大阪の交通科学博物館を訪ねよう!編・第1回
![]() 7月27日(土)、「大阪」訪問の2日目です。 この日は「大阪市港区」にある「交通科学博物館」を訪ねました。 かつて「千代田区神田須田町」にあった「交通博物館」(2006年5月閉館)と双璧をなしていた施設です。 「交通博物館」は2007年4月に「さいたま市」の「鉄道博物館」に生まれ変わりましたね。 で、「交通科学博物館」も2014年4月をもって閉館することが7月24日に発表されました。 そして2016年春には「梅小路蒸気機関車館」を拡張する形で新しい「鉄道博物館」として生まれ変わることに。 実は「交通博物館」は閉館が発表されて以降、結局訪ねずじまいになってしまって後悔しました。 こちらはまだ1度も訪ねていないので、急遽「海遊館」と合わせて訪ねることに決定。 閉館が近づけば混雑することは必至ですので、「夏休み」に入ったとはいえチャンスは今!とばかりに(^^; 最寄り駅は「JR大阪環状線」および「地下鉄中央線」の「弁天町駅」です。 「JR」駅の東側に隣接するように作られていますので。 それぞれ出口が2つありますが「JR」は「天王寺駅」寄りの「南口」を、「地下鉄」は「本町駅」寄りの「東口」を利用します。 かつては「JR」の「北口」も連絡していたようですが、訪問時には閉鎖されていましたのでご注意を。 表紙の写真は、「南口」から続く通路から屋外展示車両を眺めたところです。 左は手前から「230形蒸気機関車」、「ナシ20形食堂車」、中央は「マロネフ50形寝台車」、右は「80系電車」です。 あれ?「80系電車」ってたしか2枚窓だったはずだけど・・・・・? と思ったら製造初期はこのような3枚窓だったんだそう。 展示されているのはトップナンバーなので当然3枚なわけですね。 交通科学博物館 blogram ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。 最初の展示室は「第1室 明日に向かって」。 「高速鉄道」の歩みについての展示がされています。 ![]() 使用される「機関車」として検討された「HD53形蒸気機関車」と「HEF50形電気機関車」の外形略図です。 形式の頭に「HighSpeed」を意味する「H」が追加されているんですね。 それにしても最高速度200kmを目標としているのに「蒸気機関車」とは、時代とはいえ驚き。 もっとも適用区間では時速150kmになる予定だったようですが。 なお1936年に「ドイツ」で、1938年に「イギリス」でそれぞれ時速200km超えを記録しています。 緩やかな下りこう配での記録らしいですが、それでもすごい記録ですね。 また、国内の最速記録は1954年に「C62形蒸気機関車」(17号機)が出した時速129kmです。 この計画は「太平洋戦争」のために中止され、代わりに現在の「新幹線」が誕生しました。 現在は最高運転速度が時速320kmにまで引き上げられていますね。 「新幹線の完成 1939(昭和14)年、現在の新幹線の元となる、『弾丸列車構想』が計画された。 東京=下関間を時速150キロで走る構想で、新線(標準軌間:1,435ミリ)を建設し、大型の蒸気機関車や電気機関車で 高速列車を運転するものであったが、戦争が激しくなり中止された。 やがて1964(昭和39)年、新たに計画が練り直され、東京=大阪間に東海道新幹線が開通した。 新幹線は、かつての夢を実現しただけでなく、世界中の鉄道を高速化へと導いた。」 ※説明文より引用、以下同じ 弾丸列車@Wiki ![]() これは「磁気浮上式リニアモーターカー」の浮上走行を再現した模型。 「電磁石」を使った簡易的な模型ですが、ちゃんと浮上している様子も確認できるんですよ。 さすがに浮上は無理ですが、もし「誘導コイル」が制御できれば工作もできそうですね。 ![]() 「ステンレス管」が乗った四角い箱にしか見えませんが(^^; 「超電導磁石(クライオスタット) 1977年 超電導磁石は、軽くて強力な電磁石である。 