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東山慈照寺を初訪問
秋の京都出張でのオフタイム編・第2回


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「銀閣寺へ通じる道」


翌9月27日(土)。
前日に引き続き朝からいい天気で、風もなく暖かという絶好の観光&散策日和です(^^)
そんな日に「京都」を歩ける幸せ・・・・・って、次の日は仕事ですが(笑)

まずは「東山」にある「慈照寺」(じしょうじ)、通称「銀閣寺」へと向かいます。
「京都」の名所で訪ねていないところは数多ありますが、このドメジャーな場所も実は未訪問地の1つ。
そういうわけでここを訪ねてみようということになりました。

この日は宿が変わるため、1度「京都駅」に移動して荷物を預けてから出発。
滞在中は同じところに泊まれるのが理想ですけど、週末がらみだと難しいんですよね。
その後、駅前の券売機で「市バス・京都バス一日乗車券カード」を購入。
1日500円で「市バス」「京都バス」が乗り放題というお得な乗車券です。
通常運賃は1回230円なので3回乗れば元が取れますし、何より小銭を用意する必要がないのが便利。

ただし、「大原」など奥の方はフリーエリアから外れるために追加運賃が必要となるので要注意です。
また「JRバス」「京阪バス」には乗れません。
案内所で観光マップ「バスなび」をもらっておくといいですね。
とはいえ路線図はかなり入り組んでいるので、読み解くのはちょっと大変かも(^^;

なので、ドメジャーなポイントだけをめぐるなら「地下鉄」「洛バス」を利用するといいでしょう。
今回も「D1のりば」から出発する「洛100」を利用して、「銀閣寺前」まで移動しました。
午前10時前後でしたが途中の「五条坂」バス停で大半のお客さんが降り、以降は大分すいていました。
午前中は駅から遠いところへ移動しておき、順次戻るという行程にすると移動時間が短くできるように感じます。
時間が経つとバスも混んできますからね。


表紙の写真は、「銀閣寺前」バス停から東へと進んだ参道です。
バスを降りたら、後戻りする方向にまっすぐ進むとあります。
両側にはいろいろなお店がぎっしりと並んでいて、とてもにぎやかでしたね。


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「慈照寺(銀閣寺)
  東山(とうざん)慈照寺と号する臨済宗相国寺派の寺で、足利義政公の隠居所「東山殿」(ひがしやまでん)を
 遺命によって寺としたものである。平成6年(1994)に世界文化遺産に登録された。
  東山殿は、文明14年(1482)から建設が始まり、東山文化の粋を尽くした数々の仏殿、住宅や庭園が造られた。
 しかし、永禄元年(1558)の兵火により観音殿(銀閣)と東求堂(とうぐどう・ともに国宝)を残して建物が焼失し、
 元和元年(1615)に現在の寺観が整えられた。
  銀閣は、延徳元年(1489)建立の杮葺(こけらぶき)二層建てで、下層は心空殿(しんくうでん)と呼ばれる書院造の住宅、
 上層は観音像を安置する潮音閣(ちょうおんかく)と呼ばれる禅宗様仏殿となっている。実際には銀箔は貼られなかったが、
 北山鹿苑寺(ろくおんじ)の金閣に対し、一般に銀閣と呼ばれている。金閣に比べて枯淡優雅な特色が見られ、
 東山文化を代表する名建築である。
  東求堂は、文明18年(1486)建立の義政公の持仏堂で、日常生活のための住宅の遺構としては最古のものといわれ、
 内部には仏閣や同仁斎(どうじんさい)などがある。同仁斎は茶室の原型・源流ともいわれるが、元来は書斎である。
  庭園(国の特別史跡及び特別名勝)は西芳寺(さいほうじ・苔寺)の庭園を模して義政公が作ったものといわれ、
 上段石組(いわぐみ)、下段池泉回遊式の二段から成り、銀閣とよく調和した名園である。」

※説明板より引用

臨済宗相国寺派 銀閣寺


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「総門」を入るとすぐ右へと折れます。
すると道の両側に「銀閣寺垣」と呼ばれる高い生垣がそびえます。
これには圧倒されましたね~。
で、この通路を進むと左手に「拝観券」の売り場があります。


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境内の案内と「拝観券」。
「拝観券」は「お札」になっているところが特徴です。
持ち帰って飾るのももちろんOKです。


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「中門」を入ってすぐのところで、大きな松の木が出迎えてくれます。
足元には小さいながらも「枯山水」が施されています。
その裏には「庫裡」(くり)があります。
「庫裡」とは台所や「僧侶」の住居などになっている場所のこと。
境内図では「warehouse」(倉庫)と説明が添えられていました。


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さらに進むとさっそく「銀閣」こと「観音殿」の近くへと出ます。
いきなりメインディッシュが登場することにちょっとビックリしました(^^;

こちらは「国宝」に指定されています。
建物のかなり近くまで行くことはできますが、中には当然入ることができません。
またここからだと近すぎて、全体を入れようとするとちょっと大変です。
1階は住居スペースなので「障子戸」、2階は「観音様」を安置する場所なので「火灯窓」となっているんでしょうか。
壁の色も1階は白を、2階は黒を基調としていて正反対になっていますね。
これまでぼんやりとしたイメージしかなかったので気づきませんでしたが。


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屋根の上に立つ「鳳凰」の銅像。
屋根は「杮葺」(こけらぶき)で、細いラインが幾筋も入っていてとてもきれいです。

余談ですが「杮」(こけら)は字面だけ見ると「柿」(かき)にそっくりですよね。
でも変換しようとすると「こけら」のほうは「環境依存文字」と出ます。
というのも右側のつくりは「市」(し)ではなく、「市」(フツ)という別のものなんだそう。
「肺」(はい)という字も、本来なら同じくつくりの「フツ」が使われているとのこと。
知らなかったな~。

杮@ウィクショナリー


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「銀閣」のもう1つのランドマークはこの山でしょう。
砂を積み上げてできているこの小山は「向月台」(こうげつだい)といいます。
「江戸時代」の後期に作られ、この上に乗って月を待ったとされていますがはっきりしたことはわかっていません。


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そしてこちらは「銀沙灘」(ぎんしゃだん)。
「方丈」(ほうじょう、本堂にあたる)の前に広がる砂の庭です。
こちらも「向月台」と同じく江戸後期のもので、月の光を反射させるためとされています。
ただこちらも俗説のようで、いわれもよくわからないそう。
う~ん?


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「方丈」の南西にある窓越しに「銀沙灘」を眺めます。
下のほうに杭が写りこんでしまってますね。
まさに「くいが残る」という・・・・・。


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「方丈」の板戸に描かれた鳥の絵。
どうも「オオタカ」のように見えるんですが、説明もないので定かではありません。


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こちらの板にはなにやら文字がかかれています。
さっぱり読めませんが(^^;


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「方丈」の前から「銀閣」を眺めます。
ここからですと「銀沙灘」が手前に広がり、「向月台」の奥に「銀閣」が見えてとてもいい感じになります。
いかにも「観光写真」って感じにもなりますけどね(^^;


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小さな石の橋へ通じる細い道。
そんなところにもこんな風にきれいな模様が描かれていました。


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最後は「国宝」に指定されている「東求堂」(とうぐどう)を「白鶴島」(はっかくとう)から池越しに眺めます。
白い壁に水面の反射が映っていました。
紅葉の時季はさらにきれいなんでしょうね。


7枚目 V2 + 1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6
ほかはすべて V2 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6


次回は、裏手の山をめぐります。
by sampo_katze | 2015-02-03 21:00 | 関西 | Comments(0)


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