群を作る魚たち・東京湾に棲む生物たちのゾーン
2017年初撮り in しながわ水族館編・第3回


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「銀鱗がきらめく」


「群を作る魚たち」のゾーンに入ります。
たいていこのゾーンにくる頃にパフォーマンスが始まるんですが、最近は見に行ってません。
今回は特に望遠ズームが手元にないので(^^;
おかげでこのゾーンはほとんど人がおらず、独り占め状態で撮ることができます。
水槽が円柱状なので歪みが出るところがちょっと難点ですけどね。

生きものが群を作る理由はさまざま。
もっとも大きいのは「外敵から身を守る」ということでしょうか。
また普段は単独あるいは小さなグループでも、繁殖期は大きな群れをつくるというのもありますね。


表紙の写真は、群を作る魚の代表格の「マイワシ」です。
銀色のうろこを輝かせ、列をなして泳ぎます。
上から見ると反時計回りに泳いでいますが、よ~く見てるとたまに反対向きに泳ぐ子もいたりします。
また大きく口を開けてエサを取りこんでいるような様子を見ることもできますよ。

「和名 マイワシ
 分類 ニシン目ニシン科マイワシ属
 英名 Japanese sardine
 学名 Sardinops melanostictus
 飼育水温 16~19 ℃
 棲息環境 沿岸の表層
 食性 プランクトン
 産卵 2~5月に最盛期を迎えます。夕方から夜間にかけてメスは数回に分けて4万~12万粒の分離浮性卵を産みます。
 全長 20cm位
 生態など 春から夏にかけて北上、秋から冬に南下する季節的な回遊を行います。
      食用はもちろん各種産業に利用される重要な水産資源となっています。」

※説明板より引用、以下同じ


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淡いオレンジ色をまとった魚たちの水槽。
一見すると1種類のようですが、ここには2種類の魚がいます。
遠目ではもちろん、近くで見ても見分けがけっこう難しいんですよ(^^;

あと、確かここには「ゴンズイ」という「ナマズ」の仲間もいたような?
「ゴンズイ玉」とも呼ばれる群を作ることで知られています。
彼らは背びれと胸びれのトゲに毒を持っているのですが、それでも敵がいないわけではありません。


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ダブルキャストの一方はこちらの「クロホシイシモチ」
淡いオレンジ色の体に目を通る褐色のライン、尾びれのつけ根に同色のワンポイントが入ります。
そしてこの種の特徴は目の後方上にあるワンポイントで、名前の由来にもなっています。

「和名 クロホシイシモチ
 分類 スズキ目テンジクダイ科テンジクダイ属
 英名 Spotnape cardinalfish
 学名 Apogon notatus
 飼育水温 18~20 ℃
 棲息環境 サンゴ礁域や岩礁域
 食性 プランクトンや小魚、小型甲殻類
 産卵 7~9月に産卵期を迎え、卵はオスが口の中で守ります。
 全長 10cm
 生態など 数千から数万匹の群れをつくります。頭部に一対の黒色点があることが名前の由来となっています。」



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もう一方が「ネンブツダイ」
体色や目を通るライン、尾びれのつけ根のワンポイントは「クロホシ~」と全く同じ。
頭の上から背中の方にかけて褐色のラインが伸びているところが特徴で、見分けのポイントです。
その線上に「クロホシ~」と同じようなワンポイントが入っているのもいますけどね。

「和名 ネンブツダイ
 英名 Half-lined cardinal
 学名 Apogon semilineatus
 棲息環境 岩礁域
 生態など 数千から数万匹の群れをつくります。
      クロホシイシモチとは、頭部と体側上方に黒色の縦帯(じゅうたい)があることで区別できます。」



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そのとなりには鮮やかなオレンジ色をまとった魚たちがいます。
こちらも主な魚は2種類ですが、模様が異なる魚が混じっていることから3種類のように見えるかも?


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まずは「サクラダイ」のメス。
オレンジ色の体でひれはやや黄色味がかり、背びれには黒の斑点が1つ入っています。
「サクラダイ」は生まれたときはメスですが、成長するとオスへと「性転換」します。

「和名 サクラダイ
 分類 スズキ目ハタ科サクラダイ属
 英名 Cherry bass
 学名 Sacura margaritacea
 飼育水温 17~19 ℃
 棲息環境 岩礁域
 食性 プランクトンや小型甲殻類
 産卵 夏が繁殖期で、分離浮性卵を産みます。
 全長 15cm
 生態など 雌性先熟(しせいせんじゅく)することでもよく知られています。
      オスは赤い体色に白色斑が体側に点在し、メスはオレンジ色の体色で背鰭の付け根に一対の黒色斑があります。
      かつては日本の固有種と考えられていましたが、近年パラオ近海でも生息が確認されています。」



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こちらは「サクラダイ」のオス。
体に白い斑点が入っているのが特徴。
体色もメスと比べると濃いオレンジとなり、より鮮やかさを増しています。
背びれのつけ根にあった黒点はなくなり、代わりに背中との境目に不鮮明なラインとなって現れます。


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そして2種類目は「シキシマハナダイ」
「サクラダイ」とはちがって体の側面や背びれに斑点はなく、赤一色です。
体形もちょっとことなりますね。

「和名 シキシマハナダイ
 分類 スズキ目シキシマハナダイ科シキシマハナダイ属
 英名 Yellowsail red bass
 学名 Callanthias japonicus
 飼育水温 17~19 ℃
 棲息環境 水深100mほどの岩礁域や砂礫底
 食性 甲殻類
 産卵 不明
 全長 20cm
 生態など 名前にハナダイとつきますが、温帯に生息するキンギョハナダイなどのハタ科のハナダイとは
      違うグループで、本種はシキシマハナダイ科に分類されています。」



