大阪の交通科学博物館を訪ねよう!編・第11回
第7室の締めは「国産自動車」です。 今や「日本」が世界に誇る工業製品の代表格となってますね。 わたしは「自動車」はあまり詳しくないので掘り下げられませんが(^^; 表紙の写真は、「1934年式ダットサン13型ロードスター」です。 1931年に登場した「小型車」で、タイプ別に7種類があったそう。 ここではそのうちの2種類が展示されていて、こちらはスポーツタイプの「ロードスター」。 トップが帆布(?)になっていることから「オープンカー」のようです。 「明治44(1911)年に橋本増治郎が創業した「快進社自働車工場」は、国産自動車の開発に取り組み、 大正3(1914)年の大正博覧会に小型自動車を出品する。 このとき、協力者(田健治郎、青山禄郎、竹内明太郎)の名前の頭文字をとってこの車を「DAT」と命名した。 その後、「快進社(株)」となり、同じ頃創業した実用自動車製造(株)と大正15(1926)年に合併して 「ダット自動車製造(株)」(昭和9年に現在の日産自動車に改称)と社名も変更する。 昭和6(1931)年には小型自動車を製造し、この車が「DAT」より小型だったことから、 DATの息子という意味で「DATSON」と名付けた。 しかし、「SON」は「損」に通じることから翌年には太陽の「SUN」に変更されている。 日本のモータリゼーションの先駆けとなったダットサンは、「フェートン」「ロードスター」 「セダン」「クーペ」など7種類が昭和34(1959)年まで製造され、その後はブルーバードやサニーなどの 日産自動車の小型車に名前が引き継がれた。」 ※説明文より引用、以下同じ blogram ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。 シートが2×2列になり、屋根もハードトップに変わりました。 何をイメージしたものなんでしょうかね? 下端からケーブルが伸びていることから、「リモコン」で向きなどを変えられるようです(たぶん)。 当時としてはめずらしい装備だったのではないでしょうか。 大きめの「ヘッドライト」と丸みを帯びた「ボンネット」の組み合わせはまるで「カエル」のよう(笑) 愛嬌があってかわいらしいですけどね。 「ダイハツミゼットMPA 1959年 全長 2,685mm 乗車定員 2名 全幅 1,296mm 積載量 300kg 全高 1,510mm 排気量 250cc 1957(昭和32)年、小口運搬のために誕生した軽三輪トラック。 それまでの小口運搬の主役は二輪車であったが、ミゼットはより多くの荷を積めて、 運転も楽であったので大ヒット商品になった。 この"MP-A"は対米輸出向けにつくられたものである。」 かなり小さく見えましたが、5人乗れるんですね。 「三菱500A11型 1961年 全長 3,160mm 乗車定員 5名 全幅 1,390mm 車両重量 530kg 全高 1,380mm 最高速度 98km/h 排気量 549cc エンジン 強制空冷4サイクル 2気筒 三菱500は、1960年(昭和35年)に戦後、三菱初の乗用車として登場し、 わが国のモータリゼーションの先駆となった歴史的な車で、当初は全国統一価格の39万円で発売され、 当時このクラスの車としては格安であった。(当時の大卒初任給12,500円) この車は1961年(昭和36年)に発売されたA11型スーパーデラックスで、排気量をアップし 定員を5名にするなどの改善がなされた車である。」 2002年には国内の「乗用車」からは撤退しましたが、1950年代には一歩先を行く「自動車」を製造していました。 ベースは「イギリス」の「ルーツ」というメーカーなので、外観はいかにも「外車」という雰囲気ですけどね。 「ヒルマン・ミンクス 1961年 ヒルマンは、1953年から"いすゞ"がイギリスのルーツ社より部品の供給を受けて生産を始めた車である。 やがてイギリス流はそのままに、すべてを国産化するまでになった。 このヒルマンは国産車で、当時の未熟な国産車の中にあって、一歩進んだスポーティな性能の車である。 全長 4,140mm 乗車定員 6名 全幅 1,543mm 車両重量 1,065kg 全高 1,510mm 最高速度 128km/h エンジン 1,494cc 水冷4サイクル OHV 62HP/4,600rpm」 曲線が多用されていて意外とやわらかい雰囲気です。 約半世紀という時代の流れを感じますね。 車体には「航空機」の製造で培った技術を生かしているようです。 「スバル360DX 1968年 全長 2,995mm 乗車定員 4名 全幅 1,300mm 車両重量 415kg 全高 1,360mm 最高速度 110km/h 排気量 356cc エンジン 強制空冷2サイクル 並列2気筒 1958(昭和33)年、日本で初めて誕生した本格的軽乗用車。 航空機の胴体と同じモノコック方式を採用して車体を軽くし、 またRR方式など軽自動車としては意欲的な設計技術で発表された。 この車を機に、日本では世界に例をみない軽自動車時代をむかえた。」 「愛知県」の「岡崎」と「多治見」(たじみ)を結ぶ路線に使用されていました。 また「名古屋」の「リニア・鉄道館」には実車が展示してあります。 こちらは先日訪問したので、このシリーズの後にアップする予定です。 「国産バスを育てた省営(しょうえい)バス 鉄道省がバス、トラックの運行を始めたころ、日本で走っていた車は、まだアメリカなどの輸入車だった。 鉄道省では外貨を節約し、国産技術を高めるために、国産車をつくらせることにした。 テストをくり返し完成したバスは、20人乗りで、トラックも1~2トン積みのガソリンで動く小さなものであった。 その後も国産車の使用に努め、1935(昭和10)年ころには、大型ディーゼル車も生産されるようになった。」 「鉄道省1号バス 1930(昭和5)年 国鉄自身が鉄道輸送の一環として自動車事業を開設した、省営バスの第1号車。 愛知県岡崎-多治見間の岡多線を走った。 東京瓦斯電気製TGE-MP形。」 瀬戸南線@Wiki 乗降口が車両の中央にしかないので乗降は少々不便かも? 当時は「車掌」も乗務していましたけどね。 1964年に日本で初めて開通したのが「名神高速道路」なので、これは最初期の「高速バス」のようですね。 なお「名神高速」が全通したのは翌年の1965年のことです。 「高速バスの発達 「高速バス」は、高速道路とともに発達してきた「路線バス」である。 1964(昭和39)年、名古屋=神戸間に日本で初めて高速道路が開通すると、長距離を豪華な設備で、 快適に旅する新しいバスの時代が始まった。 しかし、新幹線やマイカーの発達が同時であったため、あまり発達しなかった。 その後、高速道路が全国に発達すると、高速バスもしだいに増えてきたが、 「長距離夜行便」が主な役割となり、大都市と地方を細かく結んでいる。」 1969年の「東名高速道路」全通に合わせて登場したようです。 掲出されている「ドリーム号」は日本で最初の「高速夜行バス」で、現在も各地で走っています。 元々は特急「つばめ」号が由来で、以降は「国鉄」のマスコットキャラクターとして扱われていました。 「東京ヤクルトスワローズ」の名称も「国鉄スワローズ」時代から引き継がれているものです。 球団のマスコット「つば九郎」の先祖も、実は「国鉄マン」だったかも??(って、ないない) すべて D700+24-120mmF4G/VR 次回は最終回、鉄道に関するいろいろな展示をまとめます。
by sampo_katze
| 2013-10-19 19:55
| 博物館・美術館
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