南極の海のエリアのペンギン水槽
名古屋訪問Ⅱ~名古屋港水族館編・第5回


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「穏やかな性格のペンギン」


南館1階の「深海ギャラリー」の次は3階の「南極の海」のエリアへ移動します。
上がったり下がったりといそがしいですが、エリア同士の移動が比較的自由なので(^^;
このエリアのメインは「ペンギン水槽」です。
「南極大陸」周辺に住む4種類の「ペンギン」たちを見ることができますよ。

「ペンギン水槽
 世界には18種類のペンギンがいますが、すべて南半球に生息しています。中にはフンボルトペンギンのように
 赤道近くに分布しているものもいます。
 南極大陸に繁殖地をもつものはコウテイ、オオサマ、アデリー、ヒゲペンギンなど6種類ほどです。
 このペンギン飼育展示室の気温は約-2℃、水温6~7℃で室内には降雪と風が吹く装置が設けられています。
 展示水量は約170立方メートル、水深2.4mで1時間に約1~2回全水量が交換されています。」

※説明板より引用、以下同じ


表紙の写真は、現存する「ペンギン」の仲間の中では3番目に大きい「ジェンツーペンギン」です。
頭のてっぺんから目の上にかけて白いラインが入っているのが最大の特徴。
この様子が「ターバン」を巻いているように見えることから「異教徒」を意味する「ジェンツー」と名づけられました。
また性格が穏やかなことから「オンジュンペンギン」(温順)という和名もあります。
でも泳ぐ速さは「ペンギン」の中ではもっとも速く、時速40km近くに達するんだとか。
水中での抵抗を考えるとかなりの遊泳能力を持っているんですね!


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「ジェンツー」の3ショット。
正面、側面、背面ときれいに並んでいます。
真ん中と右の子を見ると目の上のラインがつながっているのがわかりますね。
また左の子のフリッパーを見ると、白と黒の境目あたりがわずかですが黄色っぽくなっています。
くちばしや足の色と同じですね。


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巣のようなところで腹ばいになっています。
もしかしたら抱卵しているのかも?
繁殖期は夏ですが、彼らの生息域は南半球なのでちょうどこの時期(取材日は2015年11月17日)でしょうから。


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寝ている横顔をアップに。
くちばしの付け根は羽毛で覆われていて、開く範囲が黄色い露出部分より広いことがわかります。
目の近くまで開く感じですね。


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今回が初見となる「ヒゲペンギン」
目の下を通る細いラインが特徴的で、それをヒゲに見立てたことが名前の由来とのこと。
くちばしも黒っぽいので色は地味ですが、くちばしからおなかにかけてかなり広い範囲が白いので目立ちます。


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正面から見たところ。
フリッパーの内側は黄色みがかっていて、足はピンク色です。


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脚は短いですが、フリッパーを使って器用にバランスをとりながらカキカキします。
どの種でも見られるこの光景ですが、いつ見てもよく倒れないもんだと感心してしまいます(^^)


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横顔を撮ろうとしたら、眠たげな目をこちらに向けてくれました。
流し目って感じ?
くちばしの付け根は「ジェンツー」とちがって羽毛に覆われていません。
この部分はいままで見たことがなかったな~。
次からはちょっと注目してみよう。


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「メジロ」のような目の周りのアクセントが特徴的なのは「アデリーペンギン」
これまでの2種とくらべてくちばしが短く、等身も小さい感じがします。
「エンペラーペンギン」(コウテイペンギン)と同じく、「南極大陸」で繁殖する種です。
ただし「エンペラー」が冬に大陸の氷原で行うのに対し、「アデリー」は夏に海岸の岩が露出するエリアで行います。


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大きな口をあけて叫んでいるように見えます。
これまでいろいろ「ペンギン」を撮ってきましたが、このように鳴いている様子を撮るのは今回が初めて。
フリッパーを大きく広げ体をいっぱいに伸ばしている姿は、普段のおっとりした姿とはまったくの別人(別鳥?)のようです。


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頭を後ろに向け、フリッパーのつけ根にくちばしを挟んで寝ています。
うたた寝モードだと立ったまま目を閉じているだけですが、熟睡モードになるとこのような姿勢になります。
くちばしと足は羽毛でおおわれておらずむき出しですから体温を奪われるポイントになります。
そこをこうすることでできるだけ体温を下げないようにしているんですね。


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「アデリー」2羽を従えた「ヒゲ」。
「モノトーンズ」という名のトリオのよう?


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たまたま並んだ「ジェンツー」と「アデリー」の比較。
この写真では「アデリー」は一回り以上小さく見えますね。
でも立ち位置が「ジェンツー」の方が手前で堂々とした姿勢に対し、「アデリー」は背中を丸めて首も縮めています。
なので実際にはこれほど大きな違いはありません(^^;
一種の「トリックアート」って感じですね。


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左の「ジェンツー」が片方のフリッパーを広げて、右の「アデリー」を止めています。
でもいつまで経っても開けてくれないので「アデリー」が早く開けてよ!っていってる感じ。
ちなみにこの「アデリー」はフリッパーのマーキングを見ると、1つ前に出ていた子と同じ色をしていました。
飼育下のペンギンはこのマーキングで区別されていることが多いですね。
ただパッと見ではこれだけでは見分けがつかず、あとから見て識別できるというパターンになりますが(^^;


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最後は「ペンギン」の隠れた秘密?
羽毛に隠れて見えませんが、実はけっこう首も脚も長いんです。
骨格を見るとご覧の通りで、「ニンゲン」に当てはめてみるとまるで「空気イス」のような姿勢になっているんです。
脚を羽毛に隠すことで、体温を奪われる場所をできるだけ少なくするようにしているんですね。
首も短く見えるのもこれが一因で、プラス海中を泳ぐのに適した姿勢を作りあげるためというのもありそうです。


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次回は、名古屋のシンボルともなっているシャチとイルカ2種を紹介します。
by sampo_katze | 2016-04-30 21:00 | 水族館 | Comments(0)


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