品川と海のエリア
赤い電車に乗って水族館に行こう!しながわ水族館編・第2回


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「水中バス!」


「しながわ水族館」があるのは「品川区勝島」というところです。
「勝島」は人工島で1939年に埋め立てを開始、1943年に当時の情勢もあって「勝島」と命名されました。
1987年(昭和62年)に島の西側を通る「勝島運河」が埋め立てられ地続きとなりましたが、地名はそのまま残されています。
また、埋め立て部分は「水族館」を含む「しながわ区民公園」となりました。
島の北西側は運河が残っていますが、これは西側から「立合川」(たちあいがわ)が流れ込むためのようですね。

これ以外にも「品川」の海は様相を変えていますが、海の中ではさまざまな魚がいるんですよね。
ちょっと意外な感じ?

「品川と海
 江戸時代には、将軍家にシラウオ、クルマエビなどの鮮魚を納めるほど漁師町として賑わいを見せた品川。
 江戸時代初期の漁法は、効率が悪く、急速に発達する江戸の台所の需要に応じきれませんでした。
 そこで、上方(かみがた)から移住してきた漁師たちにより、進歩した漁法が伝えられ、品川の漁業は急速に発展しました。
 品川から羽田にかけては、海苔の養殖が盛んに行われ、品質の良い海苔の特産地として、その名を全国的に広めていました。
 また、潮干狩りが楽しめる海岸も多く残されており、花見と共に大衆的な娯楽として庶民に親しまれていました。

 しかし、現在では海岸のほとんどに護岸工事が施され、海上輸送の重要な基地としてその顔を変化させています。
 昔ほどの美しさは残っていませんが、コンクリートに囲まれてしまった現在の品川の海にも
 クロダイ、スズキ、ムラサキイガイ、フジツボなどの生物がたくましく暮らしています。」

※説明板より引用


表紙の写真は、「スズキ」です。
「シーバス」とも呼ばれ、海釣りでのターゲットとして人気があるものの1つです。
成長につれて呼び名が変わる「出世魚」としても知られ、「セイゴ」「フッコ」→「スズキ」となります。
解説では河口から約40kmほどさかのぼるとのことですが、これはだいたい「さいたま市桜区」「秋ヶ瀬公園」付近。
「水上バス」でもそこまで行かないんですけどね~(^^;

「和名 スズキ
 分類 スズキ目スズキ科スズキ属
 英名 Japanese seabass
 学名 Lateolabrax japonicus
 飼育水温 20℃~22 ℃
 棲息環境 汽水域~沿岸域、淡水域にも進出します
 食性 小魚、エビやカニなどの甲殻類
 産卵 11月~2月
 全長 90cm
 生態など 東京湾に生息する代表的な魚類で、近年はルアーフィッシングの対象としても人気があります。
      出世魚として知られており、全長が25cm程度までをセイゴ、35cm程度までをフッコ、
      60cm以上をスズキと呼んでいます。
      淡水域にも頻繁に進入し、荒川水系では河口から40kmほど離れた地点でも見られます。」

※解説帳より引用、以下同じ

勝島@Wiki


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「クロダイ」かな?
ややオレンジ色がかっているのは照明の影響かと。

「和名 クロダイ
 分類 スズキ目タイ科
 英名 Blackhead seabream
 学名 Acanthopagrus schlegelii
 飼育水温 20℃~22 ℃
 棲息環境 内湾や岩礁域、汽水域
 食性 エビやカニなどの甲殻類、小魚、貝類、海藻など
 産卵 春~夏にかけて分離浮性卵を産卵します。
 全長 50cm位
 生態など 出世魚として知られ、1歳未満は「チンチン」、2歳「カイズ」、3歳以降はクロダイと
      呼び名を変えてよばれます。雑食でなんでも食べることから、場所によっては
      スイカやトウモロコシを餌にして釣りをすることもあります。」



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「イシダイ」
外観の特徴の1つである横じまは7本ありますが、一部がかすれていて妙な配色になっています。
融合してくちばしのようになった歯が見えるので間違いではなさそうですが。

「和名 イシダイ
 分類 スズキ目イシダイ科イシダイ属
 英名 Barred knifejaw
 学名 Oplegnathus fasciatus
 飼育水温 20℃~22 ℃
 棲息環境 沿岸の岩礁域
 食性 底生生物、エビやカニなどの無脊椎動物、貝類
 産卵 4月~7月
 全長 80cm位
 生態など 歯がくちばし状になり、硬い甲殻類の殻や貝殻を噛み砕くことができます。
      体に7本の縞模様が入るのが特徴ですが、成長にしたがって薄くなっていきます。
      人に馴れやすいので、調教してショーをする水族館もあります。」



