初めての2階建て新幹線車両
名古屋のリニア・鉄道館を訪ねよう!編・第9回


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「2代目は二枚目」


「車両展示エリア」から「新幹線電車」を紹介している、その中編。
今回は、その中でもわたしが特に気に入っている「100系新幹線電車」にスポットを当ててみます。

この車両がデビューしたのは1985年(昭和60年)10月1日のこと。
雑誌「鉄道ファン」に記事が掲載されたのを見たとき、大きく変わった先頭形状や「2階建て車両」がカッコいい!と感じました。
1989年(平成元年)には2両だった「2階建て車両」を4両に増やした「グランドひかり」も登場。
豪華な編成で1度は見てみたかったものです。

でもその翌1990年には後継の「300系」「先行試作車」が登場、1992年から「のぞみ」が運転開始しました。
高速運転へのシフトが始まったわけですね。
これにより270km/hの高速走行に対応していない「100系」は活躍の場を狭められていきます。
そして「東海道新幹線」では一足早く2003年8月末に定期運用から外れました。
「山陽新幹線」では2000年から2005年にかけて、車両組み換えによる4両&6両の短編成が誕生。
「0系」を置き換えて「こだま」に充当されています。
なんだか「プラレール」を見ているような、ちょっと不思議な気分でしたね。
こちらは延命工事も施されたため、2012年3月のダイヤ改正前まで「山陽新幹線」限定で定期運用についていました。
最終運用となった改正前日の3月16日には「さよなら運転」が実施され、「300系」とともに最後を飾っています。


表紙の写真は、「100系」の「博多駅」寄り先頭車です。
「0系」と比べて長く伸びた先頭部、横長になった「前照灯」などスピード感あふれるデザインになっています。
後ろには「2階建て車両」のうちの1両が連結されていて、どちらも車内を見学することができますよ。



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「100系123形式新幹線電車  世界トップクラスの居住性を誇った100系新幹線電車の先頭車
 0系新幹線の後継者として、東海道新幹線の開業から21年後の1985(昭和60)年から営業運転を開始した
 100系新幹線電車の先頭車。
 100系は0系をベースとしながらも、居住性の大幅な改善が図られた車両で、1992(平成4)年までに1056両が誕生。
 優れた居住性は世界でもトップクラスのものとなり、編成には2階建て車両が2両組み込まれていた。

 車号  123-1       定員 65名
 製造年 1986(昭和61)年  全長 26050mm
 製造所 日立製作所    自重 49.0t

 1.高い居住性を確保
   大柄なシートや、落ち着きのある配色の採用で、上質の乗客サービスを実現
 2.よりスマートなデザインに
   シャープな先頭部デザインと明快な塗装
 3.運転台にも最新機器を導入
   運転台のモニタ装置で、車両状態の監視と処置が可能となった
 4.客室の電光掲示板による案内表示
   最新ニュースや通過駅などの情報を提供し、サービス向上を実現
 5.床下機器カバーの新設
   床下機器を雪などから保護するためにカバーを設置」

※説明板より引用、以下同じ

新幹線100系電車@Wiki
100系新幹線@座席探訪


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「博多」寄りの「先頭車」、つまり1号車の車内。
内装は奇数号車と偶数号車でそれぞれ寒色系、暖色系と分けていたんだそう。
こちらは寒色系でカーテンもブルーです。
なお車号は「123-1」ですが、「先行試作車」に「123-9001」がいるので2両目ということになります。


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車端に設置された「電光掲示板」
今ではすっかりおなじみとなった設備で、各種の「案内」「ニュース」などが流れます。
上には現在時刻が、右には到着駅までの距離が表示されました。


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「2号車」側の各種案内。
当時は「食堂車」が連結されていたので、空席状況を知らせる案内も取りつけられています。


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「自由席」「指定席」の表示はプレートを反転させることで変えられます。
展示車両はこのように簡単に変えることができましたが、営業運転中はなんらかの対策がなされていたかと。
当たり前ですが(笑)


