冬の明石出張でのオフタイム編・第7回
仕事を終えた翌日の1月24日(土)。 この日は「須磨海浜水族園」(すまかいひんすいぞくえん)を訪ねました。 「神戸市須磨区」の南岸に位置する「須磨海浜公園」の一角にあります。 初めは「ポートアイランド」にある「神戸花鳥園」を訪ねることも考えました。 後で調べたら、「神戸どうぶつ王国」という施設に様変わりしていたんですが。 でもここにいくとなると必ず「望遠ズーム」がほしくなるんですが、さすがにそれはちょっとキツイな~と。 ならばそれがなくても楽しめる場所ということで、「須磨海浜水族園」を選択しました。 帰京は25日(日)の昼頃にしており、今宵の宿は「三ノ宮駅」近くにとってあります。 そこで朝早めに「西明石駅」から移動し、大きな荷物は「三ノ宮駅」のコインロッカーに預けました。 そして身軽になったところで再び移動。 目的地を一度通り過ぎるのでちょっと効率は悪いんですが、長期滞在で大荷物になっていたので。 最寄駅は「JR山陽本線」の「須磨海浜公園駅」で、「三ノ宮駅」からは「普通」で13分。 「新快速」や「快速」は当駅通過なのでご注意を。 改札を出て右手にある南口から伸びる道を道なりに歩くと7分ほどで到着します。 表紙の写真は、「須磨海浜水族園」の正面入り口の様子です。 大きな三角屋根、全体がガラス張りになっていてなかなかの迫力です。 ちなみに、開館直前まで待っていたのはわたしのほかに家族連れが1組だけでした。 ずいぶんお客さんが少ないな~と思ったんですが、オフシーズンだったので出足が鈍っていただけだったよう。 時間が経つにつれてお客さんの数はどんどん増えてきてました。 須磨海浜水族園 blogram ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。 それにしてもこの独特のタッチ、どこかで見たことがあるんですよね~。 水槽も大きいですが、その前にもちょっとしたイベントができそうなくらい広いスペースがあります。 そして水槽の前にはなんと「こたつ」が置かれているんですよ! 座敷風ではなく、イスを使った「掘りごたつ」風ですけどね。 これはここでは冬の恒例行事(?)になっているんだそう。 「こたつ」でぬくぬくしながらおさかな鑑賞というのも斬新ですし、何より楽しそう。 恋人同士や家族連れにはうってつけですね☆ 「波の大水槽 この水槽は、間口24m、奥行き15m、深さ4mで、水量は約1,200トンあります。 この水槽では、最大50cmの高さになる波を機械的に起こすことができ、時間を決めて自動運転されています。 このような大型水槽で、波を起こして魚を飼育するのは、世界でも初めての試みでした。 波は、右端にある造波(ぞうは)装置で起こし、左端の消波(しょうは)装置で吸収されるようになっています。 また水槽前面のガラスはアクリル樹脂で、厚さは210mmあります。 水槽には、大型になるサメをはじめ、エイの仲間やシマアジ、ロウニンアジ、ウミガメなど 約50種の生物が飼育・展示されています。」 ただ、なぜ頭だけなのか?という点については説明がなかったのでわかりません。 全長についても「推定」となっているんですが、どういうことでしょうね? 「ホホジロザメの頭部(母ザメ) 歯はほぼ二等辺三角形で縁にギザギザがあるのが特徴。 頭部の長さから全長は、約4.8mと推定されます。 なお、この頭部だけで180kgもありました。」 ※説明板より引用、以下同じ かの有名な映画「ジョーズ」のポスターそのもの。 というかモデルとなったのが「ホホジロザメ」なので、それを意識してこれを撮ったわけです(^^ゞ 母ザメが頭部だけだとしたら、どうやってこの子は発見されたんでしょうか?? このあたりの説明もほしかったところです。 「ホホジロザメの胎仔(子ザメ) ホホジロザメの繁殖生態は謎の部分が多く、このように胎仔が発見されることは珍しい。 母子ともに展示されることはまれで、学術的にも大変貴重な標本です。 全長140cm 体重21kg」 目はやや大きくて、どこかあどけないというか幼さが感じられる部分があります。 でも口元に見える鋭い歯を見ると、もうすでに獰猛な性質の一端が垣間見えますね。 標本だからできることですが、この角度から見るのはやはり新鮮です。 