電話機のうつりかわり
犬山訪問Ⅲ~博物館明治村編・第6回


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「顔にしか見えない電話機」


「明治村2丁目」にある「札幌電話交換局」
この建物の中には「つなげる「こえ」、つながる「きおく」」というテーマの常設展示があります。
歴代の「電話機」「電話交換機」の展示、電話交換の仕組みなどを紹介していてなかなか面白いですよ。
実際に古い「電話機」で通話を楽しんだりもできますからね。
前回は「交換局」と「交換機」などを紹介しましたので、今回は展示されている「電話機」を古い順に紹介します。


表紙の写真は、明治中期から使われた「デルビル磁石式壁掛電話」です。
旧式の電話機というとこの形が頭に浮かぶ方が多いのではないでしょうか?
2つの大きなベルは目、その下にある「送話器」は口に見える絶妙な?デザイン。
某マンガではこの電話機自体がしゃべる、なんてシーンもありました。
ちなみに国内で最初に使われたのは「ガワーベル電話機」というものだったようです。

「デルビル磁石式壁掛電話機(旧型)
 いつから使われた? 明治29(1896年)
 ここがポイント!
 ①ハンドルを回して電話交換手を呼び出す、初めての磁石式電話機!
 ②昭和40(1965)年ごろまで使われていた!」

※説明板より引用、以下同じ


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世界初の「卓上電話機」「デルビル磁石式甲号卓上電話機」
先の壁掛タイプが使われ始めた翌年の1897年に登場しました。
「受話器」「送話器」が初めて一体になったもので、このタイプは「甲号」と呼ばれます。
これに対して、別になっているのは「乙号」と呼ばれます。
「受話器」に通じるケーブルの末端にある端子がむき出しになっているのはちょっとすごいかも(^^;

「デルビル磁石式甲号卓上電話機(旧型)
 いつから使われた? 明治30(1897年)
 ここがポイント!
 ①世界で初めて登場した卓上(机の上におくことができる)電話機!
 ②受話器と送話器が初めて一体になった!」



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こちらは同じ卓上タイプですが、大正5年から使われた新型。
デザインはずいぶんすっきりしました。
それでも右側に手回しハンドルがついているところがなんだかかわいい感じです。

「デルビル磁石式甲号卓上電話機(新型)
 いつから使われた? 大正5(1916年)
 ここがポイント!
 ①ベルギーのデルビルが発明した送話器(相手に話すところ)が使われている!
 ②送話器と受話器(声を聞くところ)が別になった「乙号」もある!」



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通話の仕組みが「磁石式」から「自動式」に変わった初めての?「電話機」。
ダイヤル式とはいえ、番号を直接入力できるようになったようです。
とはいえ、送受話器部分は独立していますね。

「2号自動式卓上電話機
 いつから使われた? 昭和2(1927年)
 ここがポイント!
 ①ダイヤルで電話をかける初めての国産電話機!
 ②2番目に誕生した国産の電話機だから「2号」という名前がつけられた!」



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シンプルな外観の「3号磁石式卓上電話機」

「3号磁石式卓上電話機
 いつから使われた? 昭和8(1933年)
 磁石式とは?
 ①ハンドルを回す
 ②交換手が(手動交換機で)電話をつなぐ
 ③電話がつながる」



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「3号磁石式」に丸い円盤上の板がついた「3号共電式卓上電話機」
この板は単なるデザインなのか、それともダイヤルをつけるための準備なのか?
よくわかりませんね(^^;

「3号共電式卓上電話機
 いつから使われた? 昭和8(1933年)
 共電式とは?
 ①受話器を持ち上げる
 ②交換手が(手動交換機で)電話をつなぐ
 ③電話がつながる」



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「卓上」とあるのになぜか壁掛けになっている?「3号自動式卓上電話機」
「3号電話機」には交換方式が異なった3つのタイプがあったんですね。

「3号自動式卓上電話機
 いつから使われた? 昭和8(1933年)
 自動式とは?
 ①ダイヤルを回す
 ②(自動交換機で)機械が自動で電話をつなぐ
 ③電話がつながる」



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戦後に登場した「4号自動式卓上電話機」
ダイヤルの下には「電電公社」のマークが入っていますね。

「4号自動式卓上電話機
 いつから使われた? 昭和25(1950年)
 ここがポイント!
 ①部品の素材から見直して40年使えることを目指した!
 ②国産の電話機で、初めて外国の電話機よりきれいに声を伝えることができた!」



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ダイヤルの右側には「日立」の旧ロゴマークが隠れていました。
初期状態でこの位置にダイヤルが止まることはないので、あえてこの位置にしたのかな?


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番号だけだとずいぶん先進の機種に見える「23号自動式卓上電話機」
でもそのネーミングは「2号」+「3号」の部品を組み合わせていることからきているということにオドロキ!?
一から新しい部品を作るとなると、製造が追いつかないという背景だったのかも?

「23号自動式卓上電話機
 いつから使われた? 昭和28(1953年)
 ここがポイント!
 ①2号式と3号式の部品を組み合わせて作ったから23号!
 ②「となりのトトロ」で「サツキ」が使っていた電話機はこれだったかも?!」



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ダイヤルの中央に書かれた通話方法。
文末の「お放しなさい」という表現が時代を物語ってますね~。


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アラフォー世代以前の方にはなじみ深い?「600型自動卓上電話機」
「黒電話」の通称で親しまれました。
と、過去形で書きましたが希少種になったとはいえ未だに現役で使われているところもあります。
実はわたしの家にもあって、押入れの中で眠っています(^^;

「600型自動式卓上電話機
 いつから使われた? 昭和37(1962年)
 ここがポイント!
 ①それまで日本で作られてきたどの電話機より、きれいに声を伝えることができた!
 ②安くたくさん作ることができて、こわれにくい!」



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最後は「プッシュホン」
番号が「ダイヤル式」から「ボタン式」に変わっています。
そういえば「テレビ」のチャンネルも同じように仕組みが変わりましたね。
最近の若い方は「チャンネルガチャガチャ」なんて言っても、意味が分かんないでしょう(笑)

「プッシュホン
 いつから使われた? 昭和44(1969年)
 ここがポイント!
 ①コンピューターとつなげて情報を送ることができた!
 ②ボタンを押して電話をかけることができる!」



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次回は、明治時代に市電に使われていた車両を紹介します。
by sampo_katze | 2016-02-12 21:40 | 東海・中部 | Comments(0)


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