出会いの海の大水槽~暗黒の海ゾーン・クラゲのエリア
アクアワールド茨城県大洗水族館へ行こう!編・第5回


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「イワシからサメまで」


「大洗の生物 海藻の海」のエリアの先にある行き止まりを左に折れて進みます。
すると次のエリア「出会いの海の大水槽」へと出ます。
水槽の右手上層部からスロープを下っていき、その後に正面へと誘導されるようになっていますよ。

またここではパフォーマンスとして「アクアウォッチング」が行われています。
水槽の中にスタッフが潜って生きものたちの紹介をしたり、お客さんの質問に直接答えたりしてくれます。
1日4回行われますが、潜ってくれるスタッフはそれぞれちがうようです。
なので毎回ちがった内容になるようですし、イベントや季節に合わせた特別バージョンが披露されることもあるよう。
お出かけ前や入館前にチェックしておくとよさそうですね。

「出会いの海ゾーン  出会いの海の大水槽
 寒流と暖流が交わる出会いの海には、
 夏には南の海から、冬には北の海からいろいろな生物がやってきます。」

※説明板より引用、以下同じ


表紙の写真は、「大水槽」の正面からの様子です。
右側から続くスロープの途中から撮っているので、やや高い目線からの眺めになっています。
上の方で大きな輪を描いているのは「マイワシ」かな?
おそらく群れの真ん中をやや大型の魚が通ったため、このような形になったようです。
こういうダイナミックな動きが見られるのは大型魚と同時に見られる大型水槽ならではですね。


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ここでちょっと残念なことが。
最大の見どころとなるはずの正面からの眺めがモヤってしまっているんです。
「サメ」の仲間なんかも泳いでいたので追いかけてみたもののご覧のとおり。
これはちょっとテンションが下がってしまいますね。
でも何が原因でこんなになっちゃったんでしょうか?


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そんな中、逆さになって張りついている「コバンザメ」を発見!
何とも器用なことをするものですね~。
それにしても体格はそれほどちがいがないので、くっつかれている方はたまったもんじゃないような気がします(^^;


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正面からの眺めは残念ですが、右手からはクリアに見ることができました。
逆さ「コバンザメ」もくっきりと写ります。
なのに尾びれの方が切れてしまっているなんて・・・・・orz


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気を取り直して。
正面側の右隅に置かれていたのは、「大水槽」に使われているアクリルガラスの模型。
膨大な水の圧力を受け止めるためにこれだけ厚いものが使われているんですね。
ほかの水族館でも同様ですが、このような模型が置かれているところは意外と少ないです。

「○この見本は、出会いの海の大水槽の正面に実際使用しているアクリルガラスと同じものです。
 ○幅15m、高さ8mを一枚で構成しているため厚さが55cmと大変厚くなっています。
 ○この55cmの厚さをつくるために、厚さ4.5cmのアクリルガラスを11枚接着しています。
   資料提供  株式会社 菱晃」



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左隅には「アクアウォッチング」が行われるときのMC席?があります。
で、その傍らには「ジャックランタン」がひょっこりと顔を出していました。
時期が時期だけに(注:この日は2016年10月15日)、会場のあちこちに「ハロウィン」の装飾がされてましたね。


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次の「暗黒の海ゾーン」「クラゲ」のエリアへと進みます。
まずは「クラゲ」の仲間の分類を紹介しています。
大きく「刺胞動物」(しほう)と「有櫛動物」(ゆうしつ)の2つに、さらにその中でいくつかに分類されるんですね。
イメージとしては中央の「鉢虫類」(はちむしるい)がもっとも一般的な感じでしょうか。


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では順番に紹介していきましょう。
まずは「サムクラゲ」
英名は「Fried egg Jellyfish」で直訳すると「目玉焼きクラゲ」となりますね。
傘の部分が半透明で中央に丸く黄色い器官(=なんというのかわからん・笑)が浮かんでいます。
フライパンに落としたばかりの「目玉焼き」といった感じでしょうか。

調べてみるともう1種、「Fried egg Jellyfish」と呼ばれている種がいました。
学名「Cotylorhiza Tuberculata」(コティロリーザ・ツベルクラータ)というもので、和名はないよう?
「地中海」「アドリア海」などの暖かい海域に生息し、その姿はまさに「目玉焼き」!
これは実際に見てみたいな~。

ちなみに「サムクラゲ」は反対に冷たい海域に生息しています。
学名は「Phecellophora Camtschatica」(ファセロフォラ・カムチャティカ)。
「カムチャッカ半島」を連想させるキーワードが入っていることからも冷たい海にすむことが想像できますね。
そういえばなぜ和名では「サム」なんでしょうね?
少なくとも「寒」ではないようですが(^^;


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触手をアップにしてみました。
傘の直径は60cmにもなるという大型種ですが、触手は意外にも細いです。
白く輝くその様子はとても美しいですね~。


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長い触手でつながった?ツーショット。
照明の加減によるものですが、右は青っぽくて左は赤っぽくなっています。
まるで陰と陽で引き合っているような雰囲気です。


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続いてはもっとも一般的で、あちこちで見ることができる「ミズクラゲ」
あまりに当たり前すぎて正直見飽きた感はあります(^^;
でも傘の中に見える「生殖腺」の形はなかなかきれいで、「四つ葉のクローバー」に見えたりもします。
個体によっては5つのものがいたりするので、よ~く観察していると見つかるかも?