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しま模様が斜めに入る「タカノハダイ」
説明を読むまで気づきませんでしたが、確かに「胸びれ」が大きくて長いですね。

「和名 タカノハダイ
 分類 スズキ目タカノハダイ科タカノハダイ属
 英名 Spottedtail morwong
 学名 Goniistius zonatus
 飼育水温 20℃~22 ℃
 棲息環境 沿岸の岩礁域
 食性 底生生物や海藻に付いている無脊椎動物など
 産卵 不明
 全長 40cm位
 生態など 海底や海藻などで休むため、体を支える胸鰭が大きくて厚くなっています。
      この鰭は休むときだけではなく、海藻などに付着している小動物を食べるときの支えにも使います。
      体に斜めの線が入っていますが、この模様が「鷹(タカ)の羽」に似ているので、
      タカノハダイという名前になりました。」



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お気に入りの「ハコフグ」
見た目はかわいいですが、危険が迫ったりすると体の表面から毒を分泌するちょっとコワい一面も。

「和名 ハコフグ
 分類 フグ目ハコフグ科ハコフグ属
 英名 Bluespotted boxfish
 学名 Ostracion immaculatum
 飼育水温 20℃~22 ℃
 棲息環境 沿岸の岩礁域
 食性 底生生物や無脊椎動物など
 産卵 稚魚があまり捕獲されていないため、詳しいことはわかっていません。
 全長 20cm位
 生態など 本州でもっとも普通にみられるハコフグの仲間です。
      他のフグのように筋肉や内臓などに毒はないので食べても食中毒を起こすことはありません。
      しかし体表から分泌する粘液毒(オストラシトキシン)は強く、この毒が放出されると、
      小さい水槽だと全滅してしまうこともあります。
      水換えなどで強いストレスがかかると、毒を分泌することがあるので、取扱いに注意しています。」



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おちょぼ口つながりで?「カワハギ」
「エサ取り名人」という異名を持っています。

「和名 カワハギ
 分類 フグ目カワハギ科カワハギ属
 英名 Threadsail filefish
 学名 Stephonolepis cirrhifer
 飼育水温 20℃~22 ℃
 棲息環境 沿岸からやや沖合
 食性 底生生物、エビやカニなどの無脊椎動物
 産卵 初夏に沈性粘着卵を産卵します。
 全長 40cm
 生態など カワハギの名前は、皮がむきやすく簡単に料理できることに由来します。
      小さな口で、砂にむかって水流をふきつけて餌を探したりすることが得意です。
      興奮すると、体の縞模様が目立ちます。」



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土管に入っている「トラウツボ」
といっても頭も尻尾も出てますけど(笑)
これではわかりづらいですが、目の上と鼻先に2本ずつ角のような突起を持っています。
アップも取ってあるんですが、ガラスに阻まれて鮮明にならなかったのでカットしました(^^;

「和名 トラウツボ
 分類 ウツボ目ウツボ科コケウツボ属
 英名 Leopard moray eel
 学名 Enchelycore pardalis
 飼育水温 20℃~22 ℃
 棲息環境 沿岸の岩礁域
 食性 タコやエビなどの無脊椎動物、魚類
 産卵 不明
 全長 90cm位
 生態など 両あごが湾曲(わんきょく)して、完全には閉じられません。
      このため、鋭い歯が口からみえるので恐ろしげな印象を受けますが、特に気が荒い訳ではありません。
      温帯から熱帯海域まで広く分布していますが、熱帯海域での生息数は少ないようです。」



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ギョロっとした大きな目が特徴の「クロメバル」
漢字で「眼張」と書きますが、まさに名は体を表すですね(逆か)。

「和名 クロメバル
 分類 スズキ目メバル科メバル属
 英名 Black rockfish
 学名 Sebastes ventricosus
 飼育水温 20℃~22 ℃
 棲息環境 岩礁域
 食性 エビやカニなどの甲殻類
 産卵 11月頃に交尾し、12月から2月に仔魚を産む卵胎生
 全長 30cm位
 生態など 以前は'メバル'とよばれていましたが、体色や模様などの違いから'クロメバル' 'シロメバル'
      'アカメバル'の3種類に分類されました。今後、各種の棲息状況が判明していくと思われますが、
      まだ十分なデータが揃っていません。」



