夏は涼しい水族館へ!葛西臨海水族園に行こう!編・第8回
「葛西臨海水族園」の最後のエリアは「東京の海」です。 「東京の海」というと真っ先に思い浮かぶのは「東京湾」ですよね。 でも「伊豆諸島」や「小笠原諸島」も含まれるため、そのエリアは南北方向に1000km以上にもおよびます。 特に南方に浮かぶ「小笠原諸島」は別名「東洋のガラパゴス」とも呼ばれ、独特な生態系をもっています。 「小笠原は「海洋島」(かいようとう) 小笠原諸島は、東京から1000km南にある小さな島々です。 島ができてから大陸と一度もつながったことがなく、まわりは広い海にかこまれています。 このような島を「海洋島」とよびます。 海はひとつづきですが、岸近くにすむ魚が遠くはなれた海洋島にたどり着くのは、簡単なことではありません。 小笠原の魚たちは、偶然たどり着き子孫を残してきたのです。 したがって、他ではなかなか見られない魚や、小笠原では特に多い魚など、"小笠原らしい海"が見られるのです。」 ※説明板より引用、以下同じ 表紙の写真は、「ヤマブキベラ」の「ターミナルフェイズ」です。 体は明るい緑系ですが、頭はオレンジ色に黄色や緑のくまどり模様が入っていてかなり派手な印象ですね。 これが「イニシャルフェイズ」のころは緑が薄く、全体的に黄色っぽい色をしています。 この色のちがいは長らくオスメスのちがいによるものと考えられていましたが・・・・・。 詳しいことは次の説明でどうぞ(^^; 「見かけだけじゃわからない ベラやブダイの仲間には、大きくなるとからだの色やもようが変わるものが多くいます。 最初はメスとして生まれ、大きくなるとオスになり、同時にすがたが変わるのだと考えられていました。 ところがその後、メスとされていた最初のもようにもオスがいる種が見つかっています。 外見だけではオスとメスは区別できないのです。 そこで、メスとされていたすがたをイニシャルフェイズ(初めのすがた)、オスとされていたすがたを ターミナルフェイズ(最終的なすがた)とよんでいます。」 ※説明板より引用 blogram ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。 名前もユーモラスですが、あごの下にある2本の長いひげもまたユーモラス。 でも残念ながらこの写真ではそれが目立ちませんね(^^; 体の後ろの方にオレンジ色の部分があることが名前の由来のよう。 でもその点はよく似ている「アミメチョウチョウウオ」も同じなんですけどね(^^; ちなみに本種は体側の黒い帯がくの字になることが特徴。 「アミメ~」はその名の通り、黒い帯が網目のように入っているので意外と見分けやすいです。 体はぽっちゃり系ですが、口元と尾の方は小さくすぼまっていて何ともユーモラスな形をしていてかわいらしいです(^^) しかも体長は約10cm程度と小さく、淡い小さな斑点と濃いめのラインに黄色い尾びれと見た目もきれい。 お気に入りの1種になりました。 ノーマル?な「ハリセンボン」はよく見ますが、本種は今回が初見です(たぶん)。 白く縁どられた大きめの黒っぽい斑点があるところが見分けのポイントだそう。 ただ「ヒトヅラ」と名付けられた由来についてはよくわかりません。 おそらく「人面」のことだと思うんですけどね。 体の後ろ半分には小さな黒っぽい斑点が散りばめられているんですね。 魚なのに水がキライというあまのじゃくな?性格をしています。 なのでこのように岩に張りついて、波がかかるとその名の通りピョンピョンと飛び回って動きます。 中央で背びれと尾びれを広げているのはオスでしょうか? 右側にいるメスと思しき相手にアピールしているようですが・・・・・。 どうやらアピールに失敗した様子。 その一部始終を見ていた左の子が「残念でした~」なんて言ってたりして? こちらはやや大柄な「イシガキフグ」・・・・・の後ろ姿。 先の「ハリセンボン」との比較をするためのアングルです(^^; こちらの体表にも短いトゲ状のものがありますが、「ハリセンボン」のように立てることができません。 「バラ」の茎にあるトゲのような感じですね。 またひれには小さな黒い斑点が入っています。 「イシガキフグ」が大きな口をあけて襲いかかっているようにも見えますが、実はまったくの逆! 「チョウチョウウオ」のアタックを受けて思わずのけぞっている瞬間なんです。 体の大きさは倍以上ありそうですが、「チョウチョウウオ」の方が気が強く攻撃的のようですね(^^; この黒い点のあるところには硬いトゲ、正確には「骨質板」(こつしつばん、か?)があります。 英名の「Scalpel sawtail」(メスのようなノコギリ尾?)もこれに由来します。 けっこう大きいので不用意にさわるとケガをすることもあるんだそう。 「ニザダイ」の仲間には「骨質板」とそれに付帯した模様が入っているものが多いですね。 「キンチャクダイ科」、英名では「Marine Angelfish」(海のエンゼルフィッシュ)に属します。 体の側面に小さな斑点が散りばめられていて、その様子がさざ波のように見えることからつけられたのでしょうか。 全体が青っぽいですが、口元は黄色でアクセントになっていますね。 とてもきれいな色をしているのでお気に入りです。 初めて「D300」をもって訪れたときにも撮ったような?と思ったら「ウメイロモドキ」でした(^^; こちらも同じような色をしているので間違えてしまいそう。 「ヒメジ」の仲間はあごの下に2本のひげをもっているんですが、これではちょっと目立ちません。 奥にいるのが「ホウライヒメジ」かな? 「オキナ~」と「ホウライ~」はとてもよく似た種なので区別が難しいです(汗) 尾びれのそばにある黒い斑点の大きさや、尻びれの高さで区別できるそうなんですが・・・・・。 体色も様々あるようなので、一見して見分けるようになるにはもう少し数をこなさないとダメそうですね(^^; ただそんな思惑とは無関係に、この2匹はなかよく寄り添うように泳いでいる様子が見られました。 気の合う仲間といった感じでしょうか。 あごひげをピコピコと動かしながら泳いでいるところだったので、その特徴的な姿をとらえることができました。 やったー☆ すべて D700+24-120mmF4G/VR 次回は、東京の海のエリア・その2です。
by sampo_katze
| 2015-10-07 21:00
| 水族館
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