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正面顔!
ここの2種はふわふわとただようようにしていることが多いので、撮影は結構ラクです。
こういうチャンスが来ると動かないでよ~と念じますけど(笑)


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底の方にいるのは「ホウボウ」です。
前回訪問したときは手前にいすぎて一部が隠れている上に、ガラスの歪みにはばまれて撮れませんでした。
あまり泳ぎ回ることもないんですよね。
また胸びれを広げるととても美しい色をしているんですが、これもなかなか撮ることができません。
意外と手ごわい相手です。

「和名 ホウボウ
 分類 カサゴ目ホウボウ科ホウボウ属
 英名 Spiny red gurnard
 学名 Chelidonichthys spinosus
 飼育水温 17~19 ℃
 棲息環境 沿岸域から大陸棚にかけての砂泥底
 食性 魚類や甲殻類、軟体動物など
 産卵 12~4月が繁殖期、分離浮性卵を産卵します。
 全長 40cm
 生態など 胸鰭の軟条(なんじょう)が3本遊離し太く発達しており、これで海底を歩くようにして餌を探したり移動します。
      この歩くような仕草から「方々(ほうぼう)歩き回る」とされ、これが名前の由来になったといわれています。」



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続いては「東京湾に棲む生物たち」のゾーンへ。
「東京湾の海底に花咲くイソギンチャクの仲間たち」の水槽をのぞいてみます。

「イソギンチャクの仲間は、分類上クラゲ類やサンゴ類と同じ刺胞動物門(しほうどうぶつもん)花虫網(かちゅうこう)のグループに入ります。
 この仲間は世界中の海域から約3000種が知られており、日本には約670種が生息しています。
 そして、それぞれの形態や生活様式は変化に富んでいて、刺胞動物が進化の中でもっとも原始的な動物と言われています。」



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まずは「ムラサキハナギンチャク」です。
触手の先端は濃く、中央から元の方は白っぽい色をしています。

「ムラサキハナギンチャク  (ハナギンチャク目ハナギンチャク科)
 本州中部から九州の内湾、水深30mの泥まじりの砂地に生息します。
 紫色を基調とした触手をもっていますが、触手の色は変化に富んでいます。
 体から出した粘液で棲管(せいかん)をつくり、その中に体を入れて生活します。日本特産種。」



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こちらは「スナイソギンチャク」
全体が白っぽい色をしていますが、説明を見ると周囲の環境などで色が変わるようですね。
また、ここでは「貝」のような体が砂の上に出ています。

「スナイソギンチャク  (イソギンチャク目ウメボシイソギンチャク科)
 本州中部から九州、オーストラリアの水深60mの砂底に生息しています。
 砂中に体を埋め、砂上に触手を伸ばして生活します。触手の色は変化に富んでいます。
 触手にある白い斑点は刺胞で、強烈な刺毒を持っています。」



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となりの水槽にいたのは「ヤドカリ」の仲間の「ムギワラエビ」
細くてあまりにも長い脚に目が行ってしまい、どこに体があるんだろう?って思ってしまいます(^^;
2年前に135年ぶりに生息が確認されたとのことで、とても貴重な種ですね。

「ムギワラエビ  Deep-sea Squat lobster
 エビと名が付きますがヤドカリの仲間で、小さな体に細長い手脚が特徴です。ヤギ類などの枝の上に生息しています。
 明治13年に東京湾で新種として発見されて以来、その後長い間見つかっていませんでしたが、
 2015年に東京湾では135年ぶりに生息が確認されました。
 ここではよく似たオルトマンワラエビも展示しています。
 両種は関節の色(ムギワラは赤白、オルトマンは黒白黒)で区別できます。」



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最後はタコツボに入っている「マダコ」
やわらかい体と、意外にも?高い知能の持ち主です。
水槽内には透明な筒が渡されていて、そこを通り抜けることもあるようです。
でも何度かここにきてますが、その様子はVTRでしか見たことがありません。
やはり夜の方が活動的になるんでしょうかね。

「マダコ
 世界各地の熱帯・温帯の海に広く分布し、浅い海の岩場にすみ、夜に活動してエビ、カニや二枚貝を食べます。
 繁殖期は春から初夏で、メスは岩のすき間で、長径2.5mmほどの楕円形の卵を房状に産みます。

 海の忍者 タコ
  ナワヌケの術
   タコは体が柔らかく、狭いすき間を通り抜けることができる。
   その狭さは口(カラストンビ)や一本の足が通ればぬけられると言われています。
  ヘンシンの術
   すばやく体の色を変えたり、体の表面を凹凸に変化させることができる。
   海底の岩や海草に化けて、敵から逃げたりエサをおそったりします。
  木の葉隠れの術
   イカやタコはスミを吐いて敵から逃げるので有名ですが、
   タコのスミには嗅覚を鈍らせる物質が含まれており、敵から逃げます。

 タコはそれ以外にも、吸盤を持ち岩などに張り付きなかなか離れません。
 時にはタコを釣り上げた時に自分より大きな石を抱いて上がって来るほどの怪力です。
 カラダがぬれていれば長い間陸上でも生きていけますし、またビンのフタをこじ開けて中のエサを食べるなど
 アタマが良いといわれています。タコは海の中ではエリート忍者です。
 こんなタコですが、水槽から逃げ出したりちょっと水族館の係員泣かせです。」



すべて D700+24-120mmF4G


次回は、地下1階の海底フロアへ移動します。
by sampo_katze | 2017-05-10 21:00 | 水族館 | Comments(0)


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