東京の海のエリア
葛西臨海水族園へ行こう!編・最終回


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「豊かな東京の海(小笠原ですが)」


「葛西臨海水族園」の最後は「東京の海」です。
ここではもっとも身近な「東京湾」の生き物たちを後半で、南へ約1000kmも離れた「小笠原」の生き物を前半で紹介しています。

「小笠原」は「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。
となりの「新木場駅」の北にある「夢の島熱帯植物園」でも「小笠原」の植物が展示されていますが、
当地でしか見られない植物が多いようですね。
「水族園」で見られる魚たちは、陸とちがって海はつながっていることからここでしか見られないものばかりではありません。
それでも島周辺の海域を住処として定着した生き物が多いことは確かなようです。

「小笠原は「海洋島」(かいようとう)
 小笠原諸島は、東京から1000㎞南にある小さな島々です。
 島ができてから大陸と一度もつながったことがなく、まわりは広い海にかこまれています。
 このような島を「海洋島」とよびます。
 海はひとつづきですが、岸近くにすむ魚が遠くはなれた海洋島にたどり着くのは、簡単なことではありません。
 小笠原の魚たちは、偶然たどり着き子孫を残してきたのです。
 したがって、他ではなかなか見られない魚や、小笠原では特に多い魚など、"小笠原らしい海"が見られるのです。」

※説明板より引用、以下同じ


表紙の写真は、「小笠原」エリアの水槽の様子です。
ここのエリアは館内でも比較的明るいところなので、結構撮りやすいです。
「D300」を持って初めて訪れたときも、このエリアだけはまともに撮れましたから(^^;

小笠原へ行こう!|小笠原村観光局


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まずは、1度聞いたら忘れない名前の「オジサン」
「ヒメジ」の仲間では、その名前のインパクトからもっとも知られている魚といえるでしょう。
下あごの下に2本の立派なひげ、やや赤みがかった体と背中の後ろの方にある2つの黒点が特徴です。

オジサンとは@Weblio辞書


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「ヤマブキベラ」「イニシャルフェイズ」
やや緑がかった黄色とオレンジ色をしていて、特に顔のあたりは「隈取」(くまどり)のように派手な模様になっています。
ただしこれは「イニシャルフェイズ」なので、成長につれて変わっていく可能性がありますね。




「小笠原の磯
 小笠原諸島は、東京の南南西約1,000㎞から南に点々とつらなる亜熱帯の島々です。
 さらに南には日本最南端の沖ノ鳥島、東には最東端の南鳥島があります。
 海洋火山島で、亜熱帯の沖縄や奄美大島などとくらべると、サンゴ礁や浜はあまり発達していません。
 はるばる北マリアナ諸島からやってきたと考えられる魚も多く、日本では小笠原諸島でしか見られない種類も少なくありません。」



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明るい黄色地に白いラインが入った「キンセンイシモチ」
太い黄色、というよりは金色の近いラインが入っているとも取れることからこの名前がつけられました。
右上にちょうど真正面を向いた子がいますが、顔の部分は水平より上にだけラインが入っているようです。

テンジクダイ@Wiki


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「ハコフグ」
「フグ」の仲間は結構好きなんですが、これは特に好きです。
「さかなクン」の帽子の元となった魚としても知られていますね。

ハコフグ@Wiki


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「ハリセンボン」
体表にトゲを持っており、普段はこのように体に密着していますが敵に襲われそうになると体を膨らませてトゲを逆立たせます。
その様子から英名でも「Porcupinefish」、直訳すると「ヤマアラシウオ」と名づけられています。
名前からトゲは1000本あると思われるかもしれませんが、これは「数が多い」という意味。
実際には350本前後しかないんだそう。
また「指きりげんまん、ウソついたら針千本飲~ます!」というのがありますが、
ここに出てくる「針千本」はこの魚のことではなく、文字通り「針を千本」という意味です。

ハリセンボン@Wiki
指切りげんまん@語源由来辞典
ゆびきり


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一見すると「ハリセンボン」によく似ている「イシガキフグ」
「ハリセンボン科」に属していますが、こちらはトゲが短く逆立てることもできません。

イシガキフグ@Weblio辞書


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ガラスにブチューーッッ!っと熱烈キス(笑)
不器用なのかなんなのか、こうしてガラスに張りつくようにしていることが多かったです(^^;


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青く輝く体がとても美しい「クマザサハナムロ」
体の中央にある黒いラインが「クマザサ」の縁取りをイメージさせることからつけられたのかな?