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「デッキ」にある「洗面所」
3面鏡が設置されています。
横の壁には「冷水器」もあり、手前側には「紙コップ」がセットされていました。
この設備は後継の「300系」でもありましたが、「700系」では「自動販売機」が設置されたために廃止されています。


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通路を通って、となりの「2階建て車両」へ。
連結されているのは、この「ピクトグラム」でもわかるとおり「食堂車」です。
車号は「168-9001」で、編成では8号車に連結されていました。、
2階が客席になっているので、「走る展望レストラン」といった感じですね。
ちなみにわたしはこの車両を含めて「食堂車」というものを経験したことがありません(^^;

また、ここにはありませんが「2階建て車両」のもう1両は「グリーン車」(9号車)でした。
2階が「グリーン席」、1階は「グリーン個室」という構成です。

「100系168形式新幹線電車  抜群の展望を楽しめた2階建て食堂車
 100系新幹線の編成中央部、8号車に連結した2階建て食堂車。
 2階が客席、1階がキッチンという構成で、大きな窓からの見晴らしを楽しみながらの食事は、
 メニューがグレードアップされたこともあって、順番待ちができるほど好評であった。
 食事を楽しむためにこの車両が連結された列車に乗車する人も多かった。

 車号  168-9001     定員 44名
 製造年 1985(昭和60)年  全長 25000mm
 製造所 近畿車輛     自重 56.6t

 1.新幹線初の2階建て車両
   2階建て車両ならではの、優れた眺望が新幹線の魅力をアップ
 2.楽しい旅を演出する内装
   豪華な室内で多くの人を楽しませた食堂車
 3.明るく開放的な室内
   大きな曲面ガラスの窓が、乗客に開放感を与えた
 4.1階に本格的なキッチン
   1階部分はキッチンに。料理はリフトで2階へ
 □ 低重心化を目指した設計
   2階の客室は腰掛などの設備を極力軽量に。低重心化で走行安定性を確保」



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1階の通路。
右側は「キッチンスペース」になっています。
当時はわかりませんが、現在は内部が見えるようになっています。
ただかなり狭かったために撮影は断念しました。
「売店」もあったようですが、ちょっとわかりませんでした。


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車両の反対側にまわり、2階への階段を上がります。
すると目の前には歴代の車両が描かれたエッチングプレートがお出迎え。


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入口手前には簡易的な待合スペースも。


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壁に掲げられたメニュー(再現)。
車内で提供されるメニューとしては十分な品数といえそうです。


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2階は飲み物を提供する設備があります。
左から冷水器、冷蔵庫、コーヒーメーカーと並びます。


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調理は1階の「キッチンスペース」で行われ、できた料理は「リフト」で上がってきてここから受け取ります。


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客席の様子。
天井近くまで大きく広がった窓のおかげで明るい車内になっています。
「富士山」が見えると歓声が上がったかも?


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テーブル上には料理サンプルが置かれていました。
メニューにない「ハンバーグでないステーキ」が置かれているのはご愛嬌?


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「168-9001」の外観。
2階「食堂車」の大きな窓に対し、1階は通路のためか必要最低限の窓にとどまっています。
なお「2階建て車両」には当初「New Shinkansen」の頭文字「NS」をデザインした赤いマークが入っていました。
ですが、のちに「JR」マークに塗り替えられています。
あれ?そういえばこの車両ではどうだったかな?(^^;

となりには「922形新幹線電気軌道総合試験車」、通称「ドクターイエロー」が。
こちらは中に入ることができませんが、スタッフがシャッターを押してくれるサービスをやっていました。
ノーマルタイプは比較的数が多いですが、「ドクターイエロー」はおそらくここだけですからね。



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最後は2007年に「岡山駅」で撮影した「100系」4両編成を。
「山陽新幹線」でのみ見られたんですが、初めて見たときは衝撃的でしたね~(^^;
ちなみに2002年にこちらの新しい塗装に変わりました。


17枚目 D40+18-55mmF3.5-5.6GⅡ
ほかはすべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は最終回、歴代新幹線の"顔"を比べます。
by sampo_katze | 2013-11-24 18:55 | 博物館・美術館 | Comments(0)


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