青森津軽&秋田男鹿半島めぐりポタ編・第5回
「青森県」の北西のはずれ、「津軽半島」の先にある「竜飛崎」へのポタの最終回。 今回は名物の通称「階段国道」を下りていきます。 この道は、正確には「国道339号線」です。 「青森県弘前市」を起点として「五所川原」(ごしょがわら)~「中泊」(なかどまり)と経由して「日本海」側を北上、 ここ「竜飛崎」で南へと折り返し「三厩湾」(みんまやわん、津軽半島先端の凹んだ部分)に沿って南下し、「三厩駅」近くに至ります。 全長は108.4kmあり、そのうち「竜飛崎」付近の最北端エリアの約400mが階段になっています。 車両の通行はできず、基本は「徒歩」で通過することになります。 といいつつも、なぜか「車両通行禁止」の標識はないんですよね。 まぁ見ていただければわかるように、物理的に入ることができないんですけど(笑) で、せっかくなのでこの道を「Brompton」とともに下りてみることにしました。 もちろん乗ってではなく、押しながら歩いてですよ~(^^; 表紙の写真は、「階段国道」の下り口付近の様子です。 左にある案内に寄れば全長388.2mで362段、標高差は70mあるんだそう。 右の標識の下には「階段国道」と「除雪していないので注意」という掲示があります。 冬でも「三厩」方面からはアクセスできるので、ここを通ることができるようですね。 ただ風も強くて雪も降るとなると通るのは相当大変そうですが。 国道339号線@Wiki blogram ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。 かなりの急勾配です。 雨上がりや落ち葉が積もってるなど滑りやすい状況でなければともかく、中央には手すりもありますし。 徒歩ならば、まず通行には問題ないかと思われ。 ただ・・・・・。 自転車も通れるようにするためなのか、「スロープ」も併設されてはいます。 でもいざ歩き出してみると自転車が転げ落ちないように気をつけつつ、自分の足下にも注意を払わなくてはならないので非常に大変です! 上りよりはマシだろうと思ったんですが、自転車とともに歩くとなれば大して変わりそうにありません。 いや、逆に下りの方が実は大変なのかも? 正直侮っていましたね~(汗) 見通しがきかないというのもあって、黙々と下ってました(^^; 途中に休憩スペース、というかちょっとした広場があるのでそこで一休みすることに。 あとで地図を調べると中間地点よりやや上り側にあります(だいたい4:6くらい)。 後ろを振り返ると道は森の中に伸びているのがわかりますね。 海がすぐ近くに感じられますが、まだまだ先は長いんです。 む~・・・・・。 そして海沿いに建つ住宅の屋根が見えてきてからは連続合わせ技で繰り出してきます! しかも困ったことに「スロープ」が折り返すたびに右へ左へと変わるので移動が大変! ただでさえ下りるだけでも大変だというのにー!( ̄" ̄# 途中の休憩や撮影の時間などを含めて17分ほどかかりました。 やはり自転車とともに移動するのは酷だったかも・・・・・orz それでもこの日はほぼ無風だったのでよかったです。 もしこれで風が強かったら踏んだり蹴ったりだったでしょうからね(^^; ちなみに途中で何人かとすれ違いましたが、自転車連れはわたしだけでした。 これまた当たり前でしょうけどね(自嘲) 階段の先はどうなっているかというと、このように住宅の間に道が伸びています。 下から階段を見上げたところはよく写真で見ますけど、反対側って見たことがなかったのでこれは軽く衝撃でした。 それと同時に思ったのは、ここって本当に「国道」なんだよね!?ということ。 1本道なのでまちがいありませんけどね(笑) 山側には駐車場がありますが、やや小さめですけど海側にもありました。 この写真にはありませんが、わたしが立っているところがそうです。 往復するのであればはじめに海側に停めておき、行きはここから歩いて上がって「竜飛崎」付近を観光。 帰りは下ってくるというのがいいかもしれません。 