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レトロな乗り物たち
江戸東京たてもの園編・第6回。


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「Hi!How's it going ?」



今回から3つ目の東ゾーンです。
ここは下町の雰囲気を再現したエリアになっています。
個人邸はなく店舗兼住宅といった建物がほとんどで、この手の建物が増えていくと
ちょっとした下町商店街ができるのでは?というくらい。
広場では子供たちがコマをまわしたり、自転車のホイールを棒で転がしたり(←わかります?^^;)と
懐かしい遊びに興じていました。
また、下町中通りの入り口付近には2種類の乗り物が屋外展示されています。


表紙の写真は、そのうちの1つ「ボンネットバス」です。
いすゞ「TSD43」1968年式。
元は航空自衛隊の使用車両で、現在の塗装は映画出演の際に変更されたものだそう。

なんと現役で稼動しています!
もっとも休日などに限定されていますけどね。
そのためか、テントのような屋根がついたところに保管されています。

魚眼を使って真正面から撮ったらバンパーがグニャッと曲がって、まるで笑ってるように見えます。
「やぁ!よく来たね。調子はどうだい?」
なんて感じで(^^)


ボンネットバス@Wiki









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今度はちゃんとした姿を(笑)
テントのポールがあって引いて撮れないので、必然と超広角レンズの出番です。
これで撮ると顔の部分が大きくなって、バスというよりはトレーラー(厳密にはトラクター)といった雰囲気になりました(^^ゞ
見た目がアメリカのど真ん中を疾走しているような姿ですからね~。
バックミラーの取り付け方もかなり大胆!


牽引自動車@Wiki



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ボンネットの横についているエンブレム。
「ISUZU」の文字が特徴あるデザインになってますね。

最近の企業ロゴを見ると、こういう凝ったデザインのものって少なくなってるように思います。
シンプルなのでわかりやすいですけどね。
もしかすると凝ったものにすると占有面積が大きくなって、広告費とかがかさむからだったりするのか??


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後姿です。
前はかなりいかつい感じがしますが、後ろはまぁるっこくてなんだかかわいい感じ(^^)
両肩のあたりについている表示灯が、小さな目がついているように見えているからかもしれませんが(わたしだけかな?汗)

ウィンカーにも注目。
明らかに後付けだと思いますが、矢印がついています。


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後ろにも、ボンネットのものとは別のエンブレムがついていました。
こちらは筆記体のローマ字ロゴと、縦表記のひらがなが入っています。
そういえば、昔のいすゞのトラックなんかにはこれがついていたような記憶が・・・・・?


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突然ですが、問題です!
これは何でしょう!?



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ちょっと引いてみるとこんな感じで、乗降口のすぐ後ろについています。

実はこれもウィンカーなんです。
今は停まっているので動きませんが、右折・左折をするときにこの中に入っているプレートを出して
後続車に知らせるようになっているんです。
詳細はわかりませんが、ケーブルのようなものがちらりと見えているので点灯もするのかな?
一度動いているところを見てみたいものです(^^)


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側面には「東京都営」の文字。
正面の「行先方向幕」には「四上 上野広小路」と掲出されていたので、
てっきり都バスとして使われていたものと思っていました(^^;

余談ですが、鉄道・バスともにこの方向幕に代わって「LED表示機」が多くなってきてます。
保守面などからいってもこちらのほうがはるかに効率がいいからでしょう。
でも、終点で折り返すときや回送になるとき(逆もあり)にあれがクルクル回るを見ているのは結構楽しいんです。
普段は見られないような、意外な組み合わせが出てきたりしますから☆


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都営といえばもう1つ、大事な乗り物を忘れてはいけませんね。
唯一現存する都電・荒川線(三ノ輪橋~早稲田)。
かつてその路線を駆けぬけていたこともある、東京都交通局7500型電車・7514号です。

1962年(昭和37年)製造。
1972年(昭和47年)11月12日に27・32系統(現在の荒川線にあたる)をのぞいて全面廃止になったため現在の荒川車庫に転籍。
1978年(昭和53年)の荒川線ワンマン運転化に伴う改造を施されないまま廃車、荒川車庫内で静態保存されます
そして1999年(平成11年)、改造がなかったことが幸いしてここに移設されました。
改造されないがために本線運用から離脱を余儀なくされたのですが、逆にそれが幸いして
屋外とはいえ展示されることになったとは、なんとも皮肉な話ですね(^^;


