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世界初の展示もある相模湾ゾーン・食育エリア
新江ノ島水族館に行こう!編・第6回


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「"いただきます"の意味を知ってますか?」


「海岸水槽」に続いては小窓が並ぶ小さなエリアがあり、そこを抜けると再び「相模湾大水槽」に出ます。
もちろん最初とは別の場所になるので、見る方向はちがってますけどね。
このエリアでは水槽のガラスが曲面になっています。
観察するには問題ありませんが、撮影となるとまた別の話。
ひずんで見えるのが影響するのか、ピントが合わせづらかったりするんですよ(泣)
また背景がとても明るいので露出も結構シビア。
せっかく頭上を「ホシエイ」なんかが通過していったりして迫力のある絵が撮れそうなんですけどね。

まぁ、無理に撮ろうとしてもストレスになるだけなのでスパッとあきらめ(^^;
次の「食育」エリアへと進むことにしました。


表紙の写真は、「食育」エリアの説明パネルです。
「いただきます」という言葉に込められた意味。
それまでは作ってくれた人への感謝と思っていたんですが、初めてここ「えのすい」を訪れたときにこれを見て
なるほどね~、と思ったものです。
某食品メーカーのCMで「命が食べている」というキャッチがありますが、
わたしたちは生きるために「命を食べている」ということも忘れてはいけませんね。


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最初に展示されているのは「カタクチイワシ」の幼魚の「カエリ」
円を描くようにして泳ぎ回っています。
「カタクチイワシ」は知ってますが、その幼魚にも呼び名があるとは知りませんでした。
またその名の由来も説明にありますが、これについても今回が初耳。
実は「硬い口」で「カタクチ」かと思ってました。
う~ん、奥が深い(違)

「・カタクチイワシの分布
   樺太からフィリピンまでの西太平洋に分布します。相模湾をはじめとする日本近海には多く見られます。
 ・何でカタクチ?
   上あごだけが長く、下あごが目立たないので、「片方だけの口」で「カタクチ」と呼ばれます。
 ・シラスって?
   シラスにはいろいろな魚の赤ちゃんが含まれています。相模湾でとれるシラスは、ほとんどがカタクチイワシの赤ちゃんです。
   売られているシラスをよく見ると、マイワシやカニの赤ちゃんも混ざっています。
 ・カエリとは?
   カタクチイワシは成長するにつれて、シラス→カエリ→イワシと呼び名が変わります。
   展示の小さい魚がカエリです。
 ・食べ方の変化
   カエリや親魚は、口を開けながら泳ぎ、口から入ったプランクトンを鰓(えら)でこしとって食べます。
   シラス時代は、体をばねのようにして餌に飛びつき、捕まえた餌を食べます。」

※説明板より引用、以下同じ


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動きは結構速いですが、泳ぐ方向は一定なのでがんばって追いかけてみました。
幼魚なので成魚とは微妙に違うかもしれませんが、確かに下あごはあまり目立ちませんね。


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たま~に反対向きに泳ぐのもいます(^^;
またペースを外してのんびり泳ぐのもいたりと、統率がとれているようで意外と気ままに泳いでいるようです。
「相模湾大水槽」とはちがって大型の魚などもいないというのもあるんでしょうね。


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そしてここでしか見られない「シラス」の展示。
「カタクチイワシ」の繁殖に成功したことから昨年6月に展示を行っているようです。
この説明を見ると常設展示ではないようですが、今後が楽しみですね。


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そしてこちらが生まれたばかりの「シラス」。
10mm以下とあまりに小さい上にかなり動き回るので、その姿をとらえることなんてとてもじゃないけどムリ!
たとえ「マクロレンズ」があって寄れたとしても、相当暗いですからSSも稼げないのでブレブレでしょうね。
ということで、「シラス」が泳ぐ水槽の全体像です。
これだけだと何が何だかわからないでしょうけど、まぁ雰囲気だけでもということで・・・・・(^^;

「どうして水槽が緑色なの?
   水槽内の水に、緑色をした植物プランクトンがたくさん入っているためです。
   さらに、それを食べた動物プランクトンも緑色になっています。

 餌にも餌を
 ・植物プランクトン「クロレラ」  大きさ:約0.005mmほど
    栄養価が高く、動物プランクトンの餌として優れています。

   ↓食べる

 ・動物プランクトン「シオミズツボワムシ」  大きさ:約0.1mmほど
    クロレラを食べさせることで、増殖していきます。

   ↓食べる

 ・シラス  大きさ:10mm以下
    10mm以下のシラスには、クロレラをたっぷり食べた栄養豊富なシオミズツボワムシをたくさん与えます。

 自然の海と同じように、豊富な餌が漂う中で、シラスは栄養強化された
 シオミズツボワムシを好きなだけ食べて、成長していきます。」



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そして「カタクチイワシ」の成長グラフ。
10日目から30日目までは一時的に成長が遅くなるようですが、これはエサが変わるからなんでしょうかね?





この先は「相模湾」の魚たちを、沿岸から順に水深を変えながら紹介しています。
今回は水深30mまでの比較的浅いエリアまでを取り上げてみましょう。
最初は太陽光がさんさんと降り注ぐ10mまでのエリアです。

「沿岸水槽
 相模湾沿岸には、漁獲され、私たちの食べ物となる生き物がたくさんくらしています。
 水深が深くなると、だんだん暗くなり、水温も下がっていきます。
 そこでくらす生物をご紹介するとともに、それらの「旬」についてもご紹介します。」


「水深0~10m
 太陽光の恵みを受けて海藻や海草が茂り、光合成により繁殖した植物プランクトンが、
 多くの生物を育みます。」



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ここにいたのは「シリヤケイカ」
「コウイカ」に近い仲間のようですが、詳しいことはわかりません(^^;


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ちょっとアップに。
体の表面は褐色系でそこに小さな白点が散りばめられています。





続いては水深10~30mのエリア。
ここからは2種類をピックアップします。
ネームプレートでは3種類だったんですけどね・・・・・(^^;

「水深10~30m
 海中に入った太陽光は、波長の長い赤い色の光から徐々に吸収されてしまい、
 青一色の色彩の乏しい世界です。」



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1種目は「ハナハゼ」
白っぽい体と尾びれから伸びる6本の軟条が特徴的で、「ハゼ」の仲間とはちょっと違う雰囲気です。
ちなみに「ハゼ」が「スズキ目ハゼ科」に対し、こちらは「スズキ目クロユリハゼ科」の仲間です。
体形のシルエットもそっくりですが、分類上では別系統なんですね。


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最後は群れで泳ぐ「マツカサウオ」
青い背景に黄色っぽい体色が目立ちますね。
もっとも実際の水中ではこの方がかえって目立ちにくいのかもしれませんが。
名前の由来はその姿が「松かさ」(松ぼっくり)のように見えることから。
でも見た目のイメージ的には「パイナップル」の方がしっくりくるかも?

また左下にちらっと写っている赤い魚は「イトヒキベラ」
ですがこちらはちゃんと撮ることができなかったので、チョイ役で終わりです。
う~~ん、くやしい・・・・・(--;


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アップにしてみるとこんな感じ。
体表は硬いウロコに覆われているので別名「ヨロイウオ」と呼ばれることも。
顔の周りもかなり固そうに見えますよね(^^;


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、食育エリア・水深30m以下の水域です。
by sampo_katze | 2015-11-06 21:00 | 水族館 | Comments(0)


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