生き物たちの不思議と冷たい海の生き物
サンシャイン水族館2016夏編・第3回


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「防御は万全!どこからでもかかってきなさい!?」


「マイワシ」が銀鱗を輝かせて泳ぐ「生命の躍動」の水槽あたりからやや通路が細くなります。
水槽も小さめなので混雑時はここで人の流れが少し悪くなります。
ここに限ったことではありませんが、あまりに混んでいるとエリアをスルーしたりすることも(^^;
でもこのエリアにある「生き物たちの不思議」の水槽は見ておきたいところです。
見た目におもしろい生きものが見られますからね。

「生き物たちの不思議
 生き物たちの世界は驚きに満ちています。
 見落としてしまうほど小さな生き物、不思議な姿をした生き物、おもしろい生態をもつ生き物。
 この地球(ほし)にはさまざまな生命が息づいています。」



表紙の写真は、「カニ」の仲間の「メガネカラッパ」(Box crab)です。
「カラッパ」は学名の「Calappa philargius」から来たもので、古くは「マンジュウガニ」と呼ばれていたそう。
また「インド」の言葉で「ヤシの実」を意味しているとのこと。
甲羅とハサミが一体化して丸っこい姿は確かに「まんじゅう」にも「ヤシの実」にも見えますね。
またハサミの先にピョコッと飛び出した目のまわりに黒っぽいラインが入っていて、これが最大の特徴。
それがまるでメガネのように見えるのでその名がついています。


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小型の「エビ」の仲間の「イソギンチャクモエビ」
「イソギンチャク」に共生するいきものの1つです。
体は小さいですが、体に大きな白い斑点があるのでとても目立ちます。
また「しゃちほこ」のように尻尾を上げた姿もおもしろいですね。
英名は「Sexy shrimp」または「Squat Shrimp」(スクワット シュリンプ)と、こちらも一風変わっています。


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寿司ネタなどとしても知られる「ボタンエビ」
「日本」の特産種ということなので、英名もそのまま「Botan Shrimp」です。
ふと「ボタン=button」じゃないの?って思ったんですが、花の「牡丹」なんですね(^^;
体にちりばめられた赤い斑点が「ボタン」のように見えるということのようです。
こうして改めて見ると、殻から中身が透けて見えるんですね~!
これはちょっと意外でした。
また「雄性先熟」で、成長するとオスからメスへと性転換します。


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「エビ」のトリは「フリソデエビ」(Harlequin shrimp)。
「イソギンチャクモエビ」と同じように大きな斑点を持っていますが、こちらは色が反転しています。
「フリソデ」の由来はハサミ、正確には「第二胸脚」が発達していて「振袖」のように見えることから。
ただ、残念ながらその最大の特徴は隠されたままでした(^^;
美しいその名前とは裏腹に、「ヒトデハンター」とも呼ばれる一面もあります。
よく見ると、下にいるのは「ヒトデ」なのかな?


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ここからは魚。
まずは「タツノオトシゴ」のような姿をした「ウィーディーシードラゴン」(Weedy seadragon)。
どちらも同じ「ヨウジウオ科」に属しているものの、その下の「属」が異なる近縁種です。
「オーストラリア」にいる固有種で、「海藻」のような「皮弁」(ひべん)が大きな特徴です。

「タツノオトシゴと同じ仲間でヨウジウオ目の魚です。大きなもので45cmにもなります。
 オーストラリアの南側の沿岸にいます。オーストラリアにしかいない固有種です。 
 ウィーディー(weedy)とは海藻という意味です。
 体には皮弁(ひべん)と呼ばれるヒラヒラがあり、海藻に擬態しています。
 エラの後ろにある小さな胸鰭(むなびれ)を動かして姿勢をたもちます。
 背中には背鰭(せびれ)があり、波を打たせて前に進みます。
 筒状の長い吻(ふん)の先に小さな口がついています。これがシードラゴンやタツノオトシゴの特徴です。
 この長い吻を使って、ストローで吸うように獲物を捕まえます。
 小さなエビの仲間などを食べています。水族館ではイサザアミという生きた餌をあたえています。狙いをさだめて、一気に吸い込みます。
 メスの産んだ卵をオスの腹部に付着させます。約2ヶ月間保護し、200~250尾孵化します。」



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頭胸部付近をアップに。
首の下あたりに小さくて透明なひだがついていますが、これが胸びれ。
大きな体の割にはかなり小さいですね。
泳ぐのに使われる背びれも見たかったですが、うまく撮れませんでした(^^;


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逆立ちの得意な?「ヘコアユ」
海藻のまわりや小さな個体は「ウニ」の仲間の「ガンガゼ」のトゲの間に入り込んだりします。
この姿勢と体の真ん中に入る黒いライン(縦じま)のおかげで擬態できるんですね。


