ラッキーライン烏山線を訪ねて・後編
![]() 今回訪ねた「JR烏山線」は、「宇都宮線」の「宝積寺駅」から分岐し「烏山駅」までを結ぶ全長20.4kmの路線です。 路線計画自体は明治の中頃からあったようですが、様々な事情から建設許可すら下りない状況が続きました。 その後の1921年(大正10年)1月にようやく建設着手、1923年(同12年)4月15日に全線一括で開業しました。 1968年(昭和43年)に「赤字83線」に選定され廃止の対象となったこともありますが、 2年後には選定を外れ、その後もなぜか「地方特定交通線」となることもなく現在に至ります。 一方が「宇都宮駅」まで直通運転をしていて、利便性が高いという面も有利だったのかもしれませんね。 表紙の写真は、沿線で1番人気のある(?)「大金駅」の駅舎です。 駅舎は「仁井田駅」などと同じで標準的な形ですが、入口部分は改築されたようですね。 烏山線@Wiki blogram ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。 ![]() 実りと富の象徴といったところでしょうか。 ![]() 「大黒天は、商売繁盛の神。 その姿は頭巾をかぶり左肩に大きな袋を背負い右手に打出の小槌を持つ。」 「駅前の大金神社には幸福・財宝の神、大黒さまが祭られ縁起ものとなっています。」 ※ホーム説明板より引用、特記を除き以下同じ ![]() 社殿をのぞくとご本尊である小さな木彫りの「大黒天」を見ることができました。 「大金神社の建立について 大金駅は、大正十二年四月烏山線開業時に地名である大金から生まれました。 周辺には、その昔金山があったとも伝えられ、そのうえ、楽しいことには長者川が流れ、長者川には栄出の滝もあります。 大金駅周辺には、このような楽しい「夢」をよぶものといっしょに、豊かな自然と美しい景色があります。 また、烏山線には大金駅と宝積寺駅という縁起の良い駅もあります。 この「夢」のある地にJR東日本宇都宮地区社員の提出により烏山線の活性化と沿線発展の起爆剤になることと、 御客様の安全を守って頂き、また「大金がはいる」とゲンを担ぐ人たちの「夢」が、正夢になりますことを祈願し、 大金神社を建立いたしました。 大金神社の御祭神は「大国主命」です。 大国主命は大黒様とも呼ばれ出雲の国より国土経営に当たり農耕畜産の業を起こし、 また因幡の白兎を助けるなど医療の法を教えさらには商法を説き蓄財を成す神様として広く信仰を受けています。 この地に「大金」を蓄積することにあやかり大金神社を建立し、出雲大社より勧請大黒様に遷座頂き、 末永く御祭させて頂くことに致しました。」 ※説明板より引用 ![]() 蛇行する「荒川」に囲まれるような場所に駅があり、しかも近くには橋が1本しかないため大回りしてアクセスします。 しかも駅へは下り坂なので、駅からの帰り道は必然的に上りに。 ちょっと凹む瞬間・・・・・(--; ![]() 山間の駅なのになぜか「クジラ」が描かれています。 しかも「石斧」を持ってるし(笑) 「恵比寿神は商売繁盛、漁業の神で「鯛」を抱えた姿で親しまれています。」 「小塙駅近くには荒川が流れ、釣り人や自然が豊かなところです。」 ![]() 「龍門の滝」が近くにあることから名づけられました。 ここは水に関わることから「弁財天」が描かれています。 「弁財天は水神、農業神。 その姿は八本の手に弓矢、刀、金剛杵などをもっていたが、後には、手が二本になり琵琶を抱く神様となった。」 「滝駅近くには「龍門の滝」があり、大蛇が住むと伝説のいわれのある場所です。」 ![]() 最上階は展望台になっていて天井には立派な龍の画が。 残念ながら展望台からの滝の眺めはあまりよくなかったので、写真はありません。 ![]() 久しぶりに「ND400フィルタ」を使用して撮影しました。 滝の後方には「烏山線」の線路があるので、通過するディーゼルカーと滝を組み合わせて撮ることもできます。 でもこのようなスローシャッターにするわけにはいかないのであきらめましたが。 また上の道からは流れ落ちる滝を逆方向から眺めることができます。 「龍門の滝 龍門の滝は那珂川に注ぐ江川にかかる高さ20メートル幅65メートルの大滝で、 中段に男釜(おがま)・女釜(めがま)と呼ばれる侵食穴(しんしょくあな)があります。 この穴は大釜・小釜とも呼ばれており、女釜は直径2メートル、男釜は4メートル以上もある大きな穴で、 その深い深い穴いっぱいに青黒い水をたたえています。 この滝に伝わる伝説によると、男釜には物すごい主(ぬし)が住んでいるといわれていました。 