クマザサハナムロ@Weblio辞書
タカサゴ@Wiki
クマザサ@Wiki


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明るい青に「背びれ」から「尾びれ」にかけて黄色と見た目にも鮮やかな「ウメイロモドキ」
初めてここを訪れたときからお気に入りの魚です。


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「ナメモンガラ」のオス。
体全体は黒と黄色のまだら模様、「背びれ」と「尻びれ」には黄色い縁取りがあり「尾びれ」は赤に白いラインと
意外と派手な取り合わせになっています。

モンガラカワハギ科@Wiki




後半は意外と魚の種類が豊富な「東京湾」のエリアです。
「東京湾」というと「埋立地」「工業地帯」というイメージがありますけどね。

「東京湾の生物
 東京湾はふたつの海の顔を持っています。
 外湾が外海の影響を直接受けるのに対して、
 入口の狭い内湾は海水の出入りが少ないため、非常に閉鎖された海域となっています。
 東京内湾は、ほとんどが30mより浅く、泥の底が大きく広がっています。
 湾奥部は、たくさんの河川が流れ込み海水と淡水がまざる汽水域で、泥干潟もあります。

 ●東京湾とは
  [観音崎-富津岬]を結ぶ線より内側(狭義)
  [剱崎-洲崎]を結ぶ線より内側(広義)」


「東京湾の漁業
 江戸前の海-東京湾は、すぐれた漁場でした。
 過去最大の漁獲量を記録したのは第二次世界大戦後のことです。
 ところが、高度経済成長の時代には埋め立てが進み、魚やエビなどの生育の場である藻場(もば)が
 次つぎと姿を消していきました。
 人口増加や産業の発展により、東京湾に流れ込む汚水の量も増えました。
 赤潮や青潮がひんぱんに発生するようになり、総漁獲量はピーク時の5分の1ほどに減少してしまいました。
 現在の東京湾ではイワシ、カレイ、アナゴ、スズキ、シャコ、アサリ、ノリなどが重要な産物です。
 排水規制や下水処理が進んだ効果で水質も改善され、漁獲量も一時期よりは回復しました。
 東京湾の漁業は、人と自然が共存することで成り立っています。
 汚濁排水による負担を減らし、生物の暮らしやすい場所を提供することができれば、
 豊かな海が私たちの食卓に新鮮な海の幸を提供してくれるはずです。」



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開きや干物でおなじみの「マアジ」
体の真ん中にある「ぜいご」、正確には「稜鱗」(りょうりん)があるのが特徴ですね。
後ろ半分は大きく目立ちますが、頭の後ろあたりからも伸びているようです。

マアジ@Wiki


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大衆魚の代表格の1つ、「マイワシ」
体の側面に黒い点が並んでいるので、ほかの仲間と区別することができます。
「ドコサヘキサエン酸」(DHA)を多く含むことがわかってから注目が集まっていますね。

マイワシ@Wiki


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「シログチ」
釣り上げられたときや産卵期に「グーグー」と鳴く様子が愚痴を言っているように聞こえることが名の由来。
英名の「White croaker」も「白い」+(カエル、カラスなど)「ガーガー鳴くもの」という意味だそうです。