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「ミズクラゲ」の一生を紹介するパネル。
「有性世代」「無性世代」に分かれていたり、地に足?をつけた着底をしたり。
意外と複雑なプロセスがあるんですね~。


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「有櫛動物」の仲間の「カブトクラゲ」
一般的に「クラゲ=刺される」というイメージがあると思いますが、これは「刺胞動物」の話。
でも「有櫛動物」はこの「刺胞」を持たないため、さわっても刺されることはありません。
ちょっとややこしいですね(^^;
もっとも、「クラゲ」でなくても刺される生き物はたくさんいるのでむやみにさわらないことですね。

「カブトクラゲ  Bolinopsis mikado MGSER  カブトクラゲ科  体長:10cm  分布:日本各地
 
 刺さないクラゲの仲間!?
  カブトクラゲは有櫛動物門のグループで、刺胞(しほう)動物門のクラゲのような刺す針を持っていません。
  翼のような突出部の表面にある粘液で動物プランクトンを捕まえて食べます。
  きらきらと光って見える部分は櫛板(くしいた)といい、光の当たり具合で反射して光っています。」



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同じく「有櫛動物」の仲間の「シンカイウリクラゲ」
体の一部がきれいに色づいていますが、これはその一瞬を切り取ったものに過ぎません。
実物は外光が当たって、これが波打つように動いて色が変わっていくんです。
また現地のモニタでは先の「カブトクラゲ」の仲間を捕食する様子が見られました。
「クリオネ」の捕食シーンにも似たオドロキがありましたよ(^^;

「シンカイウリクラゲ  Beroe abyssicola  ウリクラゲ科  体長:15cm  分布:不明
 
 びっくり!!シンカイウリクラゲの捕食の様子
  シンカイウリクラゲは同じ有櫛動物のカブトクラゲのなかまを好んで食べます。
  その食べ方は大きく口を開けて一気に飲み込んでしまいます。
  迫力のある捕食シーンをご覧ください。」



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ここからは次の「深海ゾーン」で見られる種です。
まずは小さな小さな「ベニクラゲ」で、傘の高さはなんと1cm!
アップにするのは「マクロレンズ」であっても困難かも?
また若返る能力を持っているんだそうですが、どんなメカニズムになっているんでしょうね?

「ベニクラゲ  Turritopsis sp.  ベニクラゲモドキ科  傘高1cm
 茨城の海では、夏から秋にかけて見られる代表的なクラゲです。
 名前の由来は、体の中央にある生殖巣(せいしょくそう)が紅色をしていることからです。
 このクラゲは、クラゲになる前の状態であるポリプへ若返る能力をもつことで知られています。」



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「ベニ」とくれば次は「シロ」?というわけで「シロクラゲ」です。
どちらも「生殖腺」の色が名前の由来。
傘の中にプロペラのような模様が見えてなかなかかわいらしい姿をしています。

「シロクラゲ  Eutonina indicans  マツバクラゲ科  傘高3cm
 茨城の海では春に見られるクラゲです。
 体の中に白い生殖腺(せいしょくせん)が4ヶ所あり、その色が名前の由来です。
 展示している個体は、当館で繁殖したものです。」



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形の美しさでは個人的には上位に入る「ギヤマンクラゲ」
ベルのような見た目に長い触手が伸びていて、傘は小さいながらも優雅な外観の持ち主です。

「ギヤマンクラゲ  Tima formosa  マツバクラゲ科  傘高3cm
 大洗の海では夏に見られる代表的なクラゲです。
 名前のギヤマンは、オランダ語でカットグラスという意味で、体が透きとおり大変美しいクラゲです。
 展示しているクラゲたちは当館で繁殖した個体です。」



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最後は「タコクラゲ」
こちらもよく見られる種で、体内に「褐虫藻」が共生しているところが特徴。
外観では傘に白い斑点が入ってて、体色は「タコ」のように褐色をしたものが多いです。
ですが左のように白っぽいものや青っぽいものもいて、意外とバラエティに富んでいるんですよ。

「タコクラゲ  Mastigias papua  タコクラゲ科  傘高20cm
 夏から秋にかけて、関東以南の海でみられます。体内には褐虫藻(かっちゅうそう)が共生しています。
 付属器と呼ばれるものがタコの腕のように8本あるためこの名が付きました。」



すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、深海ゾーンへと潜行します。
by sampo_katze | 2017-02-19 21:00 | 水族館 | Comments(0)


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