隅田川左岸に沿って走ろう!編・第5回
「旧綾瀬川」との合流点から下流はほぼ「隅田川」沿いの道を走ってくることができました。 ですが「両国橋」から南へは道はあるものの、途中で行き止まりになってしまいます。 これは「竪川」(たてかわ)という「旧中川」から西へと流れる川との合流点があるため。 行き止まりから東へと抜ける道があればよかったんですが、残念ながらなし。 仕方ないので元来た道を再び通って「両国橋」まで戻り、迂回していくことにしました。 ここに限ったことではないんですが、行き止まりになっているところは「この先行き止まり」という表示がほしいところです(^^; 表紙の写真は、その行き止まり付近の様子です。 ここは川沿いに南北に走る「首都高速6号向島線」と東から伸びる「同7号小松川線」が合流・分岐する「両国JCT」があるところ。 川の上を高架がカーブを描く様子はなかなか圧巻です。 地図を見るとこの先「箱崎JCT」から「江戸橋JCT」にかけて「ひの字」のような形でつながっているんですね。 その「ひの字」の底辺部分に「箱崎JCT」があり、3方向から合流するので渋滞の温床になっているとか。 下から見る分にはなかなかカッコイイんですけどね~。 blogram ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。 結構凝ったデザインの多い「隅田川」の橋の中では異色の存在ですが、蛍光オレンジのような色の主塔は目立ちます。 現在の橋は1977年(昭和52年)に架けられたもの。 この1つ先代の橋は1912年(明治45年)に架けられ、とても豪華な外観の橋でした。 橋の一部は「愛知県」にある「博物館明治村」に移築、展示されているとのことです。 新大橋@Wiki 博物館明治村 さて、この橋のある「新大橋通り」は橋のすぐたもとでは横断できないので、少し東に下ったところにある「新大橋交差点」で渡りましょう。 そのまま足を延ばして「森下駅」近くにある「元祖カレーパン」の店「カトレア」に立ち寄ってみるのもいいかも。 ただし日曜と祝祭日の月曜が定休日なのと、人気商品なので売り切れに注意。 わたしも最初に訪ねたのが日曜でしたので・・・・・。 カトレア@食べログ 青、赤、黄色の3色の船が一瞬ですが並びました。 左は「タグボート」、真ん中は「屋形船」、右は「隅田川ライン」の「海舟」です。 「海舟」の名の由来はもちろん「勝海舟」から。 この船は屋上デッキが従来の3倍もあるとても開放的な船ですが、この時間帯は潮位が高いためか閉鎖されているようでした。 余談ですが、水上の世界は「右側通行」が原則です。 東京都観光汽船 - TOKYO CRUISE 「関東大震災」後の「震災復興事業」の一環として計画されました。 清洲橋@Wiki ここから見える景色は「ケルンの眺め」と呼ばれています。 というのも「清洲橋」のモデルとなったのは「ドイツ」の「ケルン市」にあった「大吊り橋」であることから。 残念ながら、かの地の橋は「第二次世界大戦」中に破壊されてしまったんだそう。 その後再建されましたが「吊り橋」ではなくなっているとのことです。 「ケルンの眺め ここから前方に見える清洲橋は、ドイツ、ケルン市に架けられた ライン河の吊橋をモデルにしております。 この場所からの眺めが一番美しいといわれています。」 ※案内板より引用、以下同じ 時期は定かではありませんが「江戸時代」の初期には架橋され、「葛飾北斎」や「歌川広重」の「浮世絵」の題材にもなりました。 その後は何回か架け替えが行なわれ、「関東大震災」の際に架かっていた当時の橋もなんとか持ちこたえたんだとか。 ですが老朽化が進んでいたこともあり、「復興計画」に基づき架け替えられて現在に至ります。 初めて見たときはこんなに小さな川(失礼!)にこんな立派な橋が!?って驚いた記憶があります(^^; 架橋された時代背景もあったんでしょうが、「隅田川」の下流域には結構こういう橋が多いですね。 「万年橋は、区内のなかでも古く架けられた橋のひとつです。 架橋された年代は明らかではありませんが、延宝8年(1680)の江戸図には「元番所のはし」として記されているので、 この頃にはすでに架けられていたことがわかります。 江戸時代には、この橋の北岸に小名木川を航行する船を取締る、通船改めの番所が置かれていました。 この番所は、寛文年間(1661~73)の頃に中川口へ移され、このため「元番所のはし」とも呼ばれました。 小名木川に架けられた橋は、船の通行を妨げないように高く架けられていました。 