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山門も拝観できた雪の善光寺参り
年末温泉旅行2014 in 渋温泉編・第5回


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「仁王門への石畳の道」


「湯田中駅」を10:11定刻に出発した特急「スノーモンキー6号」
全席自由席なんですが出発前にすでに満席となり、デッキに立つお客さんもちらほら見られました。
やはり年末近くということで利用されるお客さんが多いよう。
また、今回は「外国人観光客」の方が多かったですね。
折り返しの列車が到着後の改札口で見ていても、半数近くがそうだったように見えました。
「温泉」「スキー」などのほか、「地獄谷」へと足を伸ばす方も多いようで。

さてわたしたちはというと、終点の「長野駅」まで「特急乗車券」を買ったものの
1つ手前の停車駅「権堂駅」(ごんどう)で下車します。
どちらで降りたとしても運賃・料金とも同額なので問題ありません。
で、その目的はもちろん「善光寺」です。
一昨年は雨だったので「新幹線」の指定を前倒しにして直帰しましたが、今回は雪ということもあり(?)訪問することに。

改札を出て正面突きあたりを右、その先の「イトーヨーカ堂」入口前を左に折れて階段を上り地上へ。
地上出口を出たら、向かって右手へと伸びる「権堂商店街」のアーケードを通っていきましょう。
「本堂」までの行程の3分の1に過ぎませんが、傘いらずで歩けますからね。
アーケードを抜けて「中央通り」に出たら右に曲がり、あとは道なりに進むだけ。
途中上り坂がありますが、大したことはありませんよ。


表紙の写真は、駅から約1kmのところにある「善光寺交差点」付近から眺めた参道と「仁王門」です。
この場所にはかつて「二天門」があったそうで、ここから先が境内となります。
ただ現在はなくなっており、それに関する説明もありません。

信州善光寺公式ホームページ


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足元を見ると「石畳」が。
そういえばこれまで何度も訪ねてますが、こうなっていることには気づきませんでした。

「史跡 善光寺参道(敷石)   平成9年4月1日指定
  善光寺参道(敷石)は、宝永4年(1707)、本堂が仲見世堂跡地蔵尊付近から現在地に移転竣工の後、
 7年目にあたる正徳4年(1714)に完成した。
  本堂普請の後、参道の路面状態が悪く、参詣人に難儀をきたしていたため、
 正徳3年、本堂前の敷石が腰村(西長野)西光寺住職単求の寄進により敷設、
 続いて境内入口の二天門跡から山門下までの218間(397メートル)が江戸中橋上槙町(現日本橋3丁目)の
 石屋香庄(大竹屋平兵衛)の寄進により敷設された。(墓碑銘・大勧進日記)
  伝説によると、平兵衛は、伊勢出身で江戸で財をなしたが、長男が放蕩で家へ寄り付かなかった。
 ある夜、盗賊が入ったので、突き殺すと、それが我が子であったという。平兵衛は世の無常を感じ、家を後継者に譲り、
 巡礼の旅の途中善光寺にきて、諸人の難儀を救うため敷石を寄付した。
  平兵衛は後に茂菅静松寺で出家し、享保11年(1726)に没した。平兵衛の墓は、静松寺と善光寺境内に今も残っている。
 その後も平兵衛の子孫は、敷石の修理をしていたという。
  敷石は、山門上が幅4間、山門下から二天門跡までが幅3間で、長方形の石が規則正しく敷かれている。
 西長野郷路山産の安山岩製で総数7777枚といいならわされているが、現在およそ7000枚が敷設されている。
 一部補修をうけているが、大部分は当初のままで、これほどの規模を持つ近世以前の敷石の参道は、全国的にも稀である。」

※説明板より引用、以下同じ
 なお、文中の算用数字は漢数字にて表記されている


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「二天門」跡から左に「大本願」、右に「宿坊」が並ぶ参道を進むこと約100m。
両側で「仁王像」がにらみを利かす「仁王門」があります。
門の正面は階段ですが、左側にスロープになっています。
また門を抜けた先の道路は車が結構通りますので注意。

「仁王門
 現在の仁王門は、当県山形村の永田兵太郎をはじめとする全国信徒の篤志により、大正7年(1918年)に再建されました。
 間口約13メートル、奥行約7メートル、高さ約14メートル、屋根は銅瓦葺です。
 仁王像および背面の三方荒神像・三面大黒天像は、近代彫刻の巨匠高村光雲と米原雲海の合作です。
 「定額山」(じょうがくざん)の額は伏見宮貞愛(さだなる)親王の御筆によるものです。」