東京都交通局7500型電車
都電荒川線
いずれも@Wiki


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正面から。
最近は3次元曲面を採用する丸みを帯びたデザインがありますが、当時はそんなものはなし!
当然シンプルな曲面になるんですが、これがまたいい感じです。

前照灯と尾灯が一体となったデザインも、昭和の電車では結構見られました。
最近はHIDランプを使った「ディスチャージヘッドライト」が主流となっていて
ヘッドライトが小型化している傾向があります。
列車によってはどこにライトがあるの?なんてデザインのもありますし(^^;


ディスチャージヘッドランプ@Wiki


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側面の行き先表示ボード(サービスボード、略して「サボ」と呼ぶ)。
「第6系統 渋谷駅発新橋行」の電車ですね。
ルートを地図と照らし合わせてみると、渋谷駅から首都高3号渋谷線下を東進し西麻布~六本木を経由。
ヒルズとミッドタウンの間を通り抜けるような感じです。
溜池のあたりで「外堀通り」を右折、虎ノ門を経由して新橋に至る路線だったようです。


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車内には当時の電車路線図が掲出されています。
北が右側にあって、山手線が時計回りに寝てしまっているので少々見るのにコツがいりますが(^^;

これを見ると、かつては今の地下鉄以上の密度で路線があったことがわかります。
もっとも路面電車は平面交差ができますが、地下鉄ではそうはいきませんけどね。

ほかに「無軌条電車」という路線もいくつかありました。
これはバスと電車の合いの子で「トロリーバス」(こちらのほうが一般的)ともいいます。
見た目はバスなんですが、電車のように架線から電気をとって動くんです。
ちなみに最初は「無軌道電車」と呼ばれていて、確かに「線路などを必要としない電車」という意味では的を射ているんですが
「無軌道」という言葉の印象がどうもよろしくない、ということで変更になったんだそう(^^;
現在日本では、富山県中新川郡立山町の立山駅と長野県大町市の扇沢駅とを結ぶ「立山黒部アルペンルート」
一部(室堂駅~大観峰駅と黒部ダム駅~扇沢駅の2区間)でのみ見る・乗ることができます。


立山黒部アルペンルート
トロリーバス@Wiki


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車内はごく普通の路面電車と同じで、両側にベンチシートが並んでいます。
途中駅にあるホームはたいていどこの路面電車も進行方向左側になるよう造られているので、
車両の中間付近が乗り口、左前と右後に降り口が設けられています。

いくつかちがう点があるとすれば
・床が木製。
・冷房の代わりに扇風機がある。
 今では電車に冷房があるのが当たり前になってますが、所有車両全部に冷房を乗っけることができたのは意外と最近で
 1983年(昭和58年)の阪神電車(正確には阪神電気鉄道)です。
・乗り口付近に車掌用スペースがある。
 車掌が運転手に「乗車終了」や「次の停留所降車あり」などを知らせる鐘もちゃんと残っていました。
 もちろん、操作も可能でしたよ(^^)


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運転台。
マスターコントローラ(マスコン)に「電動」「切」「ブレーキ」とあるのですが、
それとは別にブレーキ弁がある??


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この車両が展示されているスペースには「南佐久間町」電停が再現されています。
車中にあった昭和42年(1967年)6月現在の路線図によると、虎ノ門と新橋の間にあった停留所のよう。
背景はさすがに再現できませんが、当時の雰囲気が感じられるかと思いモノクロにしてみました。


1枚目 D40+DX10.5mmFisheyeF2.8G
2、9~11、15枚目 D40+DX12-24mmF4G
3~8枚目 D40+DX18-55mmF3.5-5.6GⅡ
12、13枚目 D700+AiAF20mmF2.8D
14枚目 D700+AiAF35mmF2D


次回は、都電を降りて「下町中通り」を散策してみましょう。
by sampo_katze | 2009-08-21 21:25 | 博物館・美術館 | Comments(0)


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