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日本で2番目の動物園へ
秋の京都出張でのオフタイム編・第5回


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「ここでもやっぱりフクロウ」


「琵琶湖疏水記念館」を見学した後、すぐとなりにある「京都市動物園」を訪ねました。
わざわざ「京都」まで来て「動物園」に行くの?と思われるかもしれませんね。
何しろほぼノープランでしたし、「バス」での移動も「路線図」がないのでどこをどう行けばいいか?
そんな肝心なところがさっぱりダメダメだったので。
せっかくいい天気だったので、今考えるとかなりもったいないことをしましたね(^^;

さて、ここの開園は1903年(明治36年)4月1日のこと。
国内では1882年(同15年)3月20日の「恩賜上野動物園」に次ぐ2番目です。
また繁殖にも力を入れていて「国内初の繁殖」の事例が多いのも特徴とのこと。
歴史が長いだけではないんですね。

ちなみに訪問時(2014年9月27日)は「リニューアル工事」の真っ最中で、エリアの半分ほどが見られませんでした。
これらのエリアは今年夏のオープンが予定されているとのこと。
ちょっとタイミングがよくなかったですが、せっかく来たので見て回ることにしました。


表紙の写真は、おなじみ(?)の「ホンドフクロウ」です。
単に「フクロウ」と呼ぶときはこの種を指しますね。
この2羽はつがいなのかな?
右の大きい子はこちらをじっと見つめていました。
「フクロウ」たちは暗闇でも物を見ることができますが、明るくても全然問題なく見えるんですよ。

「ホンドフクロウ  フクロウ目フクロウ科
 Ural Owl
 Strix uralensis

 社寺の杜、林の大木の樹洞に営巣します。暗がりでもよく見える眼を持っていますが、
 大半は耳で獲物の出す音を聞いて捕獲します。
 分布:本州・四国・九州

 フクロウの体
  目:暗闇でもよくものが見えるように大きい。遠近感をつかみやすいように顔の正面に付いている。
    眼球が動かないため、視野が約110度と狭い。
  くちばし:獲物を引き裂くために鋭い。狭い視野の邪魔にならないように短く折れ曲がっている。
  首:狭い視野を補うため、体を動かさずに首を約270度も動かせる。
  翼:体の大きさに対し、幅が広く大きい。音を立てずに飛べるように、羽が特殊な形をしている。
  足:獲物を強くつかめるように、指が前後2本に分かれている。
    獲物(げっ歯類)に足を噛まれても軽い傷ですむように羽が生えている。」

※説明板より引用、以下同じ


京都市動物園


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巣箱の中でまどろむ「ワシミミズク」
学名とその見た目からして「ユーラシアワシミミズク」かと。
まぶたの色が白いので、そこに目を描きたくなりませんか?(笑)

「ワシミミズク  フクロウ目フクロウ科
 Eagle Owl
 Bubo bubo

 夜行性で小型哺乳類を主に捕らえます。樹洞や岩棚の上だけでなく、地面の窪みにも営巣します。
 日本では北海道での繁殖が確認されています。
 分布:ユーラシア・アフリカ北部」



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「誰か見ているのか?」
そんな気配を感じたのか、目を開けてこちらを見つめています。
ちょっと寝ぼけ眼な感じですが、「虹彩」がオレンジ色をしていてとてもきれいです。


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オープンタイプの巣箱(?)にいた別の子。
目の上から流れるようにして伸びる「羽角」がカッコイイです。

ちなみに国内ではこの「羽角」があるものを「ミミズク」といいますが、これに当てはまらない種もあります。
また英名ではすべて「owl」(オウル)で統一されていて区別はありません。
どうして和名だと細かく分けるんでしょうね(^^;


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脚を伸ばしつつも視線はこちらに。
普段は羽毛に隠れて見えませんが、意外と細い脚なんですね。
でも足とその先に伸びる爪は力強そうです。
ちなみにこの種は「フクロウ」の仲間の中では最大級で、体重3kgになるものもいるんだとか。
獲物として「キツネ」「小鹿」など中型の「哺乳類」を捕えることも。


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3種目は「シロフクロウ」
全体が白く、黒い斑点がほとんどないこちらはオスの「ミハイル・シロ」です。

