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坂の町・三田界隈
地下鉄に沿って走ろう!都営三田線編・最終回。


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「東京タワーと巫女さんと」


今回訪ねた「三田線」は、「目黒駅」から「西高島平駅」を結ぶ全長26.5kmの路線です。
このうち「目黒」から「白金高輪」までの区間は「東京メトロ南北線」と線路を共有していて、
「目黒」から先は「東急目黒線」「東横線」を経由して「武蔵小杉」まで相互乗り入れを実施しています。

1960年代の建設計画では北は「東武東上線」、南は「東急池上線」とそれぞれ相互乗り入れをすることになっていましたが
各社との折り合いがつかず、計画は白紙に。
その後1985年(昭和60年)に「目黒」への延伸が決定、同時に「目黒線」への直通も実現することになりました。
2000年(平成12年)8月には全駅でホームゲートの設置を完了、「ATO」(自動列車運転装置)による自動運転を行っています。

さて、今回は「増上寺」から「三田」「白金」方面に向かって走ります。
「三田線」の最終区間ですね。
ここから先は台地で坂が多くなりそうなのでちょっと心配ですが(^^;


表紙の写真は、「増上寺」の南側にある「ザ・プリンス パークタワー東京」の敷地から見上げた「東京タワー」です。
この辺りもかつては「増上寺」の境内だったところ。
「上野公園」も大部分は「寛永寺」だったそうですから、江戸時代のお寺の敷地ってものすごく広かったんですね。


都営地下鉄三田線@Wiki



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増上寺の南にある「台徳院霊廟惣門」
「台徳院霊廟」は2代将軍「徳川秀忠」の墓所のことです。
この門は幸いにして戦災を受けず、また1632年(寛永9年)の建造当時と同じ場所に建っています。

これはその門の両側に立つ「木造仁王像」です。
眉とひげが濃く、目がギョロっとしているのが特徴的。

「元は埼玉県北足立郡戸塚村(現在の川口市西立野)の西福寺仁王門に安置されていたもので、
 寛政元年(一七八九)、弘化三年(一八四七)の二度にわたり修理が行われていることがわかりました。
 さらに安政二年(一八五五)の暴風で破損したまま同寺の観音堂の片隅に置かれていたものを
 昭和二十三年(一九四八)、同寺三重塔の修理と同時期に三度目の修理が行われた後で、東京浅草寺に移されたことも記載されています。
 その後の経緯は詳らかではありませんが、昭和三十三年ごろまでにはこの惣門に安置されたと考えられます。」

※案内板より引用、一部略


徳川秀忠@Wiki


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さらに南には「芝東照宮」があるので立ち寄ることに。
参道の途中でトラ猫と遭遇。
なかなか凛々しい姿に「日光東照宮」「眠り猫」とイメージが重なりました。


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こちらが「社殿」
元々は「増上寺」の「社殿」だったものなのですが、明治維新後の神仏分離令により独立し「芝東照宮」となったんだそう。
ここも戦災で焼失しており、この建物は1969年(昭和44年)に再建されたものです。


芝東照宮公式HP
芝東照宮@Wiki


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ロケットのような形の建物は「日本電気株式会社」、つまり「NEC」の本社ビルです。
別名は「NECスーパータワー」
こちらから見るとわかりませんが、建物の中央部分(13~15階部分)に風抜けのための穴があるんだそう。


NECスーパータワー@BLUE STYLE COM
日本電気本社ビル@Wiki


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この先にある「三田駅」は、1973年(昭和48年)の開業以降長らく「三田線」の終着駅だったところ。
ここで「第一京浜」の下をちょっとだけ通ったあと、「慶応大学三田キャンパス」の南側を通って「白金高輪」へと向かいます。
線路は建物の下をショートカットしていますが、自転車ではそれは無理なので「桜田通り」(国道1号)に沿って南西へ。
その途中、南東に伸びる路地に「幽霊坂」があります。
手前は比較的ゆるやかですが、奥の方は勾配が急になっていて上るのは結構大変(^^;
ちなみに「幽霊坂」という名前の坂は都内各地にあり、ここの坂名の由来も諸説あるようです。

「坂の両側に寺院が並び、ものさびしい坂であるあためこの名がついたらしいが有礼坂の説もある。
 幽霊坂は東京中に多く七か所ほどもある。」

※説明板より引用


幽霊坂@Wiki


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坂を上がった少し先に小さな公園「三田台公園」がありました。
「台」とつくだけあって高いところにあるんですね(^^;
その一角には早咲きの梅が咲いていました。


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この公園では1978年(昭和53年)に古墳時代の住居跡と貝塚断層が発見されました。
それにちなんで、公園の奥には古代の住居を模したレプリカが造られたそう。
建物入口を入ると、内部には古代人の生活の様子が再現されています。
スイッチを押すと中の照明が点灯して中が見られるようになっていました。
ガラス張りでその表面もあまりきれいではなかったので撮りませんでしたが(^^;
何より暗いですし。


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案内板を持つのは「縄文時代」の「ハート形土偶」


土偶@Wiki


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そして「古墳時代」「埴輪」(はにわ)も。


埴輪@Yahoo!百科事典


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貝塚の断面はガラス張りの展示スペースの中で保存されています。
当時この辺りは高台で海がすぐそばにあり、人々は海辺に下りて貝や魚を捕ったりして暮らしていたんでしょうか。


この先、「三田線」は「白金高輪」から「目黒」まで走っていますが、この区間は「東京メトロ」が敷設した路線。
なので、この後「目黒」まで走ったんですが記事としてはここで一区切りつけることにします。
もし「都営地下鉄」が敷設した線路だったら、そのまま「目黒」界隈までを「三田線編」としたんですけどね(^^;


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回から新シリーズ、冬山歩き in 大山編です。
by sampo_katze | 2011-02-20 20:35 | Brompton+地下鉄 | Comments(0)


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