アマモの森にすむ生きものたち
赤い電車に乗って水族館に行こう!八景島シーパラダイス編・第4回


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「鮮やかな色をしたハゼ」


前回は「海藻」の「コンブ」の森にすむ生きものたちでした。
で、今回は「海草」「アマモ」の森にすむ生きものたちです。
「海藻」と「海草」はどちらも読み方は「かいそう」で同じですが、意味は全くちがいます。

「コンブ」や「ワカメ」に代表される「海藻」は文字通り、海産の「藻類」の一種です。
岩場などに「根」を張り、「キノコ」などのように「胞子」によって増えます。
これに対し「アマモ」は漢字では「甘藻」と書きますが、「種子植物」であり「藻類」ではありません。
地上の「植物」と同じように「葉」「茎」、そして「根」の区別ができて「種子」によって増えます。
このことはずっと誤認識していて、そのちがいについては実は比較的最近知ったばかり(^^;
でも、どちらも「海のゆりかご」として重要な役割を果たしているんですね。

「育てる海 ~海底に広がる緑地~
 The growing envilonment of the sea ~The green land under water~

 海底緑地の役割
  浅瀬には、海の草と書いて「海草」(かいそう)と呼ぶ植物の緑地が広がっている場所があります。
  水槽内の海草は、「アマモ」と呼びこれらが群生する場所を、「アマモ場」と呼びます。
  この場所では、多くの生物たちが「産まれ」「育ち」「産卵する」命のサイクルを見ることができる
  「海のゆりかご」なのです。
  八景島周辺の東京湾で、昔は多くのアマモ場を見ることができました。
  現在でも、少ないですがアマモ場を見ることができます。」

※説明板より引用、以下同じ


表紙の写真は、「ハゼ」の仲間の「キヌバリ」です。
「ハゼ」というとどこか地味な外観をしているというイメージがありますが、こちらはオレンジ色をベースに
やや太めの黒い帯が6本入っていてなかなか鮮やかな雰囲気です。
この帯は生息域によって異なっていて「太平洋側」では6本に、「日本海側」では7本になるんだそう。
水温の関係とかあるんでしょうかね。

キヌバリ@WEB魚図鑑


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「ハゼ」の仲間のようですが「めいしょうふめい」
白っぽい小石を体中にちりばめたような模様をしていて、白砂の海底に溶け込むような感じになっていますね。

※2014年12月10日追記
HN未定さんから「ネズッポ」という仲間の1種では、とのアドバイスをいただきました。
特徴的な「ひれ」を持つ種のため、このようにたたまれている状態では同定するのは難しいとのこと。
「ネズッポ」をキーワードにして検索したところ、確かに「背びれ」や「尾びれ」が独特の形をしていて
全体的にもなかなか美しい姿をしています。


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水槽内をただよっていた不思議な物体。
白い「グミ」のようなものに赤い斑点がちりばめられていて、なかなかきれいです。
この正体は「ウミウシ」の一種の「ハナデンシャ」
ネームプレートがなかったら、何が何だかさっぱりわかりませんでしたね。
しかも「ウミウシ」の仲間はほとんど見る機会がなく、撮影したのもこれが初めて・・・・・だったような?

ハナデンシャ@Wiki


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細長い体を持つ「ニジギンポ」
「ハタタテギンポ属」に属し、体長は10cmほどになります。
濃い目の茶色っぽい体に白いラインが入っているところはまるで「阪急電車」のようです(^^)

ちなみに「ギンポ」とは漢字では「銀宝」と書きます。
これは「江戸時代」に使われていた銀貨、「丁銀」に似ていることからつけられたといわれているそう。
またその体形から別名「ウミドジョウ」などとも呼ばれるそうです。
なるほど、言い得て妙ですね。
ちなみに「淡水」に生息する「ドジョウ」はひげが10本ありますが、こちらにはないようですね。

ニジギンポ@WEB魚図鑑


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一転して色白の美人といった雰囲気のこの魚。
海釣りのターゲットとして人気がある「シロギス」です。
「天ぷら」のタネとしても知られていて、美味な魚の1つです。
誰がつけたか、「海の女王」という呼び名もあるんだとか。

シロギス@WEB魚図鑑


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体中に網目模様が入る「アミメハギ」
そのサイズから一見すると「カワハギ」の幼魚と間違えてしまいそう。
でも体長は10cm足らずというとても小型の魚です。

アミメハギ@WEB魚図鑑


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こちらも小型の「カワハギ」ですが、模様がちがうことから「アミメハギ」ではなさそう。
背中側にうっすらと濃いめのラインが2本入っているので、これをきっかけに同定できそうですが・・・・・。
なかなか難しいんですよね(^^;

※2014年12月10日追記
こちらも「HN未定」さんのアドバイスにより、「ヨソギ」とわかりました。
ありがとうございました!