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「仁王像」の前にはたくさんの「わらじ」がかけられていました。
はて、今までこんな風になってたかな?
「仁王門」に「わらじ」といえば「浅草寺」が思い出されますが・・・・・。


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「仁王門」を抜けると参道の両側にはお店がたくさん並びます。
それらの誘惑に心動かされつつ(?)先へと進むと、「重要文化財」に指定されている「山門」が見えてきます。
よく見るとその楼上に人の姿がありますね。

「重要文化財 善光寺山門(三門)
 江戸時代延享2年(1745)に建立が始まり、寛延3年(1750)に落成しました。
 善光寺本堂ができてから43年後のことです。
 高さ約20メートル、正面約20メートル、奥行き約7.8メートル、入母屋(いりもや)造の楼門(ろうもん)で、
 樫(かし)の丸柱が18本使われています。
 正面に「善光寺」という額が掲げられていますが、これは日光輪王寺の門跡であった
 公澄法親王(こうちょう ほうしんのう)の親筆によるものです。
 楼上には文殊菩薩騎獅像と四天王立像が安置されています。」



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掲げられている「扁額」(へんがく)。
「鳩字の額」とも呼ばれていて、3文字の中にそれぞれ2、2、1羽の「鳩」が隠されています。
ただ最後の1羽は結構難題ですよ、これ(^^;

ちなみにわかりやすいのは、先の「二天門跡」のところにある「善光寺交差点」の信号に書かれた「善光寺」の文字。
こちらを見れば一目瞭然。
でもそれを知ったのは帰ってきてからなので、その写真はありません(苦笑)


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さてさて、せっかく「山門」に上がれるのですから入ってみましょう。
門に向かって右側に「自動券売機」があるので、そこで入場券(一般500円)を購入し靴を脱いで中へ。
何しろ古い建築なので中にある階段はめちゃくちゃ急です。
また梁までの距離も近いので、足元だけでなく頭上や背中の荷物にも注意しましょう。


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「山門」からの眺め。
昨夜からの雪のおかげで全体が白く雪化粧しています。
う~ん、素晴らしい!


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参道をズーム。


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向かって右手に目を向けると「大勧進」があります。
池とそこにせり出した部屋を持つ建物がありましたが、詳細はわかりません(^^;

背後には「文殊菩薩」「四天王像」がありますが、こちらは撮影禁止。
また壁や柱にはかつての参拝者たちが書いた落書きがありました。
「重要文化財」に指定されている現在はもちろん厳禁ですよ~!


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「山門」から下りて北側を見上げてみます。
こちらにも回廊はありますが、入ることはできません。
ちょっと残念。


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「本堂」の階段上から「山門」を眺めて。
こうして改めて見ると、この場所は結構高さがあるんですね。


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屋根上に積もった雪はなんとも不自然な形をしています。
中央付近は積雪は少なめですが、ある場所を境にして両側は相当な積雪量に。
屋根の両側下は立ち入り禁止区域にされているので、中央付近は人の手で下ろしたんでしょうかね?


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ちょっと戻って「本堂」を。

「善光寺本堂 国宝
 善光寺の本堂は、皇極天皇元年(642年)の創建以来十数回の火災に遭っており、現在の建物は宝永4年(1707年)の再建です。
 間口は約24メートル、奥行は約54メートル、高さは約26メートルあり、江戸時代中期を代表する仏教建築として
 国宝に指定されています。
 本尊を祀る仏堂に、参拝者のための礼堂(らいどう)が繋がった特殊な形をしており、棟の形が鐘を撞く
 T字型の道具・撞木(しゅもく)に似ていることから「撞木造り」と呼ばれます。
 国宝建造物の中では東日本最大、檜皮葺(ひわだぶき)建造物の中では日本一の規模を誇る広大な建物です。
 床下には約45メートルの暗闇の回廊があり、秘仏のご本尊・善光寺如来さまと結縁する「お戒壇めぐり」をすることができます。」



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最後に「山門」から「仁王門」側の参道を眺めます。
年末ですが参拝のお客さんが結構多いですね。
年明け、そして「御開帳」がある4月以降は大混雑しそうです。


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次回は最終回、門前そばを食べて長野駅へと向かいます。
by sampo_katze | 2015-01-10 20:55 | 温泉 | Comments(0)


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