地下鉄に沿って走ろう!都営地下鉄大江戸線編・第6回
「横網町公園」のすぐ南西に「旧安田庭園」があります。 ここは「汐留」にある「浜離宮恩賜庭園」などと同じく、潮の満ち干きを利用した「汐入回遊式庭園」で ドーム屋根が特徴の「両国公会堂」と相まって、小さいながらも美しい景観を楽しむことができるところ。 ですがこの日は地震の影響により園内の一部で破損が発生したとのことで、入ることができませんでした。 せめて外から「公会堂」の外観だけでもと思って園の周りをいろいろ巡ってみましたが、これもうまくいかず。 残念ですが、入場される方の安全が第一ですから仕方ないですね。 これについては日を改めて訪ねてみたいと思います。 ※今回の取材日は3月20日です 表紙の写真は、かつて「房総半島」方面への列車の玄関口だった「両国駅」です。 「旧安田庭園」へは北に歩いて5分ほどです。 初代駅舎は「関東大震災」で倒壊は免れたものの、延焼のために焼失。 現在の駅舎は1929年(昭和4年)12月30日に営業を開始した2代目です。 都区内では「東京駅丸の内口」(1914年)、「原宿駅」(1925年)に次いで古い駅舎かと(未確認) 通常ですと駅舎は線路と平行に建てられる(並んでいるタクシーと同じ向きに線路がある)ことがほとんどですが ここは線路と直角になるように建っています。 これは開業当時、「総武鉄道」(後の総武線)はここを起点として西に延びており、「隅田川」より東には線路が通っていませんでした。 このため線路は行き止まり式になり、ホームの先端に駅舎があるという形になったんですね。 その後、1932年(昭和7年)に「お茶の水」まで延伸され現在のスタイルになっています。 ちなみに「両国」の名の由来は、東の「下総国」(しもうさ)と西の「武蔵国」の境にあり その両方を結ぶ橋を「両国橋」と呼んだから。 駅名も当初は「両国橋駅」でしたが、「隅田川」の東側の地名が「両国」と呼ばれるようになったことに伴い1931年(昭和6年)に変更されました。 旧安田庭園@関東公園情報ガイド[パークナビ] 両国駅@Wiki blogram ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。 なお「本社」はここから少し北の「厩橋」(うまやばし)の東詰にあります。 ライオン株式会社 ライオン(企業)@Wiki 初めて見たのは「ライオンのいただきます」(1984~1989年)という番組だったと思うんですが それ以前からCMとかでも出てたんでしたっけね? 下町の路地でたまに見かける「天水槽」の親玉のようなものです。 下記説明にあるとおり、貯水容量がハンパなくでかいですから! 「雨を「よける」のではなく「集めよう」。 都会ではとかくやっかいなもの扱いされがちな雨。しかし、雨なしには草花も育ちません。 雨はありとあらゆる生命の源です。大地を潤し、緑を育み、地下水となります。 豊かな地下水は湧水となり、川に豊かな流れをもたらします。 コンクリートやアスファルトが目立つ東京のまちも、実は空と大地の間を循環する雨によって支えられているのです。 雨は、天水(てんすい)。天からの恵みの水。 この装置は、天水をもっと大切に、もっと有効に生かすシンボルとして、 台地から空に向けて広がる「逆さ傘」をコンセプトに作られました。 下部は、この逆三角形屋根に降った雨を貯める容量約600lのタンクになっています。 貯めた雨水は、付近の花壇への水やりや打ち水などに活用します。 「歩道の緑地」という都市の公共空間で、天からの恵みを集水・貯留(ちょりゅう)・活用し、大地に戻す・・・。 市民と企業と行政との協働(きょうどう)による、天水を活かしたまちづくりへの実践です。」 ※説明板より引用 その途中にある「野見宿禰神社」(のみのすくねじんじゃ)です。 ここの境内には「歴代横綱之碑」があります。 いろいろな問題があるからか(?)、境内に入ることはできなかったので外から撮影。 なぜか第四十五代の「若乃花勝治」だけが金色(?)の文字になってるんですが、なぜなんでしょう? また第四十七代以降については別の碑に刻まれていますが、立ち木の「ヒイラギ」に隠れてよく見えないので撮ってません。 野見宿禰神社@Wiki ここはかつて「津軽越中守」(津軽氏)の屋敷があったところで、園内の案内板にあった「古地図」からも読み取れます。 