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トロピカルアイランド~エメラルドの入江の魚たち
鴨川シーワールド編・第12回


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「"主翼"を持つ魚」


「トロピカルアイランド」を入って最初の水槽「エメラルドの入江」の後編です。
このエリアの始めは水面より上から眺めますが、先に進むとスロープになっていて徐々に海の中へ入っていくような感じになっています。
入口の左手に広がる砂浜から続く浅い海を再現しているここは魚の種類がとにかく豊富!
南国の「サンゴ礁」をモチーフにしていることもあってか、比較的明るく撮影もしやすいです。
横に長いので行ったり来たりを繰り返してしまいました(^^;

「エメラルドの入江
 サンゴ環礁の内海は礁湖(ラグーン)と呼ばれ、エメラルドグリーンに輝く波静かな入り江が広がります。
 砂地の海底には、サンゴの群落があり、そこではさまざまなサンゴ礁魚類を見ることができます。」

※説明板より引用


表紙の写真は、初夏にご当地近海に回遊してくる「ツクシトビウオ」です。
細長い流線型の体に、体長の半分以上はあろうかという長く伸びた胸びれが特徴。
体の上半分の青と下半分の銀色の組み合わせもきれいで目を引きます。
「トビウオ」の仲間を見ることはなかなかないんですが、これは体が傷つきやすいなど飼育が難しいためなんだそう。
独特の外観と空を飛ぶ(滑空する)というほかにない特徴を持つ魚だけに、常設展示や長期飼育ができるといいんですけどね。


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今回は大分類別に並べてみます。
まずは「フグ目カワハギ科」の仲間の「ヒゲハギ」
「カワハギ」の仲間はこれまでもいろいろと見てきましたが、この種は初見です。
見た目は「カワハギ」ですが、体中に小さな「皮弁」(ひべん)がついているところが特徴。
その様子がヒゲもじゃに見えることからその名がついたんでしょうか。
ヒゲというキーワードとその体色から、なぜか「次元大介」の名前が出てきてしまったのはわたしだけ?(^^;


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おなじみ「フグ目ハリセンボン科」の代表種の「ハリセンボン」
明褐色の丸っこい体に暗褐色の斑点が入り、体中にトゲを持っているところが特徴。
敵に襲われそうになったときなどは水や空気を吸い込んで体をふくらませ、トゲを逆立てます。
英名も「Porcupinefish」、直訳すると「ヤマアラシウオ」でまさに言い得て妙。
和名の「センボン」(千本)は実数(300~400)と比べると倍以上ですが、たくさんあるという意味ですから(^^;


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水面近くをプカプカ泳いでいます。
大きな目もチャームポイントで、結構きれいな色をしているんですよ。


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「フグ目フグ科」の仲間の「コクテンフグ」
「ハコフグ」のように角ばった体を持ち、明褐色をベースに黒い小さな斑点が散りばめられたかわいらしい種です。
「吻」の部分は白っぽいのでおちょぼ口が目立ちますね。


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代わって「スズキ目ベラ科」の仲間から「ヤマブキベラ」
めずらしい斜め下からとらえたカットです(^^;
顔からえらぶたのあたりにかけてオレンジ色のラインが入る派手な装いです。
胸びれのつけ根や尾びれが黄色を帯びていることからメスと思われ。
ちなみにオスは顔付近のラインは同じですが、体色が鮮やかな緑色をしています。
オスとメスでまるで別種のように色がちがうのは「ベラ科」の仲間ではよく見られますね。


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同じく「ベラ科」の「テンス」
額の部分が大きく前に出ていて、それにつれて目の位置も前に高くあるという独特のシルエットの持ち主。
体色は全体的に赤みがかっていますが、それほど鮮やかではなくほんのりという感じです。
口元からえらぶたにかけて細いラインのようなものが見えますね。
また背びれの境目あたりに小さな黒点があります。


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派手な色をした「スズキ目ブダイ科」「イロブダイ」です。
緑とオレンジという対照的な色が交じりあい、インパクトのある体色をしているのはオス。
でも目と口、えらぶたを結ぶエリアは地味な感じになっています。


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こちらは「イロブダイ」のメス。
胸びれのうえから尾びれのつけ根にかけての背中側が白っぽく、それ以外は褐色系の地味な色合いです。
オスとの共通点は体形と目の色くらいで、まるで別種のよう。
全体に対する目の大きさを見ると体長もかなりちがうようですね。
ということは、大きい個体がオスに性転換するのかな?


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「ボラ目ボラ科」「オニボラ」
丸みを帯びた細長い銀色の体に、後ろが上を向いた黒い胸びれが目立ちますね。
まるで水泳の「バタフライ」をしているような形をしている独特なシルエットです。
尾びれの先端もまっすぐになっていて、ここも大きな特徴となっているようです。


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最後は「スズキ目キンチャクダイ科」「ロクセンヤッコ」
目の後ろに白の太いラインが入り、体全体に小さな暗褐色の斑点が散りばめられているほか5本ほど太めのラインがあります。
ひれには小さな青っぽい斑点も入っていて、ちょっとしたアクセントになっています。



すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、サンゴ礁の庭と幻想の岩場のエリアです。
by sampo_katze | 2016-11-12 21:10 | 水族館 | Comments(0)


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