日本最速を記録した蒸気機関車・C62-17
名古屋のリニア・鉄道館を訪ねよう!編・第5回


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「日本一の俊足SL」


再び入口すぐの「シンボル展示」に戻ります。
初回では「955系新幹線試験電車」、通称「300X」「超電導リニアMLX01-1」を紹介しました。
で、今回は3両目の「C62形蒸気機関車」の17号機を紹介します。
別にしたのは車体が真っ白と真っ黒の両極端で撮影が難しかったから。
また登場年代が「C62」が1948年(昭和23年)に対し、「300X」が1994年(平成6年)と長いのも理由です。
まぁ、そんなことはどうでもいいことですが(^^;

この「C62 17」はとある記録を持っているため、「シンボル展示」のエリアにいます。
その記録とは1954年(昭和29年)に計測された「狭軌における蒸気機関車最高速度」で129km/hです。
その後は「蒸気機関車」が主力でなくなったこともあってか、この記録は未だ破られていません。
ちなみに世界最速は「イギリス」「マラード」が1938年に記録した203km/hです。
こちらは「標準軌」「新幹線」と同じ線路幅で、かつ下り坂で記録されました。
下り坂というのは達成に有利な条件ですが、これは特に問われないんだそう。
ちょっと不思議な気もしますが(^^;


表紙の写真は、特急「つばめ」のヘッドマークを掲げた「C62 17」の正面です。
「つばめ」と「C62」の組み合わせは定番の1つですが、運用を担当したのは1950年10月から1956年11月までの6年間。
意外にも短いですが、これは「東海道線」の電化が進み「電車」に置き換えられていったことが要因です。
運用についた前年には「東京駅」「浜松駅」間は電化されていましたから。
あと余計なお世話ですが、「ヘッドマーク」をよく見ると頭が「つばめ」ではなく「はと」みたいです。
確かに姉妹列車として「はと」が運転されていましたが、それを意識したわけではないでしょうけどね(笑)

国鉄C62形蒸気機関車@Wiki


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やや斜めから。
全高は3980mm、動輪の直径は国内最大の1750mmもあります。
当然かもしれませんが、現在これだけの大きな車輪を持つ車両はありません。

「C62形式蒸気機関車  世界最高速度を記録した最大・最速の大型蒸気機関車
 急行、特急用として制作された日本で最大・最速の旅客用大型機関車。
 既存のD52形式蒸気機関車のボイラーを流用して1948(昭和23)年から総計49両が誕生。
 東海道本線の特急「つばめ」「はと」などの牽引に使用した。
 この展示車両(17号機)は1954(昭和29)年の木曽川橋梁の強度試験にて129km/hを記録。
 これは狭軌(きょうき)における蒸気機関車の世界記録となっている。

 車号  C62 17      軸配置 。。●●●。。 2C2(4-6-4)
 製造年 1948(昭和23)年  全長  21475mm
 製造所 日立製作所    自重  97.75t

 1.大きな動輪
   高速走行が可能な直径1750mmの大きな動輪
 2.大きなボイラー
   D52形式の大型ボイラーを搭載し、旅客用蒸気機関車としては日本最大
 3.背の高い車体
   大きな動輪とボイラーの組み合わせでボイラー中心線の高さも日本最大(2630mm)
 4.短い煙突と斜めの汽笛
   決められた高さを超えないようにするため煙突を短くし、汽笛も斜めに設置
 5.自動給炭機を搭載
   自動的にボイラーに石炭を送り込む自動給炭機を採用。これにより機関助士の投炭作業に関わる負担を軽減」



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「ボイラー」側面にあるプレート。
「日本国有鉄道 鷹取工場  製造番号3112ボイラ 昭和31年製」の表記があります。
この車両は1948年(昭和23年)12月30日に落成していますが、その後「ボイラー」を載せ替えているんですね。


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側面の「ナンバープレート」ほか。


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巨大な「動輪」を中心とした力強い足回り。
展示に備えてピカピカに磨き上げてあるかと思いきや、使い込まれた感じが残っています。
それがかえってリアルでいいですね☆


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大きな車体に短い「煙突」がちょこんと載っている感じ。
背景にとけこんでいて少々わかりづらいですが(^^;
「ボイラー」や「動輪」など主要部分が巨大なゆえに「建築限界」を超えてしまわないようにという配慮だそう。


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同様に「汽笛」もこのように斜めに取りつけられています。
こちらは高速運転に備えて?なんていう見方もできそうです。


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バックビュー。
高速・長距離運転を可能にするためか、「炭水車」も大きく見えます。
相変わらず暗くてわかりづらいですが、底がややとがり気味で船の底のような形をしています。


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2階から。
重厚な車体です。


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対照的に細身の「C57」を比較として。
あまりのちがいから「美女と野獣」といったらいいすぎでしょうか(^^;


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最後は正面から。
「ボイラー」が限界一杯近くまでの大きさになっていることがわかります。


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、戦前に誕生した電車たちです。
by sampo_katze | 2013-11-16 21:00 | 博物館・美術館 | Comments(2)
Commented by 走る人 at 2016-05-19 21:30 x
こんばんは!
いきなり失礼ですが、こちらのブログの写真をつかわせて頂くのは大丈夫でしょうか?
とても綺麗なので、トップ画などに使わせてもらいたなと思いました( ^ω^ )
大変失礼ですがよろしくお願いします!
Commented by sampo_katze at 2016-05-21 20:50
走る人さん、こんばんは☆
そしてはじめまして!

営利目的でなければOKです。
できればリンクを貼っていただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。


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