北極・南極展@葛西臨海水族園を見てみる
葛西臨海水族園へ行こう!編・第2回


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「シロクマとペンギンがご案内☆」


館内最初の「大洋の航海者・サメ」のコーナーのとなりには「案内カウンター」があります。
そしてそのさらにとなりは「レクチャールーム」があり、この日は「春の企画展」として「北極・南極展」が開催されていました。
(注)取材日は3月30日です。


「ようこそ!氷のワンダーランドへ
 地球の最果ての地、極地と呼ばれる北極と南極。
 ここは、厳しい寒さと極端な昼夜が訪れる場所。
 雪原が果てしなく続き、ブリザードが吹き荒れ、生き物にとってはとても過酷な環境です。
 しかし、ここには、陸上にも、そして海の中にも、多くの生き物が息づいているのをご存知でしょうか。
 しかも、それぞれの地には、異なる生物が、意外とたくさん、厳しい環境に適応しながらくらしているのです。
 この春、葛西臨海水族園では、極地の海の生き物たちを紹介します。
 これをきっかけにおぼろげな「北極」「南極」のイメージを、確かな知識に変えてみませんか。」

※案内板より引用、以下同じ

確かに言われてみると、なんとな~くイメージはできるものの実はよくわかってないですね(^^;
なかなか面白そうな企画ですし、せっかくなので立ち寄っていくことにしました。
ちなみに「協力」の項にある「国立極地研究所」は、「東京都立川市」にあります。
そこには「南極・北極科学館」が併設されているようで、さらに詳しく知りたいときはこちらを訪ねてみるといいかも。
機会があれば行ってみたいです(^^)


表紙の写真は、入口にあった案内パネルです。
「北極」担当は「ホッキョクグマ」(シロクマ)、「南極」担当は「コウテイペンギン」と分担されています。
余談ですが「南極」には「クマ」はおらず、また「北極」には「ペンギン」はいません。

国立極地研究所
南極・北極科学館@国立極地研究所
南極の気候@Wiki


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展示の様子。
スライドや標本など、小規模ながらもなかなか充実した展示になっています。
もちろんパネルによる詳しい解説も豊富ですよ。


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「ホッキョクグマ」のはく製。
デカいです!
ところで、「ホッキョクグマ」の毛色は白く見えますよね。
でも実は透明なんだそう。
詳しいことは省きますが、ちょっと意外ですね。

奥には「コウテイペンギン」もいますが、こちらはうまく撮れなかったので省略。
「ペンギン」好きとしてはちょっと残念なんですけど(^^;

「ホッキョクグマ
 Polar bear   Ursus maritimus
 哺乳綱(ほにゅうこう) 食肉目 クマ科

 ホッキョクグマは、北極圏に生息する地上最大の肉食動物です。
 体長2~2.5m 体重410~720㎏、最大で800㎏のオスも確認されています。

 ミュージアムパーク 茨城県自然博物館」


ホッキョクグマ@Wiki


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顔のアップ。
この写真ではわかりづらいですが、体の大きさの割には顔は小さめです。
「ヒグマ」と比べると、やや面長のようにも感じます。

「ヒグマ」の写真はこちら(記事の中段にあります)
2012年3月25日の記事 日本の動物たち in かはく


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口元をのぞいてみると大きく鋭い「犬歯」が。
そこから「臼歯」までは歯のない部分があるんですね。


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大きな魚の標本。
「アンタークティック トゥースフィッシュ」(ライギョダマシ)という聞きなれない名前ですが、
実は「メロ」という名前で一般に流通してるそうです。

「アンタークティック トゥースフィッシュ(ライギョダマシ)
 Antarctic toothfish   Dissostichus mawsoni
 スズキ目 ノトセニア科

 最大1.8m体重80㎏にもなる大型の魚です。体は茶色で黒い点と横しまが不規則に入ります。
 南極海に広く分布し、最大で1500mほどの深さまで生息します。
 とても長生きで39才という記録があります。
 オキアミやイカ、魚、エビ、カニなどを餌としています。」


「近所で買える南極の魚
 スーパーマーケットの魚売り場ではおなじみの切り身「メロ(銀ムツ)」の正体は、じつは、はるか遠い南極周辺の海で獲れる
 パタゴニアントゥースフィッシュ(マジェランアイナメ)やアンタークティックトゥースフィッシュ(ライギョダマシ)のことで、
 メロは市場での流通名です。
 この2種は、成長すると水深500~1500mほどの深い海をすみかとします。
 パタゴニアントゥースフィッシュは全長2m、アンタークティックトゥースフィッシュは全長1.8mにもなる巨大魚で、
 そのくらい大きさに成長するまでに20年以上もかかります。
 ともに南極周辺だけに分布するノトセニア科の魚です。

 コラム
  2003年以前は「銀ムツ」という名前でも呼ばれていましたが、
  JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)によって「銀ムツ」という名前での販売は禁止に。
  ただし、いまも「銀ムツ(メロ)」という表示は認められています。1980年代から輸入されています。」


マジェランアイナメ@Wiki


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生きた状態で展示されていた「ハーフバードパウト」
学名の「Gymnelus」「ハダカゲンゲ属」で、この種は「ウロコ」を持たないんだそう。

「ハーフバードパウト
 Halfbarred pout   Gymnelus hemifasciatus
 スズキ目 ゲンゲ科

 細長い体型をしたゲンゲの仲間です。最大全長およそ30㎝になります。
 北極海やベーリング海、オホーツク海などの潮間帯から200mまでに生息しています。
 泥底(でいてい)や砂礫底(されきてい)の岩の周辺などで見られます。
 葛西臨海水族園では、日本ではじめて繁殖に成功しました。」