極低温の中でコイルを冷やすと、一度電流を流すだけで、いつまでも流れつづけ、強力な磁力をつくる。 超電導コイルを極低温に保つために、液体ヘリウム(-269℃)が使用される。」 「リニアモーターカーの心臓部 超電導磁石(ML-500用) リニアモーターカー(マグレブ)は、磁石の反ぱつや、吸いん作用で車体を浮かせて走らせる車輪もレールもない鉄道です。 車両には、超電導現象を利用した普通の電磁石より大変強力で、効率の良い電磁石が積み込まれています。 超電導とは、「ある特殊な材料を冷やして行くと、ある温度で電気抵抗がゼロになる」という不思議な現象をいいます。 この現象を利用すると、普通では流すことができない大量の電気が流せ、また、電流を流した後コイルを環状(ループ)になるよう つなぎかえると、その後、電気を補給しなくてもいつまでも流れつづける電磁石が得られます。 このように、500キロで走らせるリニアモーターカーには超電導磁石が無くてはならないものです。 展示の超電導磁石は、コイルが箱の中に入っており、箱が魔法ビンの働きをし、液体ヘリウム(-269℃)で冷やされます。」 超電導リニア@Wiki ![]() アナログですがいい味出してます。 ![]() 形式の「ML」は「Magnetic Levitation」(磁気浮上)で「マグレブ」は一部を略したもの。 「100」は展示された1972年(昭和47年)10月14日が「鉄道100周年」だったことが由来だそう。 ちょっと意外な由来ですね。 この車両の実物は「東京都国分寺市」にある「JR総研」に保存されています。 ![]() 1977年(昭和52年)に製作され「宮崎実験線」での本格的な運用試験に投入された無人実験車両です。 時速500kmを目指したことからその名がつけられました。 そして1979年(同54年)12月21日に時速517kmを記録。 これは当時の世界最速記録で、1997年(平成9年)12月に「山梨実験線」で更新されるまで破られませんでした。 「リニアモーターカー・マグレブ "ML500" 「リニアモーターカー・マグレブ」は、磁気で浮いて走る、振動や騒音が少ない、未来の超高速鉄道である。 この"ML500"は1979(昭和54)年、宮崎浮上式鉄道実験センターで時速517キロを記録し、 時速500キロの超特急「リニア・エクスプレス」が夢でないことを示した。 このテストが成功したので、続いて「MLU001」がつくられ、実際に人を乗せた実験を行うなど、 リニア新幹線に向けて研究が進められている。」 ![]() 真正面から見られるのはここならでは? ![]() 10t前後の車両を浮上させるのですから、相当強力な磁力が発生しますね。 「浮上コイルの内部 絶縁紙で覆われた四角の太いアルミ線の輪がいくつも束ねられている。 車体に積まれている超電導磁石がこのコイルの真上を通ると『電磁誘導作用』で、 コイルに磁力が発生し、超電導磁石と浮上コイルとが反発しあい、 重さ約10トンのマグレブML500が約100ミリ浮かぶ。」 ![]() 製造された時代を感じます。 この曲線は1枚板からは難しかったんですね。 ![]() ![]() 模型ではこの部分に「ウィング」がついてましたが、こちらにはありません。 もしかすると展示スペースの関係で取り外さざるを得なかったのかな。 真相はわかりませんが、もしそうならちょっともったいない気もします。 ![]() その形状はまるで「潜水艦」のようでした。 ![]() 「MLU001」は3両編成で1980年(昭和55年)から1年ごとに1両ずつ登場しました。 3両が出そろう直前の1982年(同57年)9月に初の「有人走行試験」に成功しています。 「MLU00X1」は・・・・・? すべて D700+24-120mmF4G/VR 次回は、鉄道黎明期についてです。
by sampo_katze
| 2013-09-29 20:25
| 博物館・美術館
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