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東京湾の干潟と荒磯・品川の海のゾーン
2017年初撮り in しながわ水族館編・第2回


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「干潟は"Dry Beach"、荒磯は"Rocky Shore"」


「東京湾に注ぐ川」に続くのは「東京湾の干潟と荒磯」のゾーンです。
「干潟」はよく聞くのでイメージできますが、「荒磯」(あらいそ)はあまり聞いたことがありません。
そこで意味を調べてみると「波の荒い浜べ。また、岩ばかりの海岸。」のことだそう。
ついでに「干潟」は「潮がひいて現れた遠浅(とおあさ)の所。」です。
「荒磯」はその名の通り荒々しく波が打ち寄せ砕けるような、「干潟」は穏やかなイメージですね。
この水槽でもときおり音を立てて波が打ち寄せる様子を再現している場所があります。
それが「荒磯」だったんですね~。


表紙の写真は、ゾーンを示す表示パネルです。
描かれているのはその体色や尾びれのトゲから「アカエイ」のようですね。
ただ今回はこのゾーンではその姿は見られませんでした(^^;


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まずは浅い砂底付近に生息する「シロギス」
単に「キス」と呼ばれることもあります。
漢字では魚へんに喜ぶ=「鱚」と書くのでなんだか縁起がいい感じですね。
また「天ぷら」のタネとしてもはずせません。
もちろんほかに食べ方はあるんですけど、あまりそれ以外で食べる機会はないような?(^^;
それにかけてか、以前どこかで「はじめての”キス”は天ぷらでした」というコメントを見たことがあります(笑)


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黒い横しま模様をまとっているのは「オヤビッチャ」
黒のラインは5本で、背中が黄色みを帯びています。
また尾びれには黒いラインが入っていないところがこの種の特徴。

尾びれの端にくの字のように見えるラインが入っていたら近縁の「ロクセンスズメダイ」です。
こちらは背中も黄色ではなく青っぽくなるようですね。


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体が銀色に輝いている「ヒイラギ」
背中に独特の模様が入り、頭のやや後ろには大きな黒い斑点を持っています。


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やや青みがかった銀色をしている「ギンユゴイ」
こちらは尾びれに入った白黒の縦じまが特徴的ですね。


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「ハゼ」みたいな体形をしていますが「めいしょうふめい」
体にVの字のような模様が5つ入っています。
見方によっては「カンガルー」にも見えなくもない?


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白い砂地に赤っぽい体がひときわ目を引いたのは「トラギス」です。
過去に何度か見たことがあるはずなんですが、説明帳にも名前がなくて思い出せず。
別件で調べ物をしている中で同定することができました(^^;


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横顔のアップ。
全体が赤いですが、顔のまわりには細い青みがかった白いラインが入っています。
まるで「歌舞伎」「隈取」(くまどり)のようですね。


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3つ目は「品川と海」のゾーン。
水槽の奥には岸壁や船を泊めるための「ボラード」が再現され、壁には「コンテナ埠頭」の写真が貼ってあります。


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底の方から顔をのぞかせていた「ウツボ」
コワモテの持ち主ですが、性質は見た目のようにはこわくはありません。
「タコ」が大好物で、「イセエビ」と相利共生することもあります。

「和名 ウツボ
 分類 ウツボ目ウツボ科ウツボ属
 英名 Kidako moray
 学名 Gymnothorax kidako
 飼育水温 20~22 ℃
 棲息環境 沿岸の岩礁域
 食性 エビやカニなどの甲殻類、魚類など
 産卵 雌雄が海底で寄り添って、急激に離れるたびに産卵、放精します。
 全長 80cm位
 生態など ウツボの仲間では、本州の海域でもっとも観察することが多い種類です。
      日中は物陰に潜み、夜になると活発に行動します。歯が鋭く、噛まれると大ケガをするので
      危険な魚とされていますが、自分から攻撃をしてくることはほとんどありません。」



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筒に体を入れています。
後ろ半分が写ってませんが、筒が短いのでしっぽの方もかなり外に出ています(笑)
でもなんだか落ち着くんでしょうね。


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おちょぼ口を持つ「カワハギ」
丸みを帯びたひし形の体をしています。
説明にあるように調理は簡単ですが、釣るとなると「エサ取り名人」の異名を持つほど難しいらしいですね。

「和名 カワハギ
 分類 フグ目カワハギ科カワハギ属
 英名 Threadsail filefish
 学名 Stephonolepis cirrhifer
 飼育水温 20℃~22 ℃
 棲息環境 沿岸からやや沖合
 食性 底生生物、エビやカニなどの無脊椎動物
 産卵 初夏に沈性粘着卵を産卵します。
 全長 40cm
 生態など
  カワハギの名前は、皮がむきやすく簡単に料理できることに由来します。
  小さな口で、砂にむかって水流をふきつけて餌を探したりすることが得意です。
  興奮すると、体の縞模様が目立ちます。」



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水面近くをプカプカしていた「ハコフグ」
体内に毒は持っていませんが、身を守るために体表から分泌される液に毒が含まれています。
見た目はおっとりしていますが意外と繊細なようですね。

「和名 ハコフグ
 分類 フグ目ハコフグ科ハコフグ属
 英名 Bluespotted boxfish
 学名 Ostracion immaculatum
 飼育水温 20℃~22 ℃
 棲息環境 沿岸の岩礁域
 食性 底生生物や無脊椎動物など
 産卵 稚魚があまり捕獲されていないため、詳しいことはわかっていません。
 全長 20cm位
 生態など
  本州でもっとも普通にみられるハコフグの仲間です。
  他のフグのように筋肉や内臓などに毒はないので食べても食中毒を起こすことはありません。
  しかし体表から分泌する粘液毒(オストラシトキシン)は強く、この毒が放出されると、
  小さい水槽だと全滅してしまうこともあります。
  水換えなどで強いストレスがかかると、毒を分泌することがあるので、取扱いに注意しています。」



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最後は「イシダイ」
白黒のしま模様が特徴ですが、この子はその模様が薄くしかも口のまわりが黒っぽくなっています。
これはオスの老成個体に見られる特徴で、その見た目から「クチグロ」と呼ばれることもあるそうです。

「和名 イシダイ
 分類 スズキ目イシダイ科イシダイ属
 英名 Barred knifejaw
 学名 Oplegnathus fasciatus
 飼育水温 20℃~22 ℃
 棲息環境 沿岸の岩礁域
 食性 底生生物、エビやカニなどの無脊椎動物、貝類
 産卵 4月~7月
 全長 80cm位
 生態など
  歯がくちばし状になり、硬い甲殻類の殻や貝殻を噛み砕くことができます。
  体に7本の縞模様が入るのが特徴ですが、成長にしたがって薄くなっていきます。
  人に馴れやすいので、調教してショーをする水族館もあります。」



すべて D700+24-120mmF4G


次回は、群れを作る魚たちのゾーンです。
by sampo_katze | 2017-05-08 21:00 | 水族館 | Comments(0)


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