ゲンゲ科@Wiki


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ここからは標本です。
まずは「ペンダント」みたいになっている「ナンキョクオキアミ」
「ヒゲクジラ」の仲間の重要なエサというイメージしかなかったんですが、意外と身近なところで使われているんですね。
そして何より「エビ」そっくりの外観をしているとは・・・・・知らなかった~(^^;

「南極の生き物のくらしを支える ナンキョクオキアミ
 ナンキョクオキアミは主に外洋で巨大な群れをつくり浮遊生活をしている動物プランクトンです。
 南極海に広く分布するナンキョクオキアミは、莫大な数が生息しており、巨大なヒゲクジラ類をはじめ、
 アザラシなどの哺乳類、ペンギンなどの海鳥、イカや魚などの重要な餌として、様々な生物が利用し、
 南極海の生態系に大きな影響力がある特別な存在になっています。
 量の多さや生態系における重要性などは、ほかに例がないほどです。
 ナンキョクオキアミの年間生産量は、世界中の魚類、貝類、エビ・カニ類、イカ・タコ類などの水産物の
 年間生産量を合わせた量(重さ)よりも多く、あるいはその数倍もあるというから驚きです。
 ナンキョクオキアミは、むきみ、フィッシュソーセージ、スナックの材料などとして利用されたり、
 養殖魚の餌や釣り餌などの使われたりしていますが、獲っても大丈夫、と言われている量のうち、
 ごく一部しか利用されていません。」


ナンキョクオキアミ@Wiki


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ごついヨロイを身に着けたような外観の「グリプトノータス アンタルクティクス」

「グリプトノータス アンタルクティクス
 Giant Antractic slater   Glyptonotus antarcticus
 甲殻綱(こうかくこう) 等脚目(とうきゃくもく) トガリヘラムシ科

 南極海に生息する、最大9㎝になるワラジムシの仲間。
 水族園が採集をするキングジョージ島の泥の海底にはたくさん見られた。」



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ちょっと変わった名前の「オオイチレツダコ」(?)
由来は足、正確には「腕」(わん)についている吸盤が1列しかないことからのようです。
で、通常のはどうなの?
ということで代表的な「マダコ」を見てみると、互い違いに2列になっていました。

「イチレツダコ亜科の一種(オオイチレツダコ?)
 Octopus(Giant Antarctic octopus?)   Eledoninae(Megaleledone setebos?)
 八腕形目(はちわんけいもく) マダコ科

 南極海に生息する底生性タコ類はイチレツダコ亜科に属し、吸盤が一列しかない。
 (日本近海に分布するマダコ科は二列)
 南極海沿岸に広く分布する。」


マダコ@Wiki


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「コンペイトウ」のような外観をした「イボダンゴ」
「ダンゴウオ」の仲間はまんまるな形をしていてとてもかわいらしいんですよね~。
以前「エプソン品川アクアスタジアム」で見た「ナメダンゴ」もお気に入りです☆

「イボダンゴ
 Pacific spiny lumpsucker   Eumicrotremus orbis
 カサゴ目 ダンゴウオ科

 丸みを帯びた体型と、体表を覆うたくさんの突起が特徴。
 腹びれは吸盤状になっていて、岩などにくっつく事ができる。
 北海道北部から北アメリカのワシントン州までの北太平洋に生息。」


「アクアスタジアム」で見た「ナメダンゴ」はこちら
2009年4月1日の記事 ぜんまい仕掛けの魚


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これら極地の生き物たちを採集する際の装備も展示されていました。
でも見た目には普通の潜水服を使用しているんですね。
地上での装備の厳重さのイメージがあるためか、これはちょっと意外でした。

「極地の海に潜る
 北極、南極、ともに現地の夏に、3~4名くらいの葛西臨海水族園スタッフが現地へ行き、おもに潜水して生物を採集します。
 海水温は0~1℃前後で、流氷が浮いている海の中での潜水作業は、なるべく体が冷えないように保温性の高い下着を着て、
 ドライスーツと呼ばれる体がぬれない潜水服を着ます。
 ドライスーツとは手と首から先を除いた全身をゴム製の服で覆って、中には水が入らないようにしているものです。
 水中では、それでもやはり寒く、つらいものです。
 フードをかぶり、分厚い手袋をつけますが、ぬれている手や頭はとくに冷たくなり、
 30分もすると指が思うように動かなくなってきます。」


「極地の海で捕まえる
 北極でも南極でも、多くの生き物の動きは緩慢で、手で捕まえることができ、
 ちょっと動きの速い生き物でも手網があれば採集できます。
 水中で捕まえた生き物は、透明なプラスチックビンやビニール袋に収容します。」



ほかにも写真家「藤原幸一」さんが撮影された「北極」・「南極」での写真がスライドショーで展示されていました。
その中の1枚に夕焼けに染まる岩場を歩く2羽の「ペンギン」の後姿を映した写真があり、
それを見たら思わず「サントリー」のCMを思い出してしまいました。
「YouTube」にアップされていたのでリンク貼っておきます。

CM:CANビール 詰め合わせ@YouTube
SUNTORY CM Sweet Memories@YouTube


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、常設展示の太平洋エリアです。
by sampo_katze | 2013-05-12 20:05 | 水族館 | Comments(0)


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