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海底トンネル内を見学
青森津軽&秋田男鹿半島めぐりポタ編・第3回


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「海底駅に到着」


「青函トンネル記念館」の駅から「ケーブルカー」に乗って「作業坑」へと下りて行きます。
運転本数は「定期便」が09:00から16:30まで50分おきに出ていて1日10往復です。
時刻表には25分おきの20往復が表示されていますが、半分は「臨時便」ですので注意。
公式サイトに掲載されているものにはその旨の記載があるんですが、現地ではないんですよね(^^;
所要時間は下り7分、上り9分でこれに「作業坑」見学時間が加わるのでトータル約45分必要です。
訪問するときは計画に余裕を持って行きましょう。
せっかくここまで来るのでしたら「体験坑道」をしないのはあまりにもったいないです!


表紙の写真は、「ケーブルカー」の終点の壁に掲げられた表示です。
進行方向の左手にあり、停車時には車両の後方寄りに見ることができます。
海面下140mは「吉岡海底駅」の149.5mに次いで日本で2番目に低いところです。
ただし「吉岡海底駅」は現時点では「休止駅」となっているため、一般客が利用できる最も低い駅といえます。
まぁ、これはややこじつけがすぎるかもしれませんけどね(^^;
こちらでもそのようなことは書いてありませんので、あくまでも個人的な考えということで。

青函トンネル記念館
青函トンネル竜飛斜坑線@Wiki
竜飛海底駅@Wiki



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「ケーブルカー」を降りたら、係員の案内に従って先へと進みます。
元々が「作業坑」なのでそっけない内壁ですね(^^;
海水が染み出しているため通路の床は濡れているので足元に気をつけましょう。


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坂道を下りて平坦な場所に出ました。
ここは少し広い空間になっています。
右側には「自転車」が並んでいますが、これは作業員の坑内移動用に使われているようです。
実際乗ってきた「ケーブルカー」にも2人同乗していて、ここから坑内へと進んでいくのを見ました。


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さらに奥はこんな感じ。
一番先は柵で仕切られていて、その先には頑丈そうな鉄の扉が見えます。
レールもそちらの方向に伸びていますね。
見学コースは、ここから後ろの方に進みます。


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少し歩くと、急な斜面の上からカーブを描きながら伸びるレールが伸びていました。
右側の窓の外を見ていると、駅に着く直前に右手に分岐して伸びていく線路が見えますがその行先がこちらのようです。
つまり、この上に先ほど下りた「ケーブルカー」の駅があるんですね。


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メインの「作業坑」から分岐して展示施設のあるルートへ。
照明もやや明るくなりますが、撮影するにはかなり厳しい明るさであることには変わりありません(^^;


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壁には工事に使われた工具や作業用車両などが展示されています。
パネルも併設されていて、そこに当時の作業状況などの写真や説明もなされています。
見学時間が決まっているので、マイペースでじっくりと眺めるのは難しいですけどね。


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作業用車両の数々。
屋外にあったものとちがって雨ざらしではないので、比較的良好な状態が保たれていました。
各車両の説明は省略します(^^;


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「先進ボーリング」に使われた機材と、採取された「ボーリングコア」
先の地質を調査するために使われたもので、この工事では2,150mという世界最長記録を達成したんだそう。


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展示エリアを抜けると、先ほど柵で仕切られていたところの前に出てきました。
つまり見学ルートは三角形を描くようになっているんですね。


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柵の奥には頑丈な鉄扉が立ちはだかります。
その向こうには「竜飛海底駅」があり、「津軽海峡線」が通っています。
トンネルに列車が進入すると、トンネル内に強力な風圧が発生するのでこんな頑丈な扉が設置されているんですね。

ちなみにこれとほぼ同じ状況にあり、かつ通年営業している駅が「新潟県十日町市」にあります。
その名は知る人ぞ知る、「北越急行ほくほく線」「美佐島駅」(みさしま)。
検索してみると「日本一怖い駅」「日本最強のトンネル駅」などの異名(?)とともに出てきます(^^;
興味がある方は検索してみてくださいね。

美佐島駅@Wiki


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かわいい「モグラ」の親子のイラスト。
「つるはし」「サングラス」の装備はお約束ですね。
まれに「スコップ」ということもありますが(笑)


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壁に掲げられた「青函トンネル立体略図」のパネル。
いろいろ書かれていますが、説明すると長くなるのでこれまた省略します(^^;


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ここで見学は終わり。
折り返し「ケーブルカー」の駅へと戻ります。
右のトンネルに人影が見えますが、これは見学者が残っていないかを確認している係員の方です。


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駅の手前には距離標が。
「竜飛」から「吉岡」まで、つまり海底部分が23.1kmあるということですね。
先ほどの「立体略図」パネルには「海底部23km300m」とあったのでちょっと誤差がありますけどね?


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さて、地上駅に戻ってきました。
冒頭にも書きましたが、上りのほうは重力がかかるために2分長く9分かかります。
換算すると平均時速は5.2kmとなり、歩くより少し速いくらいですね。
もっとも上り坂を歩くと考えると結構速いのかも!

さて地上駅に到着して下車しても、外に出るまでに少し時間が必要。
というのも「ケーブルカー」の通るトンネル入口にある「風門」を閉める時間が必要なためなんです。


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出る前に「ケーブルカー」の外観を。


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駅舎の右に取りつけられているプーリー。
「ケーブルカー」の運転中はこれがカラカラと回ります。
その動きをみれば海底から上がってきているのか、それとも逆に下っているのかがわかるはず。
それによってすぐ乗れるのか、逆に待ち時間があるのかもわかると思うんですが。
でも今回はそこまで考えてなかったので(^^;


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、津軽半島先端の竜飛崎に移動します。
by sampo_katze | 2012-10-17 20:35 | Brompton+東北 | Comments(0)


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