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ツチホゼリとソメワケベラ
新江の島水族館編・第4回。


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「水槽の主」


「暖かい海」ゾーンのとある水槽に「えのすい」でのお気に入り、「ツチホゼリ」がいます。
ハタ科の魚で、大きなものは1m前後になるそう。


漢字では「土堀」で、その名の通り海底を掘るのが大好きなんだそう。
ここは、そのめずらしい特性を見ることができる数少ない場所なんですが
残念ながらわたしはその様子を見たことがありません。
もっとも、「えのすい」のブログを見てみるとかなり貴重なシーンとのこと。
なかなか見られないのは当然のようですね(^^;


表紙の写真は、「ツチホゼリ」の全体像です。
白い体に小さな斑点が全体にちりばめられていて、なかなかきれいでしょ?
やや引き気味なので小さく見えますが、目の前にいると結構な大きさで見映えもします(^^)


ツチホゼリ@NET de 水族館









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顔のアップ。
ハタ科独特のぽってりしたくちびるもチャームポイントのひとつです。


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この大きな魚と仲良しなのが、えらの中に入り込んでいる「ソメワケベラ」の一種です。
体についた寄生虫や食べかすなどを掃除することで知られていますね。
この水槽でもその様子を見ることができます。

前回訪ねたときは、このようにえらに入り込んだときに間違ってえらをかじってしまったらしく
「ツチホゼリ」に追いかけ回されていたことがありましたが、今回はそのような光景は見られませんでした。
上達したのかな?

そういえば、アメリカの科学誌「サイエンス」に「ホンソメワケベラ」の採食行動に関する研究が掲載されましたね。
オスがメスの採食行動を監視し、掃除してもらいに来る大型魚を不快にさせるような行動を取ると
追いかけまわすなどの懲罰を与えるんだとか。
ここの「ソメワケベラ」がオスかメスかはわかりませんが、いずれにしても「ツチホゼリ」に教育されたのは間違いないようです(^^;


ホンソメワケベラ@Wiki


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「ツチホゼリ」の顔の上を泳ぐ「ソメワケベラ」。
大きさのちがいがよくわかると思います。
本来なら「喰うもの」と「喰われるもの」であってもおかしくないくらい。
でも、大型魚の体の掃除をすることで1種の共生関係を築いているんですね。

ちなみに「ソメワケベラ」にそっくりな「ニセスジグロギンポ」というのがいます。
こちらは近づいてくる相手をソメワケベラそっくりの姿で油断させておいて、うろこや皮膚をかじりとってしまうんだそう。
ちょっとズルイ気もしますが、これも海で生き抜くための進化の結果でしょうね。


ニセクロスジギンポ@Wiki


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まゆのお手入れもしてくれます(笑)


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この水槽には、前回登場した「コンゴウフグ」「ヒフキアイゴ」も一緒にいます。
見ていた中では「ヒフキアイゴ」にも近づいていたんですが、こちらはあまり掃除してもらうのが好きじゃないようでした(^^;
やっぱりお得意さんは大きな「ツチホゼリ」のようです。


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えらを掃除してもらうとき、やりやすいように大きく口を開けます。
「あ~、気持ちいい~~☆」って言ってるようにも見えます。
何しろ自分では掃除できませんからね(^^)


すべて D700+AiAF28-105mmF3.5-4.5D


次回は最終回、魚の「目」に注目してみます。
by sampo_katze | 2010-02-10 23:20 | 水族館 | Comments(3)
Commented at 2010-02-11 07:47
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2010-02-11 16:18
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sampo_katze at 2010-02-13 08:11
鍵コメさん、おはようございます♪

了解しました。
問題ありませんでしたよ~。
まとめレスで申し訳ありません(^^;


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