「シロフクロウ  フクロウ目フクロウ科
 Snowy Owl
 Nyctea scandiaca

 ヒトと同じくらいの大きな眼球を持っています。冬季には北海道にも飛来することがあります。
 真っ白なのが雄、白黒まだらなのが雌です。
 分布:環北極圏(北緯60°以北のツンドラ地帯)

 ミハイル・シロ(オス)
  1994年12月26日来園 黒い斑点が少なく白っぽい
 イリーナ(メス)
  2006年1月18日来園 黒い斑点が多い」



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首が伸びる!!
「フクロウ」の仲間は首周りが柔軟で270度(!)も回ることは知ってましたが、このような状況は初めて見ました。
骨格を見たことがないのでどうなっているのかわかりませんが、もしかすると「サギ」の仲間のように
普段は首をすくめているんでしょうかね。
ちょっと気になります。


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こちらはメスの「イリーナ」
顔の周りは真っ白ですが、ほかは暗褐色の斑点が全体的にちりばめられます。
これはメスとヒナに見られる特徴で、オスは成長するにつれて褐色斑が少なくなっていきます。

某映画で登場した「ヘドウィグ」はメスでしたが、自然界ではメスが白くなることはありません。
もっともあちらはフィクションですし、何より「魔法」が日常的に使われる不思議な世界ですからね。
白いメスがいても不思議ではないでしょう。


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翼を広げてくれました。
が、突然のことだったのでちょっと中途半端に。
う~~ん(^^;


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続いては「アジアゾウ」「美都」(みと)。
ご当地らしい名前ですね。
1979年8月8日8歳(推定)のとき来園したそうで、こちらも見事な8並びになっています。

「アジアゾウ  哺乳綱長鼻目ゾウ科
 英名:Asian Elephant
 学名:Elephas maximux
 分布:インド、ラオス、マレーシア、タイ、インドネシア、ネパール、ミャンマー、スリランカ、カンボジア、
    ベトナム、ブータン、バングラディシュ、中国

 インド、東南アジアの多湿な低地の密林や高地の森林に生息し、雌とその子供達で母系集団を作り生活しています。
 雄は成熟すると群れを離れ、単独または小さな雄の群れで暮らします。
 長い鼻を器用に使って、草や木の葉・竹・果実などを一日に40~50kgほど食べます。

 美都(ミト)
 性別:メス(famale)
 来園日:1979年8月8日(推定8歳にて来園)
 出生地:マレーシア
 特徴:マレーシア国王より寄贈。国内一番のナイスバディ(自称)。」



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正面気味に。
鼻全体がやや白っぽいというか肌色のような感じになっています。


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「美都」のいるエリアもリニューアル工事に伴い、一時閉鎖されることになっています。
当然ここから移動することになるんですが、それに使われる「輸送箱」が置かれていました。
入り口を開けたまま置かれていますが、これは「美都」に慣れさせるためだそう。
いきなりここに入れようとしても拒絶されますし、下手をすると事故になりますからね。


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鼻を使って何やら確認中の様子。
この後、無事に移動が行われたようです。
で、再び見られるのは今年の3月からの予定です。


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最後は「フンボルトペンギン」を。
国内では「ケープペンギン」などと並んで、ごく普通に見られる種ですね。

「フンボルトペンギン  ペンギン目ペンギン科
 Humboldt Penguin
 Spheniscus humboldti

 南アメリカ西岸を北上する、冷たく栄養豊富なフンボルト海流の影響を受ける地域に広く分布する。
 主に日中、群集性のカタクチイワシなどの小魚を潜水してとらえ、夜間は陸地で過ごす。
 分布:南アメリカ太平洋沿岸(チリ・ペルー)」



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この種はくちばしの付け根全体がピンク色をしているところが「ケープ~」との大きなちがいです。
それにしても、アップにすると目つきがちょっとコワい・・・・・(^^;
でも暗いところだと「虹彩」が広がると思うので、表情が変わるんでしょうね。
そういえばそんな状況になったことがないな~。
1度は見てみたいものです。


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次回は最終回、熱帯動物館に入ってみます。
by sampo_katze | 2015-02-09 21:15 | 動物園 | Comments(0)


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