日本の海のエリア
名古屋訪問Ⅱ~名古屋港水族館編・第3回


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「化石のレリーフ」


「南館」2階の入口すぐのところでは特別展「水族館のモンスター」が開催されていました。
かなりの数の「モンスター」たちが展示されていたんですが、どれも興味深く見ることができました。
もともと夏の納涼企画だったようですが、人気だったことから会期が延長されたようですね。
むずかしいかもしれないですが、できれば通年展示してほしい企画です。

さて、そのエリアを抜けると次は「日本の海」のエリアです。
近海で見ることのできる生きものたちが展示されているのでどこかで見たものも多いですが、
定番&鉄板の生きものたちを再確認するのもいいですからね(^^)


表紙の写真は、「日本の海」エリアの入り口にある「化石の壁」と名づけられた大きなレリーフです。
かなり大きなレリーフなので全体が入りません(汗)
なのでここでは「三葉虫」「アンモナイト」「恐竜」の頭骨といったわかりやすい部分を切り取ってみました。

「化石の壁
 地球の歴史は46億年をさかのぼるといわれ、その創成についてはほとんど解明されていません。
 しかし、この地球は水をたたえ、そこに生命が誕生しました。
 地球の歴史を考えるとき、その時代区分は生物の進化を基準としています。つまり、ある時代に繁栄した生物の化石を
 時計(基準)として時代分けを行うと、古い時代には原始的な単純な構造の生物が出現し、それが次第に
 複雑な生物に進化していきます。
 この化石のレリーフは、そんな悠久の生物進化の時の流れを、基本にしながら動物たちを中心に創作したものです。
 生物進化の扉の一ページを開き、その舞台となった母なる海へ旅立ってください。」

※説明板より引用、以下同じ


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「化石」つながりではないですが、まずは「クロマグロの骨格」から。
わたしは「葛西臨海水族園」で実物を見ていますが、骨格を見るのはこれが初めて。
体の割に大きな頭骨を持っているんですね。
また第1背びれと第2背びれではつくりが異なっているのもわかります。
たいてい第2背びれはたたまれていて見えないことが多いんですけどね。

「クロマグロの骨格
 クロマグロの骨格はその巨大な体を支持するために頑丈にできています。特に頭骨は巨大かつ硬くできています。
 頭骨の頭頂部に縦方向にあいているすき間は松果体(しょうかたい)窓といわれるところでこれは脳の一部の
 松果体というところに光を受けるための頭骨にあいた窓で松果体に光を受けることで季節の変化を感じ取ることが
 できます。松果体窓は普段は透明の軟骨におおわれていて光を通すことができます。

 当館で全長150cm体重73kgまで育ちました。」



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頭骨のアップ。
頭頂部にやや大きな穴が開いているのが見えますね。
これは「ろ頂骨孔」(ろちょうこつこう)といって、左右に1対あり水圧の変化を感じることができるとのこと。
そこから少し前に「松果体窓」(しょうかたいまど)という穴があるんですが、この写真ではわかりません。
それにしてもこの頭の中にそんなセンサーが入っていたとは!

「松果体窓 脳の松果体という部分に光を受けて季節の変化などを感じ取ることができる
 ろ頂骨孔 水圧の変化を感じ取ることができる」




「日本の海」エリアの最初では「黒潮大水槽」がお出迎え。
「黒潮」「日本列島」の南岸を流れる海流で、その規模は世界最大級とされます。
「プランクトン」などが少ないため海の色が青黒く見えることから「黒潮」の名がついているとのこと。

「黒潮の海
   名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子(やし)の実一つ・・・
 島崎藤村の美しい詩に歌われた黒潮は、フィリピン沖の赤道付近に源を発し、台湾とバシー海峡付近で形を整え、
 日本列島を北上する世界で最も大きな海流です。
 潮岬(しおのみさき)沖では、流れの幅90~100km、厚さ1,000m、流速3~5ノット(秒速1.5~2.5m)
 流量は一秒間に6,300万立方メートルに及びアマゾン河の600倍もの水量にあたります。
 私たちになじみ深いカツオやマグロは、この黒潮に乗ってやってきます。また、黒潮は稲作をはじめとする
 さまざまな文化を運び、私たち日本の独特の風土をつくりました。」