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背中側に虹のように鮮やかな色彩をまとう「ホンベラ」
「性転換」する魚の1種で、この鮮やかな外観からしてこれはオスのようです。
ただし生まれたときはメスで、のちにオスに転換した場合はこのような外観になりますが
生まれたときからオスのばあいは、メスと同じく地味な色合いになるんだそう。
ちょっと不思議な感じがしますね。

ホンベラ@WEB魚図鑑


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体全体が黄金色に輝くその名も「コガネキュウセン」
よく見ると目から胸びれのつけ根あたりにかけて薄い緑のラインが入っているのがわかります。
また背びれの先端付近には黒のワンポイントが入っていますね。

コガネキュウセン@WEB魚図鑑


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「魚の王様」ともいわれる「マダイ」
全体が赤っぽいというイメージがありますが、このように青い小さな斑点がちりばめられています。
下半分にある各ひれの一部なども青白くなっていますね。

ところで、名前に「タイ」と入る魚は数多くいますが単純に「タイ」と呼ぶときはこの魚を指しますね。
そもそも、その名前の由来は「体が平たい」ということからきているそうです。
そのためなのか、本来の「スズキ目タイ科」ではない魚にもその特徴から「~タイ」と名づけられたのも必然なのかな?と。
よくある語呂の「めでタイ」、あるいはその名声に「あやかりタイ」というのがあったりして?

さらに余談。
「ヘダイ」という名前の「タイ科」の仲間がいます。
これを漢字で書くと「平鯛」となります。
ただでさえ「平たい」が語源の「タイ」なのに、さらに「平」の字を重ねるって・・・・・(^^;
ちなみに「ヘダイ」の英名は「Goldlined Seabream」で、直訳すると「金色の線がある鯛」となります。

マダイ@WEB魚図鑑
マダイ@Wiki
ヘダイ@WEB魚図鑑


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最後は独立したすいそうにいた「生きた化石」と呼ばれる生き物の1種「オウムガイ」です。
以下の説明にあるとおり名前の由来は鳥の「オウム」なんですが、そのイメージを撮るのを忘れてました(^^;
それを見るとその意味がよくわかるんですけどね・・・・・。
大失敗です(苦笑)

「オウムガイは、イカやタコの仲間です。
 その祖先は、約五億年前に誕生し、現在に至るまでほとんど姿を変えずに進化してきました。
 そのため『生きた化石』と呼ばれています。
 名前の由来は、オウムガイの殻を横から見たときに、生きている時には見ることができない
 黒い部分が鳥の『オウム』のくちばしに見えることからつきました。」


オウムガイ@Wiki


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岩の上についている白いかたまりは「オウムガイ」の卵。
ふ化までに1年ほどかかるんだそう。
卵自体は以前に別の場所でも見たことがあるんですが、飼育下ではどれくらいの確率でふ化~成長するんでしょうね。


すべてD700+24-120mmF4G/VR


次回は、美しい「海の花」たちのエリアです。
by sampo_katze | 2014-12-06 20:30 | 水族館 | Comments(2)
Commented by HN未定 at 2014-12-08 19:32 x
こんばんは。
2枚目の写真の魚はネズッポの仲間だと思います。
トビヌメリとかネズミゴチとか、そのへんの何かでしょうか。
背びれや尾びれを広げてくれると同定しやすいのだけど、
ひれをたたんでいる状態だと私には難しいです。
アミメの次にいるカワハギのなかまは、ヨソギです。
シーパラは説明板がない生き物が多くて、私もよく悩みます。
採集に熱心でいろいろな生き物が入ってくるから
説明板の作成や交換が間に合わないのかな、とは思いますけど。
Commented by sampo_katze at 2014-12-10 21:31
HN未定さん、こんばんは☆

アドバイスありがとうございます!
おっしゃる通り、この種に限ったことではないですが
ひれがたたまれていることが多いですよね。
おかげで特徴的なところが隠されていてわからん、ということがよくあります。
モヤモヤのままアップしてしまうのはちょっと気分は悪いですがまぁしょうがない
と思ってましたが(^^;
ほんとに助かります!

シーパラは生き物のいれかえ(?)が多いんですね~。
となると説明板のいれかえも大変!
こちらの知識を少しずつ増やしていかないとなりませんね(^^;


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