その片隅にある「葛飾北斎」の浮世絵が描かれた建物。 これ実は「トイレ」なんです(^^; ここの北の通りは「明暦の大火」の後に開削された「南割下水」という水路がありましたが、昭和初期に埋め立てられ道となりました。 そしてこの界隈に「葛飾北斎」生誕の地があることから、いつしかこの道を「北斎通り」と呼ぶようになったそう。 これにちなんでの外装なんですね。 信州小布施 北斎館|葛飾北斎肉筆画美術館 駅の北側にそびえ立つのが「江戸東京博物館」。 まるで宇宙船のような奇抜なスタイルですね。 江戸時代のこの界隈には幕府の米蔵だった「本所御蔵跡」があったそう。 説明板の地図を見ると南は「両国駅」の構内から北は「横網町公園」までの範囲で、非常に広大だったことがわかります。 「JR両国駅から横網町公園にかけての範囲には、江戸時代、本所御蔵という幕府の御米蔵がありました。 享保十九年(一七三四)、四万四千坪(約十四万五千㎡)の広大な敷地に十二棟八十八戸前の倉庫群が造られ、御米蔵として使われ始めます。 絵図を見ると、蔵の建物の間には隅田川から導かれた舟入の場が設けられていたことがわかります。 本所御蔵は、俗に「御竹蔵」(おたけぐら)とも呼ばれました。 平成十三年(二〇〇一)、現在のNTTドコモビル建設工事の際、事前に発掘調査が行われました。 その結果、御蔵の一部と考えられる掘割や護岸の跡が見つかり、徳川家の家紋である三葉葵紋の瓦も出土しています。 また、近代の建物跡と、「陸軍被服廠」(ひふくしょう)と書かれた木製の荷札がまとまって見つかりました。 本所御蔵は明治五年(一八七二)に廃止され、跡地には陸軍被服廠(衣料品を取り扱う施設)が置かれましたが、 こうした荷札群の出土は珍しく、当時の物資輸送事情を物語る貴重な資料と考えられています。」 ※説明板より引用、一部略 江戸東京博物館公式サイト 東京都江戸東京博物館@Wiki 「忠臣蔵」で敵役となっている「吉良上野介義央」(きらこうずけのすけよしひさ)の屋敷だったところです。 「吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしひさ)の屋敷は広大で、東西七十三間、南北三十五間で、 面積は約二千五百五十坪(約八四〇〇平方メートル)だったとされています。 現在、吉良邸跡として残されている本所松坂町公園は、当時の八十六分の一の大きさに過ぎません。 吉良上野介が隠居したのは元禄十四年(一七〇一)三月の刃傷事件の数ヵ月後で、幕府は呉服橋門内にあった吉良家の屋敷を召し上げ、 代わりにこの本所二ツ目に新邸を与えています。 討入りは翌元禄十五年十二月十四日ですから、一年半に満たない居住でした。 園内には、吉良上野介の首を洗った井戸を再現したり、吉良上野介を祀った稲荷神社が残されています。」 ※案内板より引用 吉良邸跡@フォートラベル 吉良義央@Wiki 上屋造成工事のためにこんな姿になっていました(^^; 討ち入りの様子が描かれていました。 その北に少し歩いたところにあるのが「杉山金庫店」。 「金庫と鍵の博物館」も兼ねています。 ただし私設博物館のため、開館は第1・3土曜と日曜の限定見学するには事前に電話予約する必要があります。 今回は行き当たりばったりに出かけたのでもちろん開いていません(苦笑) 金庫と鍵の博物館@レッツエンジョイ東京 いつも頼りにしている散歩マップに掲載してあって、自転車を始める前から気になっていたお店ではあったんですが いつも歩いていくにはちょっと距離があるから、なんて思って立ち寄ってなかったお店。 「新宿線」編のときも「大江戸線のときに通るし、後でいいか」と思ってました。 それが・・・・・訪ねてみよう思い立ったこの日(3月20日・日曜日)はなんと定休日! まさか日曜日が休みだなんて考えもしなかったよ~orz 「思い立ったが吉日」 これは「即日実行しないとダメだよ!」ということなんですね(汗) カトレア@食べログ すべて D700+24-120mmF4G/VR 次回は、清澄白河から深川へと走ります。
by sampo_katze
| 2011-05-21 21:30
| Brompton+地下鉄
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