シログチとは@Weblio辞書



「東京湾にもいるこんな生物
 東京湾でも漁獲され、食用としてなじみの深いイカやタコですが、その体のつくりは変わっています。
 体のまん中、眼のあるところが頭。頭の前には足があり、後ろには胴体があります。
 前から順に、足・頭・胴という体のつくりは、ほかの動物には見られないユニークなものです。
 発達した脳と、すぐれた眼を持ち、足の付け根にある口にはカラストンビと呼ばれる鋭い歯をそなえています。
 ロートと呼ばれる管状の部分から海水をはきだし、ジェット推進ですばやく進むことができます。
 獲物を見つけだし、吸盤のある足で捕らえ、カラストンビでかみくだいて食べるイカやタコは、すぐれた海中のハンターです。
 昭和30年代後半に東京湾の環境が悪化したとき、イカやタコはいちばんはじめに数が少なくなってしまいました。」



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こちらは「コウイカ」
この写真ではかなり白っぽい色をしていますが、周囲の環境や外敵へのカモフラージュで色を瞬時に変化させることができます。
ほかに「アオリイカ」もいましたが、こちらは撮れなかったのでなしです(^^;

コウイカ目@Wiki



「アマモ場
 青あおとした細長い葉の海藻がアマモです。陸上の植物のなかまで、花を咲かせます。
 光のよくあたる内湾の浅い砂泥底(さでいてい)に生えます。
 アマモが草原のように茂る場所-アマモ場はさまざまな生き物の生活の場です。
 アマモの間を探して見てください。いろいろな生き物が見つかるはずです。
 波が静かでよいかくれ場所になるアマモ場は、すみかとして好都合です。
 アマモの葉の表面には藻類が育ちます。それを食べる小型の巻き貝や甲殻類もいます。
 隠れ場所やエサになる小動物が豊富なアマモ場は、さまざまな生き物が子どもの時期に生育の場として利用する
 大事な環境です。
 ところが、東京湾のアマモ場は埋め立てによって大幅に減少してしまいました。」


アマモ@Wiki


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「カワハギ」の仲間の「アミメハギ」
国内にいる「カワハギ」の仲間ではもっとも小さい種類だそう。
体の模様からその名がついたと思われますが、その色や形は個体差が結構ありそうです。
同じ水槽に確か3匹ほどいましたが、どれも異なってましたからね。

アミメハギ@Weblio辞書


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「ハゼ」の仲間の「チャガラ」
体には横縞模様が入っていますが、あまり目立ちません。


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同じく「ハゼ」の仲間の「キヌバリ」
こちらは「チャガラ」とは対照的に太くて明瞭な横縞模様が入っています。
面白いことに「太平洋側」に生息する個体は6本に対し、「日本海側」のは7本と分かれているんだそう。
不思議ですね。

キヌバリとは@Weblio辞書


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最後は単独で展示されていた「アンコウ」の仲間の「アカグツ」
平べったくて体色が赤いために、なんだか「えびせんべい」のようにも見えますね(笑)

「こんにちは!深海魚「アカグツ」です。
 アカグツは水深50m~400mの、深い海に生息するアンコウ目の仲間です。
 円盤のような頭と体は硬いトゲにおおわれ、背側は赤色をしています。
 「クツ」には「ひきがえる」という意味があります。
 大きな胸鰭(むなびれ)と小さな腹鰭(はらびれ)で体を支える姿は、確かにカエルの様にも見えます。
 じっとしていることが多いですが、ときおり鰭を使って這うように動きます。
 アンコウ目の仲間にしては口が小さく、下向きにあり、海底のカニやエビ、巻貝などを食べます。」


アカグツ科@Wiki


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「葛西臨海水族園」では「イルカショー」などはありませんが、展示されている生き物の種類が多いので結構楽しめます。
それでいて入館料は700円というのですからとてもリーズナブル。
館外に出れば広大な「葛西臨海公園」「ダイヤと花の大観覧車」などがあり、丸1日楽しむことができますよ(^^)


葛西臨海公園
葛西海浜公園
いずれも@公園へ行こう!


次回から新シリーズ、東武動物公園編です。
by sampo_katze | 2013-05-24 20:25 | 水族館 | Comments(0)


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