豪商の屋敷跡
亀戸発リバーサイドぶらぶら散歩・後編


c0081462_22265979.jpg
「巨大和時計」


散歩の締めくくりに「清澄庭園」を訪ねます。
東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線が交差する「清澄白河駅」から徒歩3分とアクセスは抜群☆
名前からしても、まさにこの庭園のためにできたような駅ですね(^^)

この庭園、敷地の一部が江戸の豪商「紀伊國屋文左衛門」の屋敷だったという言い伝えがあります。
ただしこの点は文左衛門自身の来歴とともに今ひとつはっきりしてないようですが、
享保年間(1716~1736年)下総国関宿の城主「久世大和守」の下屋敷となった頃には庭園の基礎ができたようです。
このあと明治になるまでの様子がまたはっきりしないのですが、
1878年(明治11年)に三菱財閥創業者の「岩崎弥太郎」が買い取った頃には荒廃していました。
これを整備して現在のような姿になったのは1891年(明治24年)、2代目「岩崎弥之助」の手によるもの。
隅田川から水を引き込んで庭園の中央に大泉水を造るなど、回遊庭園としての形を成しました。

その後1923年(大正12年)に発生した関東大震災では、ここも例外なく大きな被害を被りました。
しかし広大な敷地が近隣住民の避難場所として開放され、多くの人々が助かりました。
この境遇は上野にある「旧岩崎邸庭園」とよく似ていますね(^^)

この翌年、3代目社長の「岩崎久弥」は比較的被害の少なかった庭園の東半分を東京都に寄贈しました。
自然災害が発生したとき、防災拠点として機能することが重要視されたようです。
それを受けて東京都が整備を進め、1932年(昭和7年)7月24日に清澄庭園として開園しました。
そして1973年(昭和48年)に残った西半分を購入・整備し、1977年(昭和52年)に清澄公園が完成。
現在に至ります。


表紙の写真は、清澄庭園の入り口そばに立つ「江戸風時計塔」
でも、どんな経緯で立てられたのかは定かではありません(^^;
からくりなんかも特にないようなんですが。


清澄庭園@公園へ行こう!
紀伊國屋文左衛門@Wiki

↓旧岩崎邸庭園を訪問したときの過去記事はこちら。
4月29日 「"三菱"発祥の地」
5月1日  「幻の金唐革紙」









c0081462_2227746.jpg
表紙の時計塔を撮った後、庭園に入る前に木陰のベンチで一休み。
ふと目を上げると、ツツジの木の下にたたずむ1匹の猫がいました。
上はツツジの枝が張りめぐらされて日の光をさえぎってくれるし、
下は土でずっと木陰にあるため適度にしっとりとしていて涼しいし。
お昼のまどろみにはちょうどいいポジションだったようです(^^)
葉っぱの濃い緑のおかげで色かぶりしちゃってますが(笑)

それにしても、針のように細くなった猫の目を見るのは久しぶり。
写真に収めたのはもしかすると初めてかも?
これがD40だったら、もっと大きく撮れたのに・・・・・バッテリーがないことを思いっきり後悔( ̄^ ̄;;


c0081462_22271463.jpg
時折ウトウトしているように見せていましたが耳はピンと立ち、あたりの様子をうかがっています。
残念ながら目をつむっているところは撮れてませんが、その姿は日光東照宮の「眠り猫」のようでした。
かの猫も眠っているように見えますが、実はあの下をくぐり抜けるものを監視しているんだそう。

近くにスズメなんかが飛んでくると気になっていたようですが、そのうち飽きたのか。
トコトコとこの木陰から出てきて、いずこへと消えていってしまいました。
もう少し付き合ってほしかったのにな~(^^;



c0081462_22272019.jpg
園内の中央に広がる大泉水。
そこにせり出すように建っているのが「涼亭」です。
1909年(明治42年)、国賓として来日した英国の「キッチナー元帥」を迎えるために岩崎家が建てたもので
関東大震災や戦火をまぬがれて現在に至る貴重な建物ですが、1985年(昭和60年)に全面改築されています。
ここは一般の利用も可能ですが、事前に予約が必要となっているのでご注意ください。
食事も利用可能(メニューは豊富にあるみたい?)なので、一度行ってみたいものですね(^^)


