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大西洋&オーストラリアの海のエリア
サンシャイン水族館2016夏編・第11回


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「特徴的な外観をした魚たち」


「沖縄 白保の海」の次は、「カリブ海」の水槽です。
ここではとなりどうしですが、両地域の距離は約15,000km!
「北半球」に限定すればほぼ裏側といっていいほど離れているんですね(^^;

「カリブ海」は中米諸国を成す地峡(ちきょう)によって「太平洋」と完全にへだてられています。
また「大西洋」とは北と東側でつながっていますが、「西インド諸島」が取り囲むようにつらなっています。
まるで袋のような海になっていることにより、独特の環境が生まれていったようですね。

「大西洋 ~カリブ海~
 大西洋に広がるエメラルドグリーンの海。カリブ海は大陸と島々に囲まれていることにより、独特の環境となりました。
 このため他の海域とは異なる多種多様な生き物たちが集う場所となっています。」

※説明板より引用、以下同じ


表紙の写真は、「アジ科」の仲間の「ルックダウン」です。
頭のラインがぐっと内側?に入っている独特のシルエットの持ち主で、見た目にもかなりのインパクトがあります。
体高の高さもかなりのものですが、顔の長さもそれと同じくらいですからね(^^;

「平たい魚 ルックダウン
 ルックダウンは頭が出っ張っている特徴的な顔をしていて、見下ろしているように見えるのでこの名前が付きました。
 正面から見ると、非常に平たい体をしているのも特徴です。こんな変わった顔、体をしていますが、
 日本人に馴染の深いアジの仲間です。
 イトヒキアジに近い種類で、幼魚は尻びれに、背びれが長く伸びます。」



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特徴あるその顔をドアップに。
体の表面は銀ピカに光っています。
和名では「シロガネアジ」という名前がついていますが、まさにその通りですね。
また目の位置は顔の中央にありますが、その長さが極端なほど長いことから見下ろしているような印象になるようです。


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最大のインパクトは横からのシルエットではありません。
その本領は正面から見たときに発揮されます。
なんと体の厚さは横からプレスされたかのようにペッタンコ!
あのサイドビューからはちょっと想像できないですよね~(^^;


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お次はオーソドックスな、いかにも「おさかな」という体形の「ターポン」
「古代魚」ということなので、そういうイメージが記憶のどこかに刻み込まれているのかも?
成長にもかなり時間がかかるんですね。

「古代魚ターポン
 ターポンは大昔からほとんど形が変わらず生きてきた古代魚で、骨格に古代魚の特徴を残しています。
 一度に1200万個ものたくさんの卵を産み、稚魚は七年もの歳月をかけてゆっくりと成長します。
 釣りの対象魚としても有名で、日本からも多くの釣り人がカリブ海を訪れています。」


「ターポン
 分布:大西洋東部、西部の熱帯海域
 カライワシ類では最大で体重がおよそ160kgという記録があります。
 幼魚はマングローブなど、酸素不足になりがちな環境で過ごしますが、
 空気中の酸素を利用して呼吸ができるといわれています。」



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「ターポン」の正面顔。
わずかに上向きなので、完全な正面ではありませんが。
それはともかく、体の高さに対して目の大きさが占める割合がほぼ半分とかなり大きいです。
横から見ても目はかなり大きい印象がありましたけどね。


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「イサキ科」の仲間の「ポークフィッシュ」(porkfish)。
目とえらぶたの後ろを通る太い2本の横しま、2本目の黒ラインから後ろに流れる細い黄色の縦しまが入ります。
頭部に「マスク」をかぶっているようにも見えなくない?
また英名を直訳すると「豚肉魚」
でも、なんでそんな名前になってしまったんでしょう(^^;

ちなみに和名では「クロオビダイ」といいます。
「タイ科」ではなく「イサキ科」ですが、シルエットが「タイ」に似ているからでしょうか。
また2本ある黒い帯が目立つからでしょうね。