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岩壁にはりついているところを背中から。



続いては「群れをつくる魚たち」のエリアです。

「群れをつくる魚たち
  自然界では、様々な動物が群れを作って生活しています。その中でも魚たちの群は特殊です。
 魚類の場合は、体の大きさが均一で、同じ年齢のものが集まって群れを構成しています。
 これは、群れごとに目的が異なることと、体の大きさによって泳ぐ速さに違いがでるためです。
  魚たちは群れをつくることによって、共同で餌を効率よくとらえることができます。
 また、身を守る上でも多数の眼で周囲を警戒することができ、外敵にとっては、
 多くの目標物が目の前をちらつく事により、少数でいる時よりも捕食される確率が低くなります。
 さらには、繁殖の際にも群れをつくることにより効率よく子孫を残すことができます。
  生物たちにとって、群れをつくる事、それは彼らの生き延びるための方法の一つなのです。」



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群れをつくる代表格の「マイワシ」
円柱型の水槽をぐるぐると回りながら泳ぎます。
ときおり大きく口を開けてえさとなる「プランクトン」を飲み込む様子が見られます。
グワッという感じになるのでちょっとビックリするかも?

「和名 マイワシ
 分類 ニシン目ニシン科マイワシ属
 英名 Japanese sardine
 学名 Sardinops melanostictus
 飼育水温 16~19 ℃
 棲息環境 沿岸の表層
 食性 プランクトン
 産卵 2~5月に最盛期を迎えます。夕方から夜間にかけてメスは数回に分けて4万~12万粒の分離浮性卵を産みます。
 全長 20cm位
 生態など 春から夏にかけて北上、秋から冬に南下する季節的な回遊を行います。
      食用はもちろん各種産業に利用される重要な水産資源となっています。」



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となりの水槽にいる「クロホシイシモチ」
見た目は「ネンブツダイ」とそっくりですが、比較的簡単にわかる見分けポイントがあります。
それは目の上から背中にかけてあるのが、黒いラインなのか黒点なのか。
前者は「ネンブツダイ」で、後者が「クロホシイシモチ」です。
かなり探したんですが、この水槽では「ネンブツダイ」が見つかりませんでした・・・・・(--;

「和名 クロホシイシモチ
 分類 スズキ目テンジクダイ科テンジクダイ属
 英名 Spotnape cardinalfish
 学名 Apogon notatus
 飼育水温 18~20 ℃
 棲息環境 サンゴ礁域や岩礁域
 食性 プランクトンや小魚、小型甲殻類
 産卵 7~9月に産卵期を迎え、卵はオスが口の中で守ります。
 全長 10cm
 生態など 数千から数万匹の群れをつくります。頭部に一対の黒色点があることが名前の由来となっています。」


「和名 ネンブツダイ
 英名 Half-lined cardinal
 学名 Apogon semilineatus
 棲息環境 岩礁域
 生態など 数千から数万匹の群れをつくります。
      クロホシイシモチとは、頭部と体側上方に黒色の縦帯(じゅうたい)があることで区別できます。」



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さらにそのとなりは、体全体がオレンジ色の大変きれいな「サクラダイ」
生まれたときは全部メスですが、体の大きな個体がオスに変わるという「性転換」をします。

「和名 サクラダイ
 分類 スズキ目ハタ科サクラダイ属
 英名 Cherry bass
 学名 Sacura margaritacea
 飼育水温 17~19 ℃
 棲息環境 岩礁域
 食性 プランクトンや小型甲殻類
 産卵 夏が繁殖期で、分離浮性卵を産みます。
 全長 15cm
 生態など 雌性先熟(しせいせんじゅく)することでもよく知られています。
      オスは赤い体色に白色斑が体側に点在し、メスはオレンジ色の体色で背鰭の付け根に一対の黒色斑があります。
      かつては日本の固有種と考えられていましたが、近年パラオ近海でも生息が確認されています。」



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全体に白い斑点がちりばめられているのがオス。


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これに対してメスは白い斑点がなく、代わりに「背びれ」に黒い斑点が入ります。
「背びれ」の一部が長く伸びるのはオスメス共通ですね。


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「海藻」に乗って休んでる?