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こちらは次の「洞窟に咲く花」水槽にいる「マツカサウオ」
「松ぼっくり」のような独特な形態をしていて、その体は硬い甲羅で覆われています。
またあごの下に「発光器」を持っていて、そこに「発光バクテリア」を共生させています。
ただそのメカニズムや発光させる理由など、わかっていないことも多いです。



ここからは次の「冷たい海」のエリアです。
海に占める「冷たい海」、水温4℃を下回る体積の割合は75%とそのほとんどを占めています。

「地球を包む冷たい海
  海水の温度は、表面から数十mまでの範囲はよく混ざりあって、水温はほぼ均一になっています。
  しかし深くなるにつれて、暖かい水と冷たい水が層となる場所が生じます。これを水温躍層(すいおんやくそう)とよびます。
  さらに深くなり750~1,000m付近では、水温は4℃ほどでほぼ一定となります。
  水深1,000mより深い場所(水温4℃以下)は海全体の面積で約88%、体積ではおよそ75%あります。
  また北極・南極を取り巻く緯度の高い地域には、冷たい海水の地域が広がっています。
  つまり海の大部分は冷たい海によって占められており、私たちに馴染みの深いマグロやアジなどは、
  海のわずかな部分にしかすんでいないのだと言えます。

 冷たい海は神秘の世界
  厚い氷や水圧などにはばまれて、冷たい海の調査は困難なものとなっています。しかし技術の進歩によって、
  近年では少しずつですが、この未知の世界への扉が開き始めています。
  北極や南極にすむ魚たちは、水温がマイナスとなる世界でも血液が凍らない特殊な不凍タンパク質を持っていることがわかりました。
  また深海からは、太陽光をエネルギー源としない生態系が発見されています。
  冷たい海。そこはまだ知られていない生き物や、不思議な生態を持つ生き物がいる神秘の世界なのです。」



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赤い色が鮮やかな「キンメダイ」
この写真ではわかりませんが、大きな目は金色に輝きます。
とても美味な魚で、わたしの好物の1つ(^^;

名前に「タイ」とありますが、「マダイ」とはまったく別の仲間です。
「マダイ」が「スズキ目スズキ亜目タイ科」に対し、「キンメ」は「キンメダイ目キンメダイ科」でまったく分類が異なります。


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よく似た見た目の「ハシキンメ」
「キンメダイ目ヒウチダイ科」と「キンメ」とは近縁種。
やや角ばったような体型で、体の中央に「側線鱗」というラインが入っています。


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底の方でじっとしているのは「ナヌカザメ」
最大で1.4mほどと比較的小型な「サメ」で、明るめの茶色い体に「鞍」のような暗褐色の模様が背中側に並びます。
ほかにも小さな白い斑点がちりばめられています。
敵に襲われたり、威嚇したりするときは海水を吸い込んで「フグ」のように体をふくらませるんだとか。
見た目にはちょっと地味ですがおもしろい生態を持っているんですね。


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「冷たい海」では定番の「ユメカサゴ」
大きな目とずんぐりした体がかわいらしくて結構お気に入りです(^^)
体の色は赤いようですが、照明が暗いのでたいてい褐色のような色合いになってしまいます。


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底でじっとしていることが多く、撮りやすいところもお気に入りのポイント。
今回は3匹が横一列に並んでいました。


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最後は「キモカワ系」の代表?の「ダイオウグソクムシ」
見た目から海の巨大な「ダンゴムシ」などと呼ばれることもあるようですね。
海に住むことから個人的には「フナムシ」寄りのイメージなんですが、いずれも同じ「ワラジムシ目」に属するものの
「科」が異なります。

ここの館内のショップなどで「ぬいぐるみ」も売っているという人気者。
最初に見たときは実物よりそっちの方がびっくりしましたね~(笑)


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これまであちこちで見てきましたが、いつもそこでじっとしていましたが今回はちがいます。
なんと水槽の中を勢いよく、自由自在に泳ぎ回っているではないですか!(驚)
薄暗い中をかなりのスピードで泳ぐので、なかなかその姿を収められません。
う~ん、こんなアクティブに動く「ダイオウ~」を見られるとは。


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その中でなんとか動きを止められたのがこちら。
って、ほとんど静止してますけど(^^;
泳ぐときには一番後ろの脚よりさらに後ろにある「遊泳肢」(ゆうえいし)をひれのように動かします。
この写真では一番後ろにちょこっと見えていますが、ちょっとわかりづらいかな?
動画で撮っておけばよかったかもですが、ここにはアップできませんので・・・・・。


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、目玉展示の1つのサンシャインラグーン水槽です。
by sampo_katze | 2016-09-29 21:00 | 水族館 | Comments(0)


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