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ここの見どころはこの「マイワシ」の群泳!
銀鱗に光が当たってきらめく様子に目を奪われます。
左端には一足早く(注:取材日は11月17日)「クリスマスツリー」が飾られていましたが、かすんでしまいそうです。


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水槽内には背中の一部に白黒のしま模様が入ったやや大き目の魚が元気よく泳いでいました。
これは「スマ」という魚で、「マグロ」「カツオ」と同じ「サバ亜科マグロ族」です。
流通量が少なく知名度は低いものの美味だそうで、今後の養殖技術の向上に期待がかかりますね。

「スマを展示しました
 展示している「スマ」は新たな養殖対象魚種として生産の研究を共同で進めている
 ○愛媛大学南予水産研究センター
 ○愛媛県水産研究センター
 が2014年6月から人工育成した個体を譲渡していただいたものです。
 「スマ」は大きくなると全長1m、体重10kgに達するカツオやマグロの仲間で、後背部に縞模様があります。
 また、胸鰭の下にある黒い斑点がお灸の跡のように見えることから別名「ヤイト」とも呼ばれています。
 あまり大きな群れを作らないことから漁獲される量も少なく、「幻の魚」とも呼ばれています。
 またその味はマグロに似て大変おいしいことから、絶滅危惧種に指定されたクロマグロの養殖に代わる
 魚種として近年注目されています。」



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「黒潮大水槽」の左手に進むと小さな水槽が並ぶエリアに入ります。
これはその中の1つ、「伊勢の海」の水槽です。
地理的にはここの南方に広がる「伊勢湾」のことを指していると思われ。
この中からいくつかの魚たちをピックアップしていきます。


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まずは「タカノハダイ」から。
大きい目と斜めに入ったストライプが特徴ですが、尾びれは白の水玉模様になっていますね。
これは気づかなかったな~。


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斜め上を向いてじっと佇んでいるのは「カサゴ」かな?
白と黒のまだら模様がまるで岩に擬態しているように見えます。
生息環境によって体色や模様も変化するんでしょうね。


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小さなまだら模様が散りばめられている「キジハタ」かな?
斑点はオレンジ色をしているはずなんですが、照明の関係で色合いがイマイチに(^^;
またまだら模様には濃淡があって少し離れてみるとしま模様のようになっています。


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白黒の横しまが並ぶのは「イシダイ」
ただこの子は体のしま模様がだいぶ薄くなっていて、代わりに口の周りが黒っぽくなっています。
これは特に老成したオスに見られる特徴で、その姿から「クチグロ」という別名で呼ばれることもあるんだそう。


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銀白地に黒っぽい小さな斑点が入るのは「イシガキダイ」
その様子が城の石垣に見えることが名前の由来です。
こちらもオスは老成するとこの模様が薄くなっていきますが、口元は白くなるんだそう。
そのため、別名は「クチジロ」と呼ばれます。
どちらもメスは模様が残るというがおもしろいところですね。


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ここから別の水槽に移って大型の魚を2種ご紹介。
ひたいに大きなコブを持っている「コブダイ」のオス。
名前の由来ともなったそのコブも目を引きますが、あごもかなり大きくふくらんでいますね。
口元には上下に2本の歯がちらりと見えています。


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最後は「クエ」
まれに1mを超えることがある大型魚です。


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この水槽には2匹いましたが、たまたま向かい合ったと思ったら(^^;
めったに見られない光景が撮れました。


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、深海ギャラリーのエリアです。
by sampo_katze | 2016-04-26 21:00 | 水族館 | Comments(0)


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