万年橋も虹型をした優美な橋で、安藤広重は「名所江戸百景」」のなかで「深川万年橋」としてとりあげています。 また、葛飾北斎は「富嶽三十六景」のひとつに「深川万年橋下」として、美しい曲線を描く万年橋を大きく扱い、 その下から富士山を望む、洋画の影響をうけた錦絵を残しています。」 萬年橋@Wiki 力強いシルエットです。 青い主塔とアーチを「富士山」に見立てると、現代版「深川万年橋下」といった感じに・・・・・はなりませんね(^^; 次は「隅田川大橋」ですが、「首都高速9号深川線」の高架と一体になっていて見た目には面白くないのでスルーします。 橋からの眺めは北の上流側、南の下流側のどちらもいいんですけどね。 ただ北側はスロープがなく、40段ある階段を上がらないとなりませんので注意が必要です。 ここで川は2手に分かれます。 本流は右ですが、その左岸に出るには南にある「越中島」を経由して「佃島」へと出る必要があります。 川を直進するわけには行きませんからね(^^; 「清洲橋」と同じく「震災復興事業」で架けられたものです。 「日本国重要文化財 永代橋 橋長 184.7メートル 幅員 25.6メートル 上部工 鋼製三径間カンチレバー式タイドアーチ橋 永代橋は、関東大震災復興事業によって建造され大正15年(1926年)12月に竣功した。 永代橋の特筆すべき点として、上部構造は橋端部に水平力の及ばないライズ比7分の1の下路式タイドアーチで、 リブに鋼板を充腹して剛性を高めたソリッドリブアーチ端部を高張力マンガン鋼のデュコール鋼を使った アイバーで連結したアーチと、箱型鈑桁の突桁及び吊桁からなる構造である。 放物線状の大規模アーチを中心として、桁高を巧みに変化させた荘重な造形により、 力学的合理性に基づく近代的橋梁美を実現した橋梁である。 下部構造は鉄筋コンクリート造で固定式空気潜函工法を用いた橋脚2基と、締切工法による橋台2基からなる。 建造工事は、内務省復興局が施工し、後に東京市に引き継がれた。 設計者は、内務省復興局土木部長太田圓三及び同技師田中豊の指導のもと、同技師竹中喜忠らである。」 永代橋@Wiki こんなに道幅が広いのになぜか一方通行です。 またこの外観は「道路橋」というより「鉄道橋」のような雰囲気。 これと並行するように北側、写真では右側に歩道となっている橋が別に造られているのでもしかしたら? もっとも確証はなく、他愛もない想像なんですけどね。 ここから南、写真左には別の小さな橋があってその先には「ヤマタネ」があります。 ですが、入口手前で右に進むと川沿いに出ることができます。 ただし細い道の上、見通しが悪いので最徐行して進みましょう。 その北端から眺める「永代橋」。 かつては「中の島」を南の「相生大橋」と北の「相生小橋」がつながった兄弟橋でしたが、 1980年(昭和55年)に「小橋」の下が埋め立てられたため、「大橋」のみとなりました。 現在の橋は1998年(平成10年)12月に新しく架け替えられたものです。 相生橋@Wiki 頭は白黒のまだら模様、羽は茶色も混じって「三毛猫」のようです。 見られた場所と見た目の雰囲気から「チドリ」か「シギ」の仲間かな?という見当はつきましたが、この時点では同定できず。 あとで調べたところ、春に見られる渡り鳥「キョウジョシギ」(京女鴫)とわかりました。 羽毛のまだら模様を「着物」にたとえたことからその和名がついたそうです。 余談ですが、「着物」から「京女」となったのは「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」から来たものかもしれません。 キョウジョシギ@Wiki しばらく眺めているとこちらを向いてくれたのでパチリ☆ なかなか鳥の正面顔って撮れないんですよね~。 目にピントを合わせるのが大変というのもありますし(^^; ここまでのルート ただし「越中島公園」付近以外は壁があるため見晴らしはよくありません。 乗ることはできず押して歩くことになりますが、「テラス」が続くので景色優先ならそちらがオススメです。 15、16枚目 D40+VR70-300mmF4.5-5.6G 17枚目 PC画面キャプチャ ほかはすべて D40+DX18-55mmF3.5-5.6GⅡ 次回は左岸編の最終回、勝鬨橋へと走ります。
by sampo_katze
| 2013-07-13 20:30
| with Brompton
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