余談ですが、汐留の「浜離宮恩賜庭園」にも「中島の御茶屋」という建物があり
こちらは当日でも抹茶とお菓子をいただくことができるんですよ☆

浜離宮恩賜庭園@公園へ行こう!


c0081462_22272575.jpg
大泉水をぐるりを巡っていると、とある一角に色鮮やかな花が咲いていました。

「これ、なんていう花?」
「しらんよ」
「え、知らないの?」
「いや、ほんとにしらんよ」
「ほんとは知ってるんでしょ?」
「だから"シラン"だってのーーー!」



漢字で書くと「紫蘭」
日本、台湾、中国が原産で、ランの仲間なのにとても丈夫な植物なんだそう。
その割りに野生のものは準絶滅危惧種に指定されているという変り種(^^;
変わってるといえば、花の形も独特ですね。
カトレアに近いですが・・・・・。


シラン(植物)@Wiki


c0081462_22273082.jpg
この日は5月9日。
まだ初夏というにはちょっと早いんですが、ご覧のように赤くなっているもみじもありました。


c0081462_22273465.jpg
涼亭の南側のほうに進むと、花菖蒲が植えられている一角があります。
ここもやはり時期的に早かったようで花は少なかったですが、黄色い花菖蒲が目を引きました。
ナミアゲハがちょうど花にとまっていたんですが、この時期のアゲハはとてもすばしこくて
あっという間に飛び去ってしまいます。
辛うじてその姿を捉えることができましたが、見事にブレてますね(^^;
背景の花もチョウが舞うイメージに見立てていたんですが、甘かったですね~。


c0081462_22273933.jpg
庭園の南東には小高い築山があり「富士山」と名づけられています。
「富士見山」ではなくそのものを名づけているところがポイントですね。

その山肌に、丸い石を並べて川の流れに見立てているところがありました。
水気はありませんが、じっと見ているとせせらぎの音が聞こえてきそうです。
残念ながらこの川をさかのぼることはできません(^^;


c0081462_22274578.jpg
中の島にたたずむアオサギさん。
夕日を浴びて何を想う?


c0081462_22275216.jpg
涼亭を別角度から。
隅田川をはさんで西側は日本橋という立地なんですが、とてもそうは思えないです(^^;
かつて、夏の夕涼みにはうってつけの場所だったんでしょうね。


c0081462_2228193.jpg
同じ場所からちょっと引いて。
池にはたくさんのカメが住んでいます。
かなり大きなスッポンまでいたんですよ!( ̄Д ̄;


c0081462_222813100.jpg
「磯渡り」と呼ばれる池に浮かんだ石の道。
歩を進めるごとに景観が変わるよう考えられて置かれているんだそう。
あまり広くないので、石の上からじっと眺めているわけにはいきませんでしたが(^^ゞ

モノクロにしたのは、例によって逆光気味で色がうまく表現できなかったから。
別荘で撮った古い写真というイメージにしたんですが・・・・・強引すぎですかね(苦笑)


1、4~6、8、10~12枚目 D700+AiAF28-105mmF3.5-4.5D
2、3、7、9枚目 D700+VR70-200mmF2.8G+TC-14EⅡ


次回から新シリーズ、昨年の夏以来久しぶりに訪ねた掛川花鳥園の様子です。
by sampo_katze | 2009-06-24 23:55 | 散歩 | Comments(2)
Commented by ふうたろ at 2009-06-25 03:07 x
珍しく一番乗り♪
しっとりとした、よい雰囲気の庭園ですね。
鳥さんや、お花もありで、なかなか楽しめそうです。

磯渡り、なんか撮影してると足を踏み外してしまいそうな
予感がしますが、歩いてみたいですね(笑)

次回の掛川花鳥園、楽しみです(いつか行ってみたいので)
Commented by sampo_katze at 2009-06-25 08:02
ふうたろさん、おはようございます♪
って、早っ!?( ̄Д ̄;

清澄庭園は派手さはないですが、とても落ち着いた雰囲気の庭園です。
名石がたくさん置いてあることでも有名なんですが、詳しくない私には「??」って感じです(笑)
鳥はあまりめずらしいのはいませんが、花は結構楽しめますね。

磯渡りは雨上がりなんかは滑りそうで、たしかにちょっとコワイかも?(^_^;

花鳥園編は5回連載でお送りします。
お楽しみにー☆


<< 水に浮かぶ大輪 菖蒲の咲く公園にて >>