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旧朝香宮邸のパブリックスペース
東京都庭園美術館探訪編・第2回


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「竣工当時の大客室」


今回は「庭園美術館」の1階部分です。
一般公開および改修工事についての案内があったので引用してみます。


「ごあいさつ

 東京都庭園美術館の建物は、旧皇族朝香宮家の邸宅として昭和8年(1933年)に完成しました。
 1920年代から30年代にかけて欧米で流行したモダンで優美な装飾様式、アール・デコ・スタイルを取り入れた、わが国でも希少な建築作品です。
 戦中、戦後と激動の時代を経て、昭和58年(1983年)美術館として一般公開され、平成5年(1993年)には
 都の有形文化財に指定されました。

 当館では、邸宅独自の鑑賞空間の中で美術展を開催する一方、旧朝香宮邸の建物そのものを鑑賞する機会を建物公開として設けています。
 朝香宮ご夫妻を中心に、フランス人デザイナー、アンリ・ラパンやルネ・ラリック、宮内省内匠寮(たくみりょう)の技師たちをはじめ、
 一流の技術を誇る日仏の職人が作り上げたアール・デコの館を、照明器具からマントルピース、通気口など隅々に至るまで、
 この機会にご堪能ください。

 東京都庭園美術館は本年10月で美術館開館から28年目、建物施工から78年目を迎えます。
 文化財であるこの建物を永く保存し、魅力的な美術館として活用していくために、本館(旧朝香宮邸)の改修と管理棟新築工事を行います。
 それに伴い東京都庭園美術館は本年11月より平成26年まで全面休館いたします。
 長期にわたる休館となりますが、ご理解賜りますよう何卒よろしくお願いいたします。

 平成23年
 東京都庭園美術館」

※館内掲示板より引用
 以下「」内の説明も同様


表紙の写真は、竣工当時の「大客室」の写真です。
さすがにカラーではありませんが、現在の室内と同じに見えます。
奥の扉が閉められているので、ここのシンボルの1つである「香水塔」を見ることができませんが。


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入口を入って最初にあるのが「大広間」
これを北側(入口から見て奥)から眺めます。
平日ですが、ご覧のようにたくさんの見学客が訪れていました。


「大広間

 大広間は壁面にウォールナット材を使用し、装飾を抑えた重厚な空間を作り出しています。
 天井には格子縁のなかに40の半円球の照明が整然と配置され、正面のアーチにはさまれた鏡と大理石の暖炉はシンメトリーの落ち着いたデザインに華やかさを添えています。
 中央階段右手の大理石レリーフはブランショ(Blanchot)の作品で、古典的作風がこの空間に和らぎを与えています。
 (内装 アンリ・ラパン)」



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「大広間」の左手前にあるのが「次室」(つぎのま)。
そこには白い大きな「香水塔」が立っていて、この建物のシンボルともなっています。


「次室(つぎのま)・香水塔

 庭に面した次間は大広間から大客室への繋ぎの役割を持っています。
 白色のセーヴル製香水塔、モザイクの床、黒漆の柱、オレンジ色の人造石の壁、そしてガラス窓から広がる庭園の緑・・・
 これらが織りなす色彩のハーモニーは、大広間の落ち着いた色調とは対照的にアール・デコ特有の華やかな空間を形成しています。
 白漆喰の天井は半円球のドームとなっており、装飾過多になりがちな空間に調和をもたらしています。
 この小さな空間においても材質、色彩にアール・デコの特徴が顕著にあらわれています。

 香水塔(Perfume Tower)はアンリ・ラパン(Henri Rapin)が1932年にデザインし、国立セーヴル製陶所で製作され、
 フランス海軍より朝香宮家に寄贈されたものです。
 朝香宮邸当時は上部の照明内部に香水を施し、照明の熱で香りを漂わせたという由来から、後に香水塔と呼ばれるようになりました。
 フランス、セーヴル製陶所では"Vase Lumineux Rapin"(ラパンの輝く器)と記録されています。
 (内装 アンリ・ラパン)」



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「次室」の奥から「大広間」を眺めます。
「大客室」の扉の内側は鏡になっています。


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「大客室」から眺める「香水塔」。
定番のアングルですが、開館直後(10:30)はこのように人が多かったです。


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館内を一巡りしてから再びここへ。
13:00頃ですがこの頃は少し空いてきていて、根気よく待っていたら人がいない状況で撮ることができました。
待ったかいがありました(^^)


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扉の上の壁画とシャンデリア。
このシャンデリアも入口の女神のレリーフと同じく「ルネ・ラリック」の手によるものです。


「大客室

 南側の庭に面したテラスを控え、朝香宮邸の中でも最もアール・デコの粋が集められているのが、この大客室と次に続く大食堂です。
 ルネ・ラリック製作のシャンデリアをはじめ、銀引きフロスト仕上げのエッチング・ガラスを嵌め込んだ扉や大理石の暖炉の装飾等、
 この部屋では幾何学的にデザインされた花が主なモチーフとして用いられています。
 イオニア式柱頭をもつ柱はシコモール材にラッカー仕上げで金茶のつやを出し、天井には漆喰仕上げのジグザグ模様が施されています。
 壁面の上部を囲むようにキャンバス地に描かれた壁面はアンリ・ラパンによるものです。
 (内装 アンリ・ラパン)」



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「大広間」へとつながる扉は3か所あります。


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扉の装飾はこんな感じ。



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部屋の片隅にあるラジエーター。
この大きな部屋を暖めるには小さくて力不足のような気もしますね。
もちろんこれ1つだけということはなかったでしょうけど、それにしたって・・・・・(^^;


2枚目 D700+AiAF20mmF2.8G
ほかはすべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、2階の居住空間です。
by sampo_katze | 2011-11-11 21:00 | 博物館・美術館 | Comments(0)


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