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これまた一風変わったシルエットを持つ「ジャックナイフフィッシュ」
第1背びれが体のかなり前方にあり、しかも上方に長く伸びています。
個人的には「鎌」の刃のように見えますが、「ジャックナイフ」をイメージさせるところが名前の由来のよう。
また目、えらぶたから腹びれへ、そして背びれから尾びれへと黒いラインが入っていてとても目立ちます。
よく見ると黒ラインには白い縁取りが入っているんですね。
全体的なシルエットは「ブーメラン」のようでもあります。


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淡い青色を全身にまとった「アトランティックブルータン」
尾びれのつけ根に突起があることから「ニザダイ」の仲間のよう。
ひれのふちはやや濃いめの青、胸びれや尾びれには淡い黄色がはいっています。
全体的にとても上品な雰囲気の持ち主ですね。


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一転して濃いめの青をまとった「フレンチエンゼルフィッシュ」
国内で「エンゼルフィッシュ」というと「熱帯魚」のイメージがあると思いますが、英名では「キンチャクダイ」の仲間も指します。
濃い青の中に黄色の差し色が入っているのでなかなか派手な印象を受けますね。
よく見るとうっすらとですが、4本の白っぽい横しまが入っているのがわかります。


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黄色と紫のツートーンが目を引く「スパニッシュホグフィッシュ」
口がかなり大きく、左の子の下あごには白い歯が小さい写真ながらも確認することができます。

単独でいるところは撮ったことがあるんですが、ツーショットは今回が初めて。
しかも片方は底に体をこすりつけるような動きをしていました。
そのおかげでほかの種でもほとんど見ることができない背びれ側からの観察もバッチリできました。
とはいえ・・・・・だからどうした?という感じで何の発見もありませんでしたが(^^;



続いては「赤道」を越えて「南半球」へと飛びます。
舞台は世界最大の「サンゴ礁」を持つ「オーストラリア」「グレートバリアリーフ」
その長さは2600km以上もあり、これは「札幌」から「石垣島」までの距離に匹敵します。
その名は知っていましたが、国土がすっぽりと収まってしまうほど広いんですね!
ただ残念なことに、今回うまく撮れたのは2種だけというさみしさ・・・・・。
まぁ、これもご愛嬌ということで(^^;

「オーストラリアの海 ~グレートバリアリーフ~
 サンゴの成長は1年にわずか数センチ。そのサンゴが長い年月をかけて繁殖と成長を繰り返し、世界最大のサンゴ礁となりました。
 今も成長を続けるサンゴ礁は、さまざまな生き物にとって安住の地となっています。」



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青い海に咲くオレンジの花は「スミレナガハナダイ」です。
全身がオレンジ色ですが、尾びれの先端に小さな青いワンポイントが入っています。
また目の後ろから体の下側にかけてうっすらと2本のラインが入っているのもわかりますね。


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こちらはオス。
体高が気のせいか、少し大きくなっているようです。
また体の側面に四角い大きな紫色の斑点が入るのが大きな特徴。
胸びれと腹びれの先端の一部が長く伸び、目から伸びるラインも紫色に変わってかなり派手な装いになります。
ちなみにこの種は小さな群れをなしますがほとんどがメスで、その中でもっとも体の大きい個体がオスに性転換します。


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最後はお気に入りの1つの「ミナミハコフグ」
名前の通り、四角い箱のような体形をしているとてもかわいらしい種です。
ややくすんだ黄色に黒い斑点と色合いはちょっと地味ですけどね。
そのかわいらしい外観とは裏腹に、危険が迫ったりストレスがたまったりすると体の表面から猛毒の分泌液を出します。
飼育環境によっては水槽内が全滅してしまったという話もあるようですね(汗)


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おまけ。
これは館内にあった「FREE WiFi」の案内看板で、巻きついているのは「ニシキアナゴ」です。
細長い体にしま模様をしていることから「ウミヘビ」と思われるかもしれませんが(^^;


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は最終回、屋外のマリンガーデンです。
by sampo_katze | 2016-10-15 21:00 | 水族館 | Comments(0)


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