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房総半島の最南端・野島崎
房総フラワーラインポタ編・第3回


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「林の向こうに」


「道の駅ちくら潮騒王国」からは「国道410号線」ではなく、海沿いにある道を進みます。
できるだけ車が少ない道を行きたいですからね。
でも5kmほど進むと国道に合流し、次の目的地の「野島崎」までの残り約3kmはそちらを走ります。
横断して少し山側の道を進んでもいいんですけどね。

そして、ちょうどお昼になろうとする頃に到着。
国道から左に入るとロータリーになっていて、その周りには多くの食事どころが並んでいました。
店の前での客引きの声かけも多かったですが(^^;

さてちょうどお昼なので先に食事という手もあったんですが、まずは「野島埼灯台」に行ってみることにしました。
ここは内部が公開されている灯台なので、当然最上層まで上がりたくなりますよね。
となればやはり食事の前に行っておいた方がいいだろうということで。


表紙の写真は、ロータリーから伸びる道の向こうに見える灯台です。
灯台の名前は「犬吠埼」同様に「崎」ではなく「埼」の文字が使われます。
でも地名は「野島」で異なっていますが、なんででしょうね?

「野島埼灯台
 野島埼灯台は、慶応2年(1866年)江戸幕府とアメリカなど4ヶ国との間で結ばれた江戸条約において
 建設することが定められ、明治2年(1869年)12月18日竣工し初点灯されました。
 日本の洋式灯台としては、観音埼灯台に次いで2番目のものです。
 当時建設された灯台はフランス人技師ヴェルニーの設計による煉瓦造でしたが、
 大正12年(1923年)9月の関東大震災により倒壊し、大正14年(1925年)8月15日に改築されたのが
 現在の灯台です。

 位置     北緯34度54分06秒  東経139度53分18秒
 光り方    単閃白光 毎15秒に1閃光
 光の強さ   73.0万カンデラ
 光の届く距離 17.0海里(約31キロメートル)
 高さ     地上から灯台頂部 約29メートル
        水面から灯火   約38メートル」

※説明板より引用、以下同じ


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灯台に向かって左側に灯台への道と平行に伸びる道があり、その先に「厳島神社」があります。
ロータリー側から見ると参道へは階段、灯台へはスロープとなっているので気づかないととおりすぎてしまうかもしれませんね。
でも階段が「男坂」でスロープは「女坂」という感じなのかも。
つまりどちらのルートを通っても神社には行けるんですね。
「社殿」のすぐ向こうには灯台の姿が見えます。


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その近くには「七福神」の石像がありました。
ただ、数えてみると6体しかありません。
というのも、7体目の「弁財天」だけはなぜか「社殿」の中に安置されているため。
なぜそういうことになったのか、ということまでは触れられてませんでした。
ちょっと気になりますね。

「武田石翁の七福神
 武田翁(安永八年~安政五年)は安房の生んだ幕末の優れた石工で、本名を小滝周治といい、
 現在の鋸南町元名に住所を有していた。
 この七福神の石造は石翁十九歳の作といわれ、石翁初期の作品である。
 七福神は、白浜町野島埼灯台の隣りにある厳島神社に安置されており、男神六体は野ざらしで、
 弁財天のみ社殿に祀られているのが珍しい。

 神体の高さ
 大黒天  七十センチメートル
 恵比寿  五十九センチメートル
 毘沙門天 六十センチメートル
 福禄寿  六十五.五センチメートル
 寿老人  六十六.五センチメートル
 布袋   七十二センチメートル」



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灯台を下から見上げてみます。
よく見ると外観が角張っていますね。
今までいろいろな灯台を見てきましたが、そのほとんどが円筒状でした。
でもここのは八角形になっていて、結構めずらしい形です。
なお建造当初から形は同じですが、材質は倒壊後の再建時に「レンガ」から「コンクリート」へと変更されました。


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灯台への入場券売り場の前には「霧笛」(むてき)が展示されていました。
手前の赤い方は「電磁ホーン」「北海道・厚岸湾アイカップ埼沖灯浮標で使用されたもの(昭和50年4月~平成9年8月)」
奥の白い大きな方は「霧信号用ラッパ」「北海道・納沙布岬霧信号所で使用されたもの(大正6年10月~昭和39年11月)」だそうです。

霧信号所@Wiki


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灯台の入口すぐのところには初点灯の日を示す記念のプレートが2枚取りつけられていました。

「赤い字は、フランス語で西暦1870年1月19日点灯の意味で、白い字は、明治巳己(つちのと み)季 十弐月十八日
 すなわち明治2年12月18日点灯と書かれてある。
 どっちも野島埼灯台が初めて点灯した同じ日なんだけど、当時、日本は西洋の太陽暦ではなく、
 中国などで使われている旧暦(太陽太陰暦)で表していたから違うんだ。
 日本が太陽暦を使い出したのは、明治6年からダヨ!」



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らせん階段+急なはしごのような階段を上って最上層へ。
上がるまでが大変ですが、上がれば気持ちのいい景色が広がります。
まずは山側の北西方向を。
右の青い道がスロープ、そのすぐ右(画面外)に「厳島神社」への参道があります。
青い道の先にロータリーがあってその周辺には飲食店がたくさん並び、海沿いには温泉宿が点在しています。


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今度は逆に南の海側を。
海岸線に沿って遊歩道が設けられているようです。
下りたらちょっと行ってみよう。


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ということで、灯台を出て遊歩道へ。
途中で振り返り、周囲にある大岩を前景にして。
「千倉」の辺りの地層とは異なるようですね。


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「房総半島最南端の地」の石碑がありました。
近くの岩場の上には白いベンチがありましたが、先客がいたのでこんなところがあるんだなという確認で終わり(笑)


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灯台前のロータリー近くに戻ってきました。
その西寄りにあった「トビウオ」の像。


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昼ご飯は「国道410号線」をはさんだ向かい側にある「見晴亭」へ。
ここは1階はお土産屋、2階が食事処になっています。
「Brompton」は建物の右側の一角に止めさせていただきました。

2階に上がると座敷とテーブル席があります。
どちらでもOKとのことなので、足を伸ばしたく座敷へ上がらせていただきました。
窓の向こうには灯台、そしてその向こうに海が見えました。
もっとも海岸線からはやや離れているので、さすがに絶景とはいきませんけどね。

さて、何を食べるかメニューを見てちょっと迷っていたんですが・・・・・。
お茶を持ってきてくれた店員さんが「本日のおすすめ」として教えてくれたメニューに「あじづくし定食」(1500円)が!
ほかに何かあったんですが、「あじ」というキーワードが聞こえた瞬間、ほかの要素が吹き飛んでしまって覚えてません(笑)
「あじ」は好物の1つなので、もちろんそれを注文。
メインは「たたき」「さんが焼き」(あじのハンバーグみたいな感じ)、そして「アジフライ」の3本立て!
どれもおいしかったですが、個人的には「さんが焼き」が一番お気に入りでした☆

小鉢に入った「ひじき」もおいしかったな~。
あぁ、やっぱり「道の駅ちくら潮風王国」「ひじきコロッケ」も食べておけばよかったか!
思わずそんなことまで考えてしまいました(^^;


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次回は、3軒目の道の駅南房パラダイスを訪ねます。
by sampo_katze | 2012-07-01 20:00 | with Brompton | Comments(0)


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