これに限ったことではないですが、たいていは水槽の横から眺めるのでどうしても側面からの観察が多くなります。 魚も水槽の長手方向に移動するのがほとんどですし、正面を向いたとしてもあっという間に向きを変えたりしますからね。 まずは悠然と泳ぐかなり大型の「サメ」を発見。 「シロワニ」かな? 大型の上にコワモテで鋭い歯も持っていますが、見た目とは裏腹に比較的おとなしい性質とされています。 「シロワニ Carcharias taurus Sand Tiger Shark 本州中部以南、世界の温帯、熱帯に分布する。 牙状の鋭い歯を持つが、進んで人を襲うことはない。卵胎生。」 「エイラクブカ Hemitriakis japanica 南日本;~東シナ海、中国、台湾。 沿岸性で、100メートル以深に生息する。胎生で、約10ヶ月の妊娠期間を経て8~22尾の胎仔を出産する。 交尾期は6月~8月。」 漢字で「端黒」と表すその名の通りの特徴を持つので同定は簡単です。 「ツマグロ Carcharhinus melanopterus Black reef shark 南日本;太平洋、インド洋、紅海、地中海。 サンゴ礁附近でよく見かける温、熱帯海域のサメ、水槽で飼育しているのはほとんどが、 東南アジアから輸入されたもの。」 体の割の大きい頭をしていますし、体の色や模様も独特なのでこれもすぐわかりますね。 その見た目からか、英名では「bullhead shark」と名付けられています。 夜行性なので、本来はこんな明るい時間に動き回るのはめずらしいんことなのかな?と思いますが。 水槽に日光が差し込んできていなかったというのもあるのかな? 「ネコザメ Heterodontus japonicus Cat shark; Japanese bullhead shark; Japanese horn shark 南日本;~東シナ海、東部アフリカ。沿岸の底にすむ。 あごが強くサザエなどの貝類をかみ割って食べる。」 ですがこちらは記憶があいまいなので、パッと見で名前が出てくるかどうかがあやしい一種です(^^; 「ドチザメ Triakis scyllium Banded dogfish; Incense burner 南北海道以南の日本各地;~シナ海。 瀬戸内海でもとれる沿岸性のサメで、非常におとなしく、水族館でも最も普通に見られる種類。」 比較的大型で、体の表面に「ヒョウ」のような模様が入っています。 見た目が派手なので目を引きますね。 ほかにもおなじみの「エイ」の仲間たちがいたんですが、うまく写せなかったので今回はこれだけ(^^; 館内を1周してからもう1度のぞいてみたら、冬の日差しがさんさんと差し込んでいてとても明るい! でもその分、水槽の外の様子がガラスに映りこんでしまっていて見づらかったのは残念でした。 ちょっぴり眠たげな目をしているように見えますね。 「カスミアジ Caranx melampygus Cuvier 南日本、インド、太平洋などに分布し、幼魚は内湾に、成魚はサンゴ礁域に多く生息する。 成魚では、鰓蓋(えらぶた)上部に黒斑(こくはん)がないことや、体が淡緑色であることで、 近縁のギンガメアジと区別できる。」 「コバンアジ属」という「アジ」の仲間で、鼻先が短く全体的にやや丸みを帯びています。 説明にもある通り、体の割に口も小さいですね。 「マルコバン Trachinotus blochii Snubnose dart 南日本;西太平洋、インド洋のサンゴ礁域に生息。 成魚は単独で泳いでいることが多いが、幼魚は浅所で群れている。 体は卵円形で、口が小さいのが特徴。」 数匹の小さな群れをつくり、水槽内を悠然と泳いでいました。 くちびるがやや厚めで体高も高いため、「アジ」というよりは「ハタ」のような雰囲気です。 「ロウニンアジ Caranx ignobilis Lowly travally 南日本;インド、太平洋。内湾やサンゴ礁などに生息する。 アジ科のなかまでは大きくなる種類で体長が1mを越えるものもいる。」 すべて D700+24-120mmF4G/VR 次回は、サンゴ礁のいきものたちとテーマ・行動の分化の水槽です。
by sampo_katze
| 2015-04-18 22:00
| 水族館
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