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同居しているのは「シキシマハナダイ」
「サクラダイ」同様、体全体が赤みを帯びていて派手な感じです。

「和名 シキシマハナダイ
 分類 スズキ目シキシマハナダイ科シキシマハナダイ属
 英名 Yellowsail red bass
 学名 Callanthias japonicus
 飼育水温 17~19 ℃
 棲息環境 水深100mほどの岩礁域や砂礫底
 食性 甲殻類
 産卵 不明
 全長 20cm
 生態など 名前にハナダイとつきますが、温帯に生息するキンギョハナダイなどのハタ科のハナダイとは
      違うグループで、本種はシキシマハナダイ科に分類されています。」



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その水槽の片隅にいた「ホウボウ」
2匹見かけましたが、いずれも外からいい感じで見られる場所にはおらず変な写真になってしまいました(^^;
「胸びれ」を広げるととてもきれいなんですが、これまたなかなか見せてくれないんですよね~。

「和名 ホウボウ
 分類 カサゴ目ホウボウ科ホウボウ属
 英名 Spiny red gurnard
 学名 Chelidonichthys spinosus
 飼育水温 17~19 ℃
 棲息環境 沿岸域から大陸棚にかけての砂泥底
 食性 魚類や甲殻類、軟体動物など
 産卵 12~4月が繁殖期、分離浮性卵を産卵します。
 全長 40cm
 生態など 胸鰭の軟条(なんじょう)が3本遊離し太く発達しており、これで海底を歩くようにして餌を探したり移動します。
      この歩くような仕草から「方々(ほうぼう)歩き回る」とされ、これが名前の由来になったといわれています。」



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続いて「東京湾に棲む生物たち」の小水槽群へ。
これは最初の「イソギンチャク」の水槽にいた初見の「ハナハゼ」です。
体の色や長く伸びた「尾びれ」がなかなかきれいです。
動きは結構速くて撮るのには苦労しました。
右下にいるのは一回り小さい「サツキハゼ」ですが、こちらは断念。


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「トビハゼ」
意外にも?「東京湾」にそそぐ川の河口付近でも見られるんだそう。
といっても警戒心の強さゆえにまずお目にかかれないとも(^^;

「トビハゼ
 東京湾に注ぎ込む川の河口域には、こんなユニークな魚が生活しています。
 たいへん注意深い性質のため、人影などがあるとすぐに隠れてしまいます。そのため、意外に知られていません。
 この魚は、大半を陸上で生活する珍しい魚で、鰓(えら)は大きく袋状をしていて水をたくわえられ、
 その水を使って鰓呼吸しています。また別に、皮膚でも呼吸しています。
 胸鰭は、陸上を動き回るために使われ、付け根の筋肉はとても発達しています。
 腹鰭は木や石に登るため吸盤状になっています。」



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最後は「海の忍者」「マダコ」
水槽のまわりに「凧」が展示されていて、ちょっと笑ってしまいました。
中には「たこつぼ」のほか、板で仕切られたエリアをつなぐチューブが置かれています。
モニタにはこのチューブの中を器用に通り抜けていく様子が上映されていましたが、実物ではなかなか見られません。
1度見てみたいところですが、人目があると見せてくれないのかも?

「マダコ
 世界各地の熱帯・温帯の海に広く分布し、浅い海の岩場にすみ、夜に活動してエビ、カニや二枚貝を食べます。
 繁殖期は春から初夏で、メスは岩のすき間で、長径2.5mmほどの楕円形の卵を房状に産みます。

 海の忍者 タコ
  ナワヌケの術
   タコは体が柔らかく、狭いすき間を通り抜けることができる。
   その狭さは口(カラストンビ)や一本の足が通ればぬけられると言われています。
  ヘンシンの術
   すばやく体の色を変えたり、体の表面を凹凸に変化させることができる。
   海底の岩や海草に化けて、敵から逃げたりエサをおそったりします。
  木の葉隠れの術
   イカやタコはスミを吐いて敵から逃げるので有名ですが、
   タコのスミには嗅覚を鈍らせる物質が含まれており、敵から逃げます。

 タコはそれ以外にも、吸盤を持ち岩などに張り付きなかなか離れません。
 時にはタコを釣り上げた時に自分より大きな石を抱いて上がって来るほどの怪力です。
 カラダがぬれていれば長い間陸上でも生きていけますし、またビンのフタをこじ開けて中のエサを食べるなど
 アタマが良いといわれています。タコは海の中ではエリート忍者です。
 こんなタコですが、水槽から逃げ出したりちょっと水族館の係員泣かせです。」



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目の後ろにある穴に注目すると、このようにふたが開いたり閉まったり。
ここで呼吸しているんですね。


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、地下1階のトンネル水槽をめぐります。
by sampo_katze | 2014-12-18 20:00 | 水族館 | Comments(0)


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