まぁ、身軽な状態であればそれほど苦にならないとは思いますけどね(^^; う~~ん、確かにこれは噂にたがわぬ「酷道」ですね~! ちょっとした登山みたいな感じもします。 しかもここで見えている部分はまだ序の口で、全体の3割くらいじゃないでしょうか。 ここからさらに上に続いているんですからね(苦笑) さて、帰りの列車の時刻を考えるとそろそろ「三厩駅」に戻らなければなりません。 帰りはルートを変えて、少し山間にある「県道281号線」を通るという手もあります。 でも列車の本数が非常に少ないため、リスクを減らすために行きと同じ「国道339号線」を通っていくことにしました。 考えてみると、県道に上がるためにはまた階段か急な坂を上らなくてはなりませんからね。 でも、もうお腹一杯・・・・・( ̄Д ̄; 壁には「龍」のオブジェが取りつけられていました。 1つだけ、なぜかぽつんと内陸側に置かれていたのがちょっと不思議な感じがしました。 この斜向かいに「龍飛岬観光案内所」があります。 そこはかつて「奥谷旅館」だったところで、「津軽」の執筆にあたって「太宰治」が滞在していた部屋があるそう。 ここから100mほど南西の地下に「竜飛海底駅」があります。 後の説明にもありますが、これができるまでは相当大変な行程だったんですね。 全部で13個あったそうですが、現在では5つ(?)だけが残るようです。 「第10号洞門 その昔、この道は山道を通り、岩から岩へ波の合間を縫って飛び、岸壁をよじ登りまた、岩門に穴をあけて その穴にヒバ丸棒を差し込みその上に板を乗せてと、危険を冒しての通行、それが昭和のはじめまでの龍飛崎までの道であった。 当時(大正末期~昭和初期)、宇鉄漁業組合長であった牧野逸蔵氏は、そのころ盛んに行っていたアワビ採取事業によって得た 莫大な益金で大正12年にこの道路の開削に着手し、昭和4年9月に完成したのがこのアワビ道路で、そのときに出来た洞門が 「13の洞門」ですが、現在は「親子洞門」をはじめ、8つの洞門より残っておりません。」 思ったよりも時間に余裕があったので、1つ先の「津軽浜名駅」まで走って折り返し。 再び戻ってくると、交差点に「風力発電」に使用されていた翼を再利用した看板が立っていました。 改札内右手に置かれているのは駅のスタンプ。 かつては全国各地の駅に置かれていて専用のスタンプ帳なんかもあったんですが、今はどうなんですかね? 「津軽線」の各駅で使われているデザインのようです。 2本線路がありますが、向かって右側の1番線は基本的に使われないようです。 また奥には車庫もあります。 ここでは最終列車が到着するとそのまま駅に停泊し、翌朝の一番列車に使われるためでしょうか。 この折り返し15:21発の列車は1両編成で、当駅発では唯一「青森」まで直通します。 車両は行きと同じく「キハ40 555」でした。 朝からずっと往復しているんですね。 このときはまだ車内はガラガラでしたが、発車時間近くになって満員に! 理由は最近流行の「ローカル線をめぐるバスツアー」のお客さんが乗ってきたため。 帰りはにぎやかな車内での旅となりました(^^) 今回のルート(走行距離:39.7km) ほとんど平坦ですが、「道の駅みんまや」の東で短いながらも急な坂を上る必要がありました。 なので往路は「三厩駅」前から左に伸びる「県道281号線」を経由した方がよかったかもしれません。 途中は少々アップダウンがあるようですが、帰りを国道経由にすれば海沿いの平坦な道を快走できますからね。 また今回はほとんど吹いていませんでしたが、風によってはかなり大変な行程になるかもしれないことを付け加えておきます。 なにしろ風の強い地域として知られていますからね(^^; 18枚目 PC画面キャプチャ ほかはすべて D700+24-120mmF4G/VR 次回は青森の番外編、日没前後の青森駅周辺をぶらりと歩きます。
by sampo_katze
| 2012-10-21 21:05
| Brompton+東北
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