近くにある大平寺の53代の和尚は、滝の上の大岩に、ささ竹を四方に立ててしめなわを張りめぐらし、 祭壇を作ってその前にすわり、 「もしも男釜に主がいるならば、その姿をあらわしたまえ」と、手にした数珠をおしもみおしもみ、三七、二十一日の間 一心不乱にお祈りをつづけました。 二十一日目の満願(まんがん)の日の夕方のことです。 今まで晴れていた空がにわかに真っ黒な雲におおわれ、あたり一面うす暗く物すごいいなずまと共に大雷雨になり、 目もあけていられないほどの雨風がドッと吹きつけてきました。 すると滝つぼの波がグワッと巻立ったかと思うと男釜の中から大蛇(だいじゃ)があらわれいでて、 大きな口から火えんをふき火の玉のように眼をかがやかせながら、ぐんぐんと大平寺めざしてのし上り、 仁王門の屋根にぐるりぐるりと巻きついて7巻半して棟(むね)の上に大きな鎌首(かまくび)をのせました。 だが、その尾はまだ男釜から出切れず釜の中に残っていたということです。 それでこの滝を龍門の滝と呼ぶようになったといわれています。」 ※案内板より引用 ![]() ですが駅に行くのは後回しにして、少し先にある「烏山和紙会館」へ。 といっても今回は外観だけです(^^; 那須烏山商工会HP 烏山クラフト館 ![]() 「那須烏山市の近代化遺産」の1つになっています。 「那須烏山市の表玄関・JR烏山駅の駅前に、石造りの倉庫が4棟併設されています。 重厚な佇まいをみせるこれら倉庫群のうち3棟は大谷石造りです。 烏山通運(株)の創設者は地元の事業家・新井萬吉で、明治30年以降運送業を開業し、 大正10年に烏寶通運(株)(内国通運会社取引店)を創設するとともに、烏山線開通後は 宝積寺・馬頭などの近隣の通運会社を統合して現在に至っています。 これら倉庫群の特徴は、建造当時に使用されていた欠円アーチの小さな入口で、当時荷物の搬入に使用されていた 大八車の出入りには十分な大きさだったのでしょう。 また連続して設けられたバットレス群は圧巻です。 近代化の象徴としての鉄道の開通と、駅前における石造り倉庫群の出現。 重厚かつ荘厳な倉庫群は、地域産業を支えてきた拠点施設としての当時の輝きを今に伝えています。 バットレス 側壁を支える補強用の壁をバットレスといい、この倉庫(1棟)には正面2・側面2・背面に5ヶ所設置されています。」 ※説明板より引用 ![]() ここも標準的な瓦葺き屋根の建物です。 ![]() 武神であることから、笑顔がトレードマークのほかの神様とはちがって厳しい表情が特徴。 「毘沙門天は悪魔、魔物、災害などを防ぐ神。 忿怒の相の武神形で甲冑をつけ右手には戟(げき・矛の一種)、左手には宝塔を持っています。」 「烏山町には、巧の技が生きる烏山和紙や毎年7月下旬に開催される四五〇年の伝統を持ち、 国の重要無形文化財に指定されている豪壮な野外劇「山あげ祭」等があります。」 ![]() 改札に入ると七福神が描かれたステッカーと「サボ」がつけられていました。 ![]() もう少し大きいのが側面にも取りつけられています。 ![]() ホームにある駅名標にはこんな楽しげなイラストが描かれています。 これは車両につけられている「サボ」と同じものです。 そして列車の終点「宇都宮駅」に着く直前、左手に車庫が見えるのですがその中に旧国鉄色の「キハ40形」を発見! 残念ながら写真に撮ることができませんでしたが、2両在籍しているようなので機会があれば滝と組み合わせ て撮ってみたいところです。 それにしても「千葉県」の「久留里線」や「いすみ鉄道」以外にもこの色が走っていたんですね(※)。 「久留里線」は「キハ30形」、「いすみ鉄道」は「キハ52形」と形式は異なりますが。 さて、「宇都宮駅」からは「宇都宮線」に乗り継いでそのまま終了。 途中下車して餃子を食べるというのもよかったんですが、疲れたし面倒になってしまったので(^^; 今回のルート(走行距離:49.1km) ![]() なんで?と思ったので「宇都宮」~「宝積寺」間と「宝積寺」~「烏山」間とを色分けしてみました。 こうしてみると「宝積寺」が行程のほぼ中間地点にあることがわかります。 また前日に80km超を走ったせいもあってか、「烏山」に着くころには結構ヘロヘロになってました(^^; おかげで「宇都宮」に戻って餃子を食べる気力もなくなってしまったのが残念。 これなら逆ルートにした方がよかったようですね。 17枚目 PC画面キャプチャ ほかはすべて D700+24-120mmF4G/VR 次回からはちょっと順番を変えて、冬の山陰オフ編です。
by sampo_katze
| 2012-02-10 21:10
| with Brompton
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