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島根半島の端っこから
走って、登って、夏の山陰路編・第3回


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「白亜の灯台」


「日御碕神社」(ひのみさきじんじゃ)を出て、県道をさらに進み終点まで走ります。
神社から県道に戻るまではループを描きながらの急勾配を上るので、ちょっとキツイですね(^^;
でも、そこを上りきってしまえば終点まではすぐ。
駐車場の片隅に「Brompton」を置いて、遊歩道を海に向かって歩きます。
この日は平日ということもあって、観光客が少なかったですね。


表紙の写真は、ここのシンボルとなっている「日御碕灯台」です。
地上から頂部までの高さは43.65mで、日本でもっとも高い灯台でもあります。
内部の見学が可能で、大人200円ですが小学生以下は無料です。
注意点としては内部の階段は狭くて急なことと、最後の方ははしごの上り下りがあることですね。
また入口でスリッパに履きかえるので、足下が滑りやすいので注意が必要です。
でも、苦労して上っての最上部からの眺めはいいですよ☆
今回は時間がもったいないので上りませんでしたが(^^;


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「日御碕」は岩がゴロゴロ。
その岩をアップにすると細い柱状のものがたくさん並んでいるのがわかります。
この構造は「柱状節理」(ちゅうじょうせつり)と呼ばれています。
溶岩が冷えて固まる過程でできるものなんですが、説明が難しいので下記リンクをご覧下さい。
図入りでわかりやすく説明されていますので。


山陰地質研究会
※トップページまたは左のリンクの下の方に「柱状節理」のメニューがあります。


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周辺は遊歩道が整備されているので、アップダウンはありますが安心して歩けます。

岩壁をのぞいてみると、「柱状節理」によるたくさんの細い縦線が見えます。
また横にもいくつかのライン(断層?)が入っているのがわかります。
形成した年代によるちがいなんでしょうか。
これは今まで気づかなかったな~(^^;


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この部分はなんだか人の横顔みたい。


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さらに散策路を進むと「出雲松島」と呼ばれるエリアがあります。

「眼下に浮かぶ大小20余りの島々を総称して「出雲松島」を呼んでいます。
 いずれも流紋岩(りゅうもんがん)からできており、それが激しい波の浸食作用や海面の昇降運動によって
 次第に美しい形に仕上げられたもので、中には海食洞(かいしょくどう)の発達した島も見られます。
 また、岩礁域にはホンダワラ類・アラメ・クロメ等が着生し、見事な海中林を形成しており、
 メバル・カサゴ等の根付魚(ねつきうお)が多く生育しています。
 また、日御碕一帯はブリやタイ等の回遊魚も多く、絶好の釣り場となっています。」


なるほど、だから周りの岩場に釣りをする人がいるんですね。
このエリアは魚が豊富だったとは知らなかった(^^;


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灯台を北側から。
意外にもこちらから眺めるのは初めてだったりします。
ここから駐車場まではすぐです。

さて、お昼もとうに過ぎてお腹もすいてきました。
ここで海鮮物を食べてもいいんですが、頭の中はすでに「出雲そば」のことで一杯!
ということで「出雲大社」に戻ることにします。


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ここで「日御碕」までの道中で見られるポイントを2つ紹介します。
1つ目は海上に浮かぶ「礫岩」(つぶていわ)です。
「浜名湖」にも同じ岩がありますが、由来はもちろんちがいます。

「国譲りの使者武甕槌神(たけみかづちのかみ)に大国主命の子 建御名方神(たてみなかたのかみ)が
力くらべを挑まれました。
 両方の神は力をふるって大きな岩を稲佐の浜から海に向かって投げ入れました。
 そしてできたのがこの"つぶて岩"です。」



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こちらは「筆投島」(ふでなげじま)。
筆の先端のような形をしているのでそう呼ばれているのかと思いきや、さにあらず。

「平安時代の画聖 巨勢金岡(こせのかなおか)が、この島を描こうとしましたが
 朝夕に色彩が変わる妙姿をついに写すことができず、筆を投げてしまいました。
 それ以来、この島を筆投島と言うようになりました。」


平安時代の画家の苦悩の結果だったんですね(^^;


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昼ごはんは「出雲大社」の駐車場そばにある「出雲そば」の店「八雲」の本店へ。
初めてこの地を訪れたときから何度かお世話になっています。
中は結構広く、座敷とテーブル席があります。


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温かい「にしんそば」もおいしいのですが、暑かったので「五色割子そば」を注文。
5段の割子そばですが、それぞれに乗っている薬味が異なるのでいろいろな味が楽しめます。
これに直接そばつゆをかけて食べるんですね。
上から山かけ、玉子、揚げ玉、鰹節、大根おろしの順に重なってますが、食べる順番はお好みでどうぞ。

ちなみに5段では多いという方には「三色割子そば」もあります。
器は見た目が小さく見えるんですが、入っているそばの量は意外と多いですからね~。
正直、走った後の5枚割子はちょっと重かったです(^^;
普段ならペロリといけるんですけど、やっぱりバテてたんでしょうかね?

でも、「そば湯」を別の湯飲みに入れて出してくれるのはうれしいポイント!
走ってる間は冷たい、あるいはぬるまった水ばかりでしたからね。
暖かくて口当たりもまろやか、疲れた体にしみわたる~・・・・・。
おかげでもう少し走ろうという気持ちになりました(^^)


蕎麦処 八雲


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次回は、海沿いに進んで1日目の最終目的地の道の駅・キララ多伎を目指します。
by sampo_katze | 2011-08-09 20:40 | Brompton+西日本 | Comments(0)


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