いです。」



今回は約3年ぶりの「掛川花鳥園」訪問でした。
展示もショーもバージョンアップされていて存分に楽しめましたね。
今度は屋内でのバードショーも見てみたいので、雨のときに出かけてみようかと考えています(^^)


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回から新シリーズ、蜜蜂的九州周遊ポタ編です。
by sampo_katze | 2012-09-05 20:35 | 花